思った事をそのままに

毎日綴る事は無いと思いますけど、日常の生活やその他に感じた事を思うが侭に書きたいと思います。

選挙目的の安保法案批判

2015-09-24 18:14:16 | 政治

9月19日午前2時20分頃にメディア、野党、多くの市民団体などから批判を浴びせられていた安全保障法案が、参議院本会議で与党だけでは無く複数の野党も賛成し、賛成多数で可決された。

だが可決後もマスコミや野党などは戦争法案は廃止すべき、憲法解釈を強引に行っており立憲主義も踏みにじっていると激しい批判を繰り返している。

まず、マスコミや野党、市民団体などが訴える戦争法案とは何か。単純に安保法案を日本が戦争に参加するための法案と決め付けているに過ぎない。
安保法案では集団的自衛権が認められる事となったが、この事から自衛隊は世界の戦争に参加させられる様になる。日本を戦争に参加させる法案であり、違憲法案だと激しく批判された。

可決された安全保障法案は「国の存立を全うし、国民の生命と平和な暮らしを守るための切れ目のない安全保障法制の整備」とし、安倍内閣は新三要件を定義している。
・我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する 武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追 求の権利が根底から覆される明白な危険があること
・これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
・必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと

この中で問題視されまくったのが、「存立危機事態」を示す「我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する 武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追 求の権利が根底から覆される明白な危険があること」だった筈。密接な関係にある他国への武力攻撃があれば、集団的自衛権により自衛隊が他国へ出動させられる事になるんじゃないかと。

密接な関係の他国はアメリカだろうし、日米同盟から米軍への攻撃は日本への侵略を示している事は間違い無く、米軍を援助する事は当然だろうし、日本を直撃しようとする国の軍事基地などへ直前に攻撃する事は全うな事だろうと思えるが。

何よりも、新三要件の中に日本が戦争に参加するといった事を示す文言はあるのだろうか。あくまでも日本防衛を目的としている事を示しているものであり、他国侵略や戦争参加などの可を示す何も書かれてなどいないだろう。

野党やマスコミなどは国会では安保法制の審議がしっかりと行われていないと強く主張している。最初から廃案を徹して主張していた民主など野党に全うな審議をする意識などある訳など無い。
あいつらがやりたがってたのは、政府提出の安保法案を徹底批判し安倍内閣の支持率も下げ、来夏の選挙を有利な状況へ持っていこうとしていただけ。
だから徹底審議を要求しながら、実際には法案に関する審議は行わず批判ばかりを行い、マスコミも絡み有権者に嫌なイメージを持たせようとした。

これは思い通りになったのかもしれない。マスコミも変更報道を活発に行っていた事は間違い無く、一部の市民団体なども「安倍政権は民主主義、立憲主義を壊そうとしている。憲法9条に反し戦争に参加しようとしている」などと激しい怒号を浴びせまくっていたし、現在も続行しているんじゃないだろうか。

安保法案可決後に、野党が違憲であり戦争法案だと徹底的に批判し廃案を主張しまくっていた本音がじわじわと見え始めてきたのかなと思えるのだが。

共産党が国民連合政府という構想を出したらしいが、しんぶん赤旗「戦争法をめぐる国会論戦を通じて、多くの人々が立ち上がるなかで、野党の共闘が飛躍的に発展し、「戦争法阻止のために、この枠組みでたたかおう」との一致点をつくり上げてきたと強調。「めげてなんかいない」「あきらめるわけにはいかない」という国民の声にこたえて、「戦争法の廃止、立憲主義を取り戻す」の一点で共同し、国民連合政府を実現しようとよびかけたとのべ、「共同してたたかっている方々の力をお借りしたい」と訴えました。」と書かれてある。

通常国会で果たせなかった安保法案の廃止を来夏の参院選で野党が結合し国民連合政府として安倍内閣退陣、或いは政権交代も目論んでいるのかもしれない。
安保法案に反対していた党首達は単純に議員数で負けたといった事をいっている。来夏の参院で勝ちねじれにしなきゃならないと。

民主の岡田は共産の志位と会談する事が決まっている様だし、民主の支持母体である連合の古賀も野党の結合を支持している。結合により、選挙区での野党の競合が無くなる事が大きいと見ているようだ。

参院本会議での可決後に各政党の幹部達が色々とコメントを行っている様だが、民主の福山が面白い事をいっている。「数が全てなら議論も民意もいらなくなる。そういう今の政治に議会人として残念に思った」(産経新聞2015/09/19)と語ったらしいが、政権交代した時には衆参共に民主が殆ど独占していた筈だ。だからこそ、鳩山政権の時には強行採決が何度も行われていたんだろうな。
それには、審議は殆ど行わずあっという間に採決してしまった法案もある。そんな意識から出たコメントなんだろうな。

民主党の強行採決集/民主党の保守系議員は何をやっている!?


床屋のおんちゃん

2015-09-06 21:17:48 | 日記

今日は行き付けの床屋へいっていつも通りの散髪をやってもらったんだが、途中におんちゃんから驚いた事をいわれた。
10月に閉店すると。

思わず、どうして止めるのといってしまったが。おんちゃんは80代だし、何より奥さんが脳梗塞か脳卒中なのか分らないけど(おんちゃんには聞けないから)、救急病院に運ばれてた事は知ってたし、手術もしてたようなんだが以前の様におんちゃんをカバーするように散髪の作業を中々出来なくなってた。

これが大きいのかな。閉店を聞かされて常連客の人達はみんなショックだったみたい。だけど、おんちゃんは前日に電話で予約なんかしてくれると、いつも通りやるよといってくれた。

常連客に限るといってたけど。自分も今度も世話になろうかなと思ってる。


五輪エンブレム

2015-09-04 21:43:23 | 社会

今回書く事には強い反感を持たれる事になるかもしれないが、佐野研二郎の東京五輪エンブレムに関して自分なりに思う事を書いておきたいと思う。

まず佐野研二郎がエンブレムを自ら撤退した意図をHPに書いているが、それを時事通信が伝えている。

「1日に佐野研二郎氏が事務所ホームページを通じて発表したコメントの全文は次の通り。
 エンブレムにつきまして
 私は、東京オリンピック・パラリンピックの大会の成功を願う純粋な思いからエンブレムのコンペティションに参加致しました。エンブレムがフラッグに掲げられ、世界中の人に仰ぎ見られている光景や、金メダルに刻まれたエンブレムを強くイメージしながら伝統的かつ新しい日本、東京を表現すべく大胆に、そして丁寧にデザイン致しました。
 このような国をあげての大切なイベントのシンボルとなるエンブレムのデザイン選考への参加は、デザイナーにとっては大舞台であって、疑いをかけられているような模倣や盗作は、原案に関しても、最終案に関しても、あってはならないし、絶対に許されないことと今でも思っております。模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。
 しかしながら、エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪致しました。この件については、一切の責任は自分にあります。改めて御迷惑をかけてしまったアーティストや皆様に深くお詫びいたします。
 その後は、残念ながら一部のメディアで悪しきイメージが増幅され、私の他の作品についても、あたかも全てが何かの模倣だと報じられ、話題となりさらには作ったこともないデザインにまで、佐野研二郎の盗作作品となって世に紹介されてしまう程の騒動に発展してしまいました。
 自宅や実家、事務所にメディアの取材が昼夜、休日問わず来ています。事実関係の確認がなされないまま断片的に、報道されることもしばしばありました。
 また、私個人の会社のメールアドレスがネット上で話題にされ、様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日、誹謗中傷のメールが送られ、記憶にないショッピングサイトやSNSから入会確認のメールが届きます。
 自分のみならず、家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています。
 今の状況はコンペに参加した当時の自分の思いとは、全く別の方向に向かってしまいました。もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました。
 組織委員会の皆様、審査委員会、制作者である私自身とで協議をする中、オリンピック・パラリンピックを成功させたいとひとえに祈念する気持ちに変わりがない旨を再度皆様にお伝えいたしました。
 また、このような騒動や私自身や作品への疑義に対して繰り返される批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断致しました。
 今後につきましては、私の作品や仕事を通じて少しでも皆様の信頼を取り戻すべく日々の仕事に専念するしかないと思っております。
 図らずもご迷惑をおかけしてしまった多くの方々、そして組織委員会の皆様、審査委員会の皆様、関係各所の皆様には深くお詫び申し上げる次第です。上記事情のゆえ今回の判断に関しましてはどうか御理解くださいますようお願い申し上げます。
 2015年9月1日 佐野研二郎」(時事通信2015/09/02)

佐野研二郎のデザインが東京五輪エンブレムに採用決定が報告されたのが7月24日。現時点では、あの時から嫌だったと言い切る者が多いかもしれないが、実際にあの時点ではどの様に意識していたものが多かったのだろうか。
そして、模倣から盗作までの疑惑が湧き始めたのが25日にベルギーのリェージュ劇場のロゴをデザインしたオリビエ・ドビが自分の作品に似ている、盗作だとしてJOCへ使用差し止め要求するが拒否されると裁判提訴し、何故だか佐野研二郎への批判が湧き上がっていく。

最近ではパソコンだけで無くスマホなどでSNSを通じネットを活発に活用する者をネット民と称する様だが、記時のツイートや記時へのコメント、ブロゴスのコメントなどに佐野のデザインは盗作だろうと決め付けた書き込みが行われる様になる。
更には選考委員会は最初から佐野のデザインを選考するつもりだったんだろうとの書き込みも見られる様になる。
佐野の作品が盗作だろうとイメージ付けしたのがサントリーのトーとバッグが決定的とされている。

トートバッグはサントリーが7月15日から8月末まで開催しているキャンペーン商品で、佐野の事務所は30種類のデザインを手掛けていたらしいが、ネットから類似のデザインが見つかったと情報が出され、トートバッグは佐野の盗作だと決め付けられた。
だが、事務所の代表として自らの作として発表していたのかもしれないが、実際には事務所のスタッフデザインを手掛けており、佐野はその監修を行っていた。作成された作品のチェックを行っていたのだろうな、発表して良い物かどうか。結果、OKを出し発表したのだろう。

だが、30作の内8作がというよりも著作権侵害の疑いがあるとしてサントリーに8作の撤去を申し込んでいるが、その趣旨のコメントをサイト「MR DESIGN」に書いている。
そして佐野は単なるデザイナーでは無くアートディレクターとされている。アートディレクターとはWikipediaでは「美術表現、芸術表現をもちいた総合演出を手がける職務を意味する。商業活動のなかでは、広告、宣伝、グラフィックデザイン、装幀などにおいて、主に視覚的表現手段を計画し、総括、監督する職務である。顧客の依頼・要望あるいは、立案された計画を目的達成するための素材や表現方法を模索し決定する。」としている。
決して自らゼロからスタートしてデザインしているくのでは無く、総括、監督や顧客からの要望に応じた表現方法を決定していくとある。
創作依頼を受けた時には、何らかの素材を参考にし作成していく事が多い事は間違いないだろうな。

佐野の妻もトートバッグの関する取材を日刊ゲンダイから受けた時に「確かにトートバッグのデザインを監修したのは佐野です。しかし、細かい実務を担っていたのは何人かの“部下”です。その部下たちの話を聞いた上でないと、返答はできません。今は事務所が夏季休暇に入っているので、調査にもう少し時間がかかります。そもそも、ゼロベースからデザインをつくり出すことは、一般的ではありません。あくまで一般論ですが、どこかで見たデザインから無意識に着想を得ることは、珍しいことではありません」と語っている。

佐野の作品は盗作だらけだと決定付けている者が多いが、トートバッグは決して佐野の作品でない事に間違いは無い。

ここからは五輪エンブレムに関してのみ書きたいと思う。ベルギーのリェージュ劇場のロゴのデザイナーは盗作として提訴までした。

Newscrap!「証拠画像」に盗作パクリ疑惑の作品が一覧されている。その中に原案の盗作とされている13年11月1日~26日に東京の銀座ビル・ギャラリック・ギャラリーで開催されたヤン・チヒョルト展のロゴをパクッタというよりも盗作したんだろ決め付けている。
ツイッターで佐野がヤン・チヒョルト展へ出向いてきた事が明らかとなっているといった情報もあるらしいが、ヤン・チョヒルトは1974年に亡くなっている方で、彼の作品は何十年も前から公開されていたことは明らかだ。
2年前に開催された展示会でロゴとされた作品も出向いた佐野だけでは無く、日本だけでは無く世界中のアートディレクテターがその作品の存在を知っていたのではないだろうか。

同じ仕事をする者達であれば、どの様な趣旨であのデザインが作成されたのかといった事も分っていたのではないかと思われるが。

ネット民とされる者達は、五輪エンブレムが盗作で無いなら説明責任を果たせと追及している。

佐野は8月5日の会見で「ベルギーに行ったことはなく、ロゴも見たことがない」と否定。アルファベットの「T」と円を組み合わせたエンブレムの意図を説明し「(リエージュ劇場のロゴは)アルファベットのTとLを組み合わせたもの。要素は同じものがあるが、デザインの考え方や背景の色も違い、全く似ていない」と話した。」(朝日新聞2015/08/05)と語っている。
自分のデザインとリェージュ劇場のロゴのデザインは全く異なっていると言い切っている。

自分もそうだが、この会見だけでは理解しきれる者は少なかったのかもしれない。だが、デザインの違いをしっかりと説明されているブログが存在していた。

五輪エンブレム使用中止で幕引きへ。盗作問題でデザイナー佐野研二郎氏が在日認定&誹謗中傷された件を真相究明

このブログの中に2つのデザインの作り方の違いがハッキリと書かれている。

ネット民は佐野は五輪エンブレムは盗作だとしている。だが、佐野は徹して否定する。ならば盗作では無いという説明をしっかり行えと要求している。
だが、これはネット民にも言える事ではないのか。ネット民は佐野の作品は盗作だと決め付けて、徹底した批判を繰り返している。
その為だろうか、作品に類似した画像をネットに表示しているが、その画像を盗作したという証拠、証はどこにあるのだろうか。盗作を行っていると批判を繰り返すのであれば、ネット民にもその盗作を確定する証拠、証を説明する責任がある筈だ。
だが一方的に攻めるばかりで、自分達の説明責任が果たされているとは全く思われない。

更に佐野個人を攻めるだけでは無く、家族や実家、事務所などに「メディアの取材が昼夜、休日問わず来ています。事実関係の確認がなされないまま断片的に、報道されることもしばしばありました。
 また、私個人の会社のメールアドレスがネット上で話題にされ、様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日、誹謗中傷のメールが送られ、記憶にないショッピングサイトやSNSから入会確認のメールが届きます。
 自分のみならず、家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています。
 今の状況はコンペに参加した当時の自分の思いとは、全く別の方向に向かってしまいました。もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました。」らしいじゃないか。ネットリンチとも称されているようだが、完全な誹謗中傷でありネットによる心理への激しい暴力が行われている。

佐野がエンブレムを撤退した理由を示すコメントを載せたサイトを紹介しているブログ「真実を探すブログ」があるが、批判的ツイートが多く載せられている。何も説明責任をしていない、国民に喧嘩を売っているとしか思えない、逆切れ気味の謝罪文、佐野を容疑者と称する者もいる。

更には他のブログのコメントに「バッシング」を受けている事を理由にして、「国民」に責任を押し付けたのは最低だなと書いた者もいる。
改めて佐野のコメントを読んでみたが、確かに非常な誹謗中傷を受けているとは書いている。だが、エンブレム撤退の理由は非常な誹謗中傷から家族やスタッフを守る為に撤退を決断したとしてあると書かれてあると思える。

佐野の五輪エンブレムのデザインから佐野個人へのネットによる批判の嵐はベルギーのリェージュ劇場のロゴの盗作の疑いからサントリートートバッグの盗作疑いと8作撤退などから佐野五輪エンブレムのデザイン、或いは佐野個人のデザインは盗作だと決め付けられる様になり、より激しい批判が行われる様になる。
どれだけの確証を持って、盗作だと言い切っていたのだろうか。盗作を常時行っていたんだと決め付けてしまえば、佐野は犯罪者という事になってしまう。常時著作権侵害を行っていたのだから。

だがその証拠をどこまで掴み主張していたのだろうか。ネット民とやらはエンブレム、或いは疑われた他の作品も含め説明責任の要求を強調しているが、何ら証を示さずに単に決め付ける様に画像を出し、エンブレムやその他の作品は盗作だと言い切っていた。であれば、それを示す証拠を出ししっかりと説明する責任がある筈だ。

ネット民とやらには、その様な説明責任の認識はあるのだろうか。