天気図では縦縞で日本列島が締め付けられ、最強寒波に見舞われていると報じています。
今週の冷え込みは特に厳しく、週末久しぶりの早朝散歩で訪れた神社の檜皮蕗葺木の屋根
は白く光っていました。東門に到着した7時前ようやく日の出を迎え、花街上七軒通りから見た
東の空は鈍く光っていました。
こんな寒さの中を黙々と掃除に励む老人の姿に接しました。
私も含めて老人は、健康で楽しい老後を過ごしたいという気持ちに合わせて「人の役に立ちたい」
と願っています。2枚の写真の方々は評価されているかいないかにかかわらず黙々と掃除されて
いるところに、自分もこのようにありたいと教えられるものがありました。
また、早朝参詣に訪れられる二組の老夫婦にも教えられます。
目の不自由なご主人と歩調を合わせて歩いておられる奥さん、脚の不自由な奥さんさんを車いす
で参道まで連れてきて、安全な道で歩行訓練をサポートされる旦那さん、ともに心が温かくなる
ご夫婦です。
80歳手前の私たち老夫婦は、今は幸いにも健康寿命を延ばす生活を過ごしていますが、今後
介護を必要になった場合、はたしてこの2カップルのように支えあえることができるだろうかと
真剣に考えさせられます。
次に事始めのこの時期の北野天満宮の風景を二つ紹介します。まず「福梅授与」です。
13日の8時前、テレビのカメラも来て にぎわいを見せていました。小さな紙袋に数粒入っている
のを10袋以上もまとめて求められているのには驚きました。ちなみに女房が求めた小袋(500円)
には6粒入っていました。
地方紙に紹介されたのですが参道沿いに松を約50本植える工事が進んでいます。
ここ北野天満宮の松の参道並木は京都では最も古く、天歴9年(955年)に植えられた
という記録が残っているのだそうです。その松並木を復活させようと植樹作業が進んで
います。10メートルほどの松をクレーン車で運ぶ様子は見ていて楽しいです。
最後になりましたが今週の花、椿(侘助)と山茶花です。ともに花の乏しい初冬に咲く
貴重な花たちです。