妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

妖怪ガレージ日誌、現状告白 (11/25)

2019-11-25 04:34:39 | 日記

11月15日(金)と16日(土)、二日間にわたり、妖怪ガレージに籠って行なった作業は、久し振りに愉悦のひと時だった。
しかし、同時に、撮影という圧力と、それを編集・発表するという、自縛の責めに喘ぐ始まりだったと言える。


  

が、こうしてはいられない!!
少しずつ、前進あるのみだ。

 
 

『 普通ではない事 』

行なった作業は、リアサスペンション ユニット を取り外して、リアスプリング を交換して、各部の清掃と給脂をして、各部品のアライメントを正確にとって、組み立てる、という単純な作業だった。
普段、普通に行なっている事だと言っても、多くの人にとっては普通ではない。 その上、触る箇所の部品には “普通ではない部品” も多く、整備作業も “普通ではない” から、それを伝えるのも “普通以上に” 大変。
   
そんな訳で、“普通ではない事” を書きたくって、伝えたくっているのに、ネックになっている事がある。





『 動画の長さ 』

ネックになるのは、撮影した映像の本数と長さ。
「妖怪ガレージ日誌」は、極力、編集などの処理を省きつつ、内容は “精緻で濃く” というポリシーだから、そこがネックになってもいる。
  
撮影した映像は、それぞれの作業工程別に撮影しているから、本数は 14本で、映像の長さも 二日間(主に午後から)の 6~7時間 分にもなるだろう。
作業工程別に 映像や日誌をまとめたとしても、動画の長さは 30分は覚悟が必要だ。
  
   

だから、動画が多少長く、饒舌で退屈な内容に見えたとしても、どうか覚悟していて欲しい。
 
あぁ、言ってスッキリした。
 




  

  


タイヤから診る、ライディング

2019-11-21 23:31:19 | ライディングの基本・妖怪講座

ライディングの癖や良し悪しは、すべてタイヤ表面の摩耗痕で判断できます。
誰にも分かりやすく、簡単な言葉と説明図を使って解説したコラム 『 タイヤから診る、ライディング 』も、今回は実際の摩耗痕の画像が入り、その解析文章とで一番興味深い内容になっています。
  
ライディングに興味のある人は、ぜひ、一度ご覧ください。
 
『 タイヤから診る、ライディング 』 第4章
http://gra-npo.org/lecture/ride/tire%20diagnosis/Tire%20diagnosis_4.html    


                    *         *        *        *         *       *       *      

< 一部を紹介します >

前回までの解説で、タイヤ表面に残る “ 摩耗痕 ” の方向には色々なパターンがあり、よくある遠心力だけに応じた旋回・コーナリングをするライディングの場合にはタイヤの向きと平行な摩耗痕が残り、バンク時にも減速や加速を効果的に行なっている場合には、平行でない向きの “摩耗痕 ”がタイヤ表面に残る事を説明してきました。
   
今回は、実際にタイヤ表面に残された “摩耗痕”の画像を紹介して、その 摩耗痕 が出来た走行条件や理由の解説をしよう。


〇 トレッド中央外側 : 中央部からトレッド外側へと移る場所に、タイヤの向きに対して90度
  より小さな 80度 程の角度で摩耗痕が残り、進行方向への 加速と同時に旋回を行なって
  いる結果だと推測できる
 
〇 トレッド外側 : トレッド外側へ視線を移すと、摩耗痕の角度は 80度 から 60度 ほどに変化
  していて、中央外側よりも、加速時の旋回の役割を多くこなしている事がわかる
  
〇 トレッド端部 : 端部になると、摩耗痕は中央外側部などとは逆の向きになり、明らかにバン
  キングブレーキによる 減速 による結果で、ノーブレーキでの基本練習であることから、効果
  的な旋回ブレーキ力を利用出来ている結果と推測され、ブレーキを使った場合には、この
  約 50度 よりも大きな 60度前後になると推測できる


< 以上は、一部紹介です >



 
  


妖怪日誌、11月21日

2019-11-21 20:34:14 | 日記

 
今日は、知らない間に、11月21日。
11月は、3日と8日にイベント開催、15と16日には整備とその撮影。
その間に、Webサイト用コラムの作成とアーカイブ動画の編集&UP。
そして、嬉しい事に、「タイヤの摩耗」についての質問が届いたので、更に張り切った。
  
そうしたら、17日以降、急に電池切れになっていた。
いや、それ以前からリザーブ(オートバイ用語か?)に入っていたのだろう。
   
また、少しずつ動き始めた。
さあ、外に出せるモノも幾つか完成は間近。
  
〇 『 タイヤから診る、ライディング 』最終版
〇 『 海外・NPO法人の紹介 』
〇 12/1『 撮影&練習イベント 』への企画募集
〇 「 妖怪ガレージ日誌、リア サスペンションユニットの脱着 」(動画付き)
・・ etc
  
また、「 質問 」や「 意見 」、「 指摘 」の到着も期待している。
それは、とても強い促進剤になり得るから。
  
では、日誌はここまで、作業再開します。
  
  
 
  


妖怪ガレージ、撮影日誌、後日談

2019-11-17 23:59:55 | 妖怪ガレージ、奮戦記


『 リア スプリング、交換 』

慣れた作業で、本人にとっては愉悦の時であっても、観る者にとっては、退屈の時になり得る事を実感した昨日に続き、今日も作業と撮影が続く。
  
更に、緻密でケアに溢れた作業をして、今日中には走行可能なじょうたいにしてやりたいと考えているが、「 愉しみたい! じっくり丁寧にしたい! 」と考える者にとって、カメラはプレッシャーを掛けてくる、だろうなぁ。
 

 



『 作業、無事に終了 』

予定していた作業と撮影、無事に、予定 プラス アルファ を完了です…約5時間半、カメラに緊張を強いられながら、みっちり楽しみました。
お腹がすいたので、これで、家に帰る事に。 後日のリポート 妖怪ガレージ日誌、ご期待あれ。
  




『 試乗、525 ( LBS/inch ) には戻れない!  』

1/17、 リアスプリングを 525 から 575 LBS/inch へ交換後の 試乗、インプレ取りに出てきた。
   
公道に出た段階で、既に違いを感じる。 ライダーが思ったっ通りに直ぐに反応してくれるのだ。2km も走らないうちに、組み立てた箇所に馴染みが出て、落ち着きとスムーズ感が増してきた。
  
広く、安全な所でターンをしてみる。
まるで上手になったかの様に、ほぼ狙い通りに走ってくれる。 もう、525には戻れない。決して。
  
今までは、優しさに溢れていたけど、マヨネーズをスプーンですくう様な ネットリ感とキレの悪さがあった事がわかる。今は、温めたナイフでバターを切り取っている様な気持ち良さだ。
  
しかし、心なしか、ハードボイルド風な感触も見えている。
決して、ゴルゴ13 のキャラクターは 嫌いでは無いし、より鋭敏になった反射神経の影響か、フロントが細かな路面の不整で、小さく左右に振れる感覚が増えている。
よりダイレクトに、手に伝わる路面感触は好きだが、 何の変更はしていないフロントが、リアの設定で 別な様相を見せているのは興味深い。
   
だが、若干、リアのイニシャルは下げる方向だろう。
575 のスプリングレートは 太くまろやかで、角の取れた大人の落ち着きを見せているから正解だけど、 フロントに変化が出ている事は、何かのバランスの分岐点を超えている証拠だと思えるからだ。

 




『 プリロード、10 kgf 減らす 』

早速に、ガレージに戻って、リアのイニシャル荷重を少し減らした。 約 10 kgf 減らした。
  
さあ、また試乗だ。
うん! 無駄な動きは減って、より大人の雰囲気を帯び、半歩先を走っていた トラ君、少し僕のお尻の下に近づいてくれた。ターンしても、フロント、路面の不整を伝えてくる量をオブラートに隠しているかの様だ。
   
僅かな調整で 雰囲気を変えてきているから、バランスの分岐点辺りにいる事は間違いない。イニシャル調整用のリング、15 から 30度 程度締め込む 選択肢が残っているのは間違いない。
  
確認は、安全が確保されたコースで決めよう。
しかし、イニシャルを2 kgf 上げたい欲求が心の中でくすぶっている。
ゴルゴ13 を 一瞬でも感じた後では、まるで、胡椒を入れ忘れたスープの様に感じてしまう。 でも、そう感じるのって、変態、かも知れない。