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コロナの陰で。

2020-07-26 23:05:00 | 日常よもやま話
新しい生活様式というのがすっかり日常生活に浸透して、
感染しない、させないように気をつけながらの日々はまだまだ続きそうですね。
活動していたいくつかのボランティアも2月末に活動休止のお達しがあって以来、再開のメドも立ちません。
唯一、介護者の集いは、再開はまだ出来ないものの関係者で集まって今後の相談をしようということになっています。でも今また感染拡大中ですからそれもまた中止になるかもしれません。


老人ホームでのフラワーアレンジメントに使っていた造花や材料を整理しようとは思うものの、中断した時のまま、時間はたくさんあるのに手を付けていません。
若い頃やっていたフラワーアレンジを再びやろうと思ったのは、ちょうど1年前、時々一緒にランチしていた友達が、従姉さんがアトリエを始めたからと連れていってくれたのがきっかけでした。
その日から私自身がアトリエに魅了されてしまって通うようになり、それからは友達とも2週に一度、あるいは毎週、ランチ行ったりアトリエでおしゃべりしたり。4月~5月の緊急事態宣言中も、気をつけながら時々会っていました。友達はたぶん喋りたかったんだと思います。療養病床の看護師をしていて、コロナとは関係ない病院なのですが影響を受けないわけはなく、出勤できなくなった同僚の代わりに休みでも熱さえなければ出勤せざるを得ない状況をよく話していました。すごく疲れてるんだけど、出ないと(職場が)回らなくなってる、と言っていました。ストレスもかなりたまっていたと思います。
そして、突然、その日、仕事から帰って自宅で倒れ、救急搬送されたもののそのまま・・・
私が聞いたのは数日後でしたが、
もう、その衝撃といったら……
自分の親を見送った時よりずっとずっと、比べるべきものではないけど何倍もショックで、つらくて、つらくて、
いろいろ、いろいろ考えて、頭が勝手に事実を受け入れるのを拒否してて、つらさから逃げるため、誰にもそのことを話さずあえて何もないかのようにそれまでと変わらぬ生活を続けて、何も変わらないふり(?)を続けることで何とか心の均衡を保っていた気がします。それでも何も気を紛らすことがない時には耐えられなくなったりして。

このご時世で家族の人もちゃんとお別れさせてもらえなかったそうなんです。病気は脳出血で、コロナじゃかったんですよ。それでも、です。
家族も友人も、故人への想いを共有する人同士、集まって肩を抱きあって抑えられない感情を慰め合うことさえ出来ない。
こんなに切ないことってあるんでしょうか。

きっと日本中、世界中では、もっと悲しい出来事がどれだけあることか……ですよね……

ちゃんとお別れもできないまま、何ヵ月たっても私もつらさから逃げたままで、それでも今はこうして話せるようになりました。私は元気なので大丈夫ですよ
こんなふうに、話したくないあいだは話さずに普段の日常を続け、話したい時にはこうして誰かに聞いてもらい、少しずつ癒されていっている実感があります。いまや意識しなくても普通にたくさん食べて眠って。
だから、読んでくださった方もこの話は聞かなかったことにしてくださいね。変ですがお願いします。

何も出来ないこと、出来なかったことはわかっているのですが、制限の中で何か出来ることはないのか、模索を続けようと思います。フラワーアレンジも再開できた時のためにそろそろ花材の整理を始めなきゃですね。
って言いながらきっとまだしばらくボーッとしてるのでしょうね。ホント、医療、介護に尽力してくださってる方々に申し訳ない気持ちです。せめて迷惑かけないようにしなくてはね…

どうかどうか……世界中でこれ以上の悲しみが広がることが減っていきますように。






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