草花探訪

季節の草花苗づくり

梅一輪ほどの温かさ

2018年01月24日 | 花の写真

1月下旬に入って梅の名所で有名なここ北野天満宮の梅もようやくほころび始めました。

先々週の極寒の寒さから一転、先週は桜咲く3月の中旬の温かさに固い蕾も膨らみ始め、

中には一輪一輪と花開き始めています。

私がデジカメで花を写しパソコンに取り入れてから9年が経過しますが、それを見ると昨年

までの連続3年間だけが年末に開花、その以前6年間の開花は1月に入ってからでした。

ということは今年の開花は例年並みということで決して遅いというわけではなさそうです。。

本殿を囲むように植えられている百本余りの梅の木の中で毎年真っ先に咲く木があります。

白梅は本殿裏側と宝物殿前の木、紅梅は絵馬掛所の前の木ですので訪れた方はぜひ

探してみてください。

直径2㎝はどの花径、細い枝が交差する奥にある花弁に、ピント合わせだけでも大変なので

花を引き立てる背景色まで選べませでした。

梅は桜の花のようにつぼみからパッと花が全開するのではありません。下の写真のように

少し色づいて膨らみ始めたつぼみから半開きのような状態になるのに数日経過し、全開する

にはさらに数日を要します。

今、数本の木につぼみが膨らみだしていますが、天満宮の多くの梅の木に花咲き始めるのは

2月に入ってからでしょうから、観梅目的なら「梅苑有料公開」が始まってからがお勧め。

梅の花が寒さの中に咲くさまは、寒さに耐える人々に勇気を与え、小さな花なのに幸せを

感じさせる芳香を漂わせるところから、古く万葉の時代から愛され万葉種には118首も

読まれています。(ちなみに桜は42首)

 

梅より一足早く咲く花に「蝋梅」があります。天満宮本殿の西側に2本の木があり見頃です。

香りに敏感な方は花姿より先に香りで見つけられることでしょう。

花弁に蝋細工のような質感があり、名前の由来となっています。冬季は花の少ない時期、

花自体は小さいですが黄色い花を咲かせますのでひときわ目につきます。

それに梅と同じで芳香を放ち人を楽しませる花木です。

 

この時期、入試合格祈願や書初め展などで来られる方も多く、その様子をスケッチ風に

カメラでとらえてみましたのでその紹介で今回は終わります。

まずは家族ずれの姿。

車椅子の祖母を案内してこられてる孫の青年には心打たれました。

先生の引率で訪れた園児たちのほほえましい姿にも。