昨日(7日)は暦の上で「立冬」でした。周りの景色からも初冬を感じます。
歳をとると月日の経つのが早く感じると言われていますが、実感です。
正直なところ81歳の私は、1年前どころか三か月前と比べてもめっきり弱っていることを
自覚します。30分も歩けばどっと疲れを感じるようになりましたし、つま先が上がって
いないものだからよくつまずきます。
そんな老人の私ですが、学区の老人45人を引率して、文化の日に老人会の日帰り旅行に
行ってきましたのでその報告から。
行き先は伊根・天橋立方面ですから過去に何度も訪れたことのある人ばかりです。
(伊根湾を望む高台の公園で記念写真)
(遊覧船から餌をもらうためについてくるのはカモメでなくほとんどがトビ)
参加者の平均年齢80歳以上、杖を頼りに、あるいは参加者同士で手を取り合いながら
歩くご老人が約半数という団体です。
見知らぬ土地を訪ねる旅でもありません。学区が一緒と言ってもほとんどが名前も知らない
者同士の集まりにもかかわらず、このように多数参加されるのは大変有難いこと。
多分、同じような健康・身体状況の者同士だから、トイレのこと、移動に手間取ること等
、気兼ねなくマイペースでおられる安心感があったためでは?
私は学校の教師を務めていたから団体引率の経験は豊富ですが、でも、突然体調不良を
訴える人、お土産買いに夢中になって集合時間に関係なく行動される方の対応に一苦労。
それに高速道路は渋滞に巻き込まれて、行きも帰りもトイレ場所まで予定より1時間以上
遅れたこと等、現職時代とは違った苦労を経験しました。
十月末から続く好天気と、地方紙(京都新聞)の「京の文学の舞台を行く」で、水上勉の
「雁の寺」の紹介された記事に触発されて、衣笠山の麓、等持院~立命館大学~竜安寺
を歩いて写真を写してきました。と言っても、週4日の早朝ウオーキングのコースなのです。
ただウオーキングは夜明け前の暗闇の中、朝5時~6時の約1時間行ってるので、
晴れた光の元での風景に接するのは久しぶりでした。
水上勉が「丘のようなまるいこんもりとした山」と描く衣笠山の麓は、今は立命大の
キャンパスになっていて、昔の面影はありません。桜やイチョウが色づいてきれいでした。
麓続きに、私が学んだ衣笠中学校(昭和24~26年ごろ)がありますが、当時、大学付近は
野球場でその南側一帯が等持院の敷地、その中の池へザリガニ釣りに行った遊び場所で
懐かしさがよみがえってきます。
等持院は足利将軍の菩提寺、夢窓疎石が手掛けた衣笠山を借景につくられ庭は特に有名。
でも、モミジの名所であったとはこの記事を読むまで知りませんでした。
(現在は本堂改修のため庭など一部公開で、モミジの色づきもいま一歩と言ったところ)
等持院から徒歩約10分のところに竜安寺があります。修学旅行生や観光客でにぎわって
いました。石庭の背後のモミジや庫裡への石段あたりの紅葉はまだアオモミジでした。
最後に、私の中学時代の同期会が「旧交歓談」に取り上げられましたので。
定年退職を契機に、1年に1度欠かさずに開催していることが自慢です。