安保法制に関し馬鹿みたいにしつこく報じているテレビメディアがいるがあんなのはどうでもいいとして、現在で最も注目されているというか問題とされているのは新国立競技場の建設。
その一番の理由が総工費が莫大に高騰しているとして激しい批判がされ問題視される様になっているが、何故か東京オリンピックへの反応は全くない感じ。新国立競技場は東京オリンピックの為に建設しようとしている。
総工費が高騰しているからといって新国立競技場ばかりに目を向け、東京オリンピックには目を向けない。矛盾している感じがするんだけど。
東京オリンピック招致を始めたのは管内閣からじゃなかったろうか。2020年オリンピック開催地第1次選考への申請は11年9月1日までとなっており、管内閣の時に東京都が確約書をJOPへ提出しIOCへ申請したんだろうな。
第1次選考は12年9月6日に通過され3都市が決定される。第一次選考を通過した時点で、野田内閣が国立競技場を解体し新国立競技場を建設する事を決定する。その為に3つのプロセスを作成し、JSCを中心として新国立競技場をどの様にするかを決定して行こうとした。
その第1段階がデザインで、予算コストを1300億として世界の建築士などから新国立競技場のデザインの募集を行ったんだろうな。
この当時の日本経済はどの様な状況にあったのだろうか。デフレ経済で、危機的状況にあった事は明らかであり、国民生活にも大きな悪影響を齎していた。こんな状況で1300億という予算コストをどの様にして調達しようとしていたんだろうか。
現在ビジネス「新国立競技場建設問題 民主党の「信じがたいミス」が諸悪の根源だ!」コンペの建築総工費は1300億円の前提があった様だが、その根拠が類似スタジアムだとされている。その例として日産スタジアムを指すが、総工費は700億。桁が違う。類似していない。根拠が怪しいとしている。
野田政権は新国立競技場の予算コストを示しておきながら、実際には何も考えてなどいなかった事が事実じゃないか。適当に考えデザイン募集を行った。しかし、財源をどの様に調達するかと行った事など全く計画していなかったんだろうな。
何よりもデザインだけを募集し、基本設計や実施計画などには目も向けず、最も重要だろうコストの部分を無視する行動を行っていた。新国立競技場を建設する事をどこまで真剣に考えていたんだろうか。
「新国立競技場建設問題 民主党の「信じがたいミス」には、更に民主政権化というよりも野田政権では3回の国立競技場将来構想有識者会議が行われているが、その会議は全て未公開であり議事録など全く残されてなどいない。
故にどういった議論が行われていたのかなど会議に参加していた者以外は全く知る事ができない完全な密会。
安倍政権となってからも3回の会議が行われているが、議事録が残されていて総工費、備考として解体費、本体、床面積削除費などが記されている。
有識者会議 新国立競技場
安部政権の有識者会議では総工費などが記録されているが、野田政権では全く記録されていない。政権が変わり、会議を繰り返す毎に構造が理解され総工費は高まっていったんだろうな。
10日の平和安全特別委員会で、民主の辻本が何故か新国立競技場で責めるような質疑を行った。対し、安倍首相は新国立競技場の立替を決めたのは民主だよとあっさりと答弁する。
朝日や毎日の記事のツイートを見てみると、現在の新国立競技場の総工費増大は民主政権への責任転嫁と書いている者が殆ど。
だが今回の新国立競技場の問題の根本を作り出したのは野田政権である事に間違いは無く、何よりも有識者会議の議事録を残すは必然の筈。にも関わらず一切残さなかった事が如何にいい加減な、無責任な行動を行っていた事の証となるのではないだろうか。
新国立競技場に関してはマスコミも安倍政権に集中して批判報道を行っているが、これにも疑問に思えてならない。
野田政権の時点で、日本の経済状況は非常に苦しい状況に追い込まれていた。それに対し、野田政権はこれといった経済対策などは行っていなかった筈だ。にも関わらず、日本経済や国民生活を全く無視するかの様な1300億という予算コストを新国立競技場だけに当てる。
デザイン審査では安藤忠雄が委員長だった様だが、最後に残った2作品から安藤が個人的にザハの作品が斬新なデザインであり、インパクトがあるといった事などから選択している。
だが、ザハの作品は設置面積よりも大きいという事は当初より明らかだった筈であり、建設費も増大するだろうと言われていた様だ。この様な事など、マスコミならしっかりと把握している筈。
また、マスコミが批判の道具としてよく出しているのが、最近のオリンピック開催地での競技場の総工費。アテネ355億、北京513億、ロンドン900億、リオデジャネイロ550億とどこも1000億を割っている。
なのに安倍政権は2520億も掛かる新国立競技場を建てようとしているかと。だが、新国立競技場の根本は野田政権であって、安倍政権では無い。なのにマスコミはそれを出さずに、安倍政権だけを責めるように報じる。性質が表れているのかなとも思えるが。
野田の時から強い批判があっても可笑しくないだろうと思うんだが、そういった事は無かった。なのに今頃になって何故批判が湧き上がってくるのか。これも疑問に思えてならないんだがな。
何よりも新国立競技場を批判するのであれば、東京オリンピック開催も批判してもよかったんじゃないかと思うんだがどうしてこっちの方へは目を向けないんだろう。
中には、新国立競技場は使わなくてもいい。神奈川にある競技場を使えばいいと主張するブロガーもいるが、IOCと東京オリンピック開催の契約を行っているのは東京都であって神奈川県では無い。
メイン競技場は開催都市に設置されている物を利用するという事が当然の事ではないのか。東京都には他にも大きな競技場は存在している。新国立競技場を使わないなら、他の競技場を利用する事が当然ではないのか。
新国立競技場に対しあちこちから批判が飛びまくっていたが、安倍首相は17日あっさりと白紙に戻すと断言した。
ザハ・ハディドのデザインを完全に撤退し、0から作り直すと断言した。これには、森元首相も白紙に戻し0から作り直す事を容認しているらしい。
17日の午前だろうか、下村文科相と遠藤五輪相を官邸に呼び変更する事を指示した様だが、下村文科相は午後に「新国立競技場の建設計画見直しについて「コンペをやり直す。半年以内にデザインを決める」と述べた。計画の白紙を確認した安倍晋三首相、東京五輪組織委員会会長を務める森喜朗元首相らとの会談後、記者団に語った。
下村氏は「50カ月強で完成させる。2020年春の完成を目指す」と述べた。」(産経新聞2017/07/17)らしい。
この為にラグビーのワールドカップは新国立競技場で開催される事は不可能となった様だが。
池田信夫が14日にJBpressに「新国立競技場は今からでもやり直せる」を書いてあるが、この中に「ではどうすればいいのか。安倍首相は国会で「これから国際コンペをやって、新たにデザインを決めて基本設計を作る時間がない」と答弁したが、そんな必要はない。前のコンペで優秀賞になった案から選べばよいのだ(そういう前例はいくらでもある)。」と書いてある。
池田の意見は優れているんじゃないかなと思うんだが。安倍内閣は、どの様に作り直そうと計画しているのだろう。
民主の岡田が「民主党政権時代にデザインが決まったことを持ち出したことについては「私たちが全く関係ないというつもりはない。ただ、実際に詳細な設計などを行い、金額を決めたのはその後だ」と強調。その上で「もう3年近くも安倍政権であり、そのことを棚にあげて民主党のせいにするというのは非常に恥ずかしい話だ」と苦言を呈した」(産経新聞2015/07/17)、蓮舫が「民主党の「2020年東京五輪・パラリンピックに関する公共事業再検討本部」の蓮舫本部長(党代表代行)は17日、五輪メーン会場となる新国立競技場の計画見直し問題に関し、下村博文文部科学相の辞任を要求した。衆院議員会館で記者団に「どんどん発注して金額が膨れ上がっても、立ち止まることをしなかったのは現政権の文科相だ。お辞めになるべきではないか」と述べた。」(時事通信2015/07/17)と言ったらしい。
更には支持率暴落防ぐにはこれしか無いんだろうとも言ったらしい。呆れてしまう。
民主の連中は過去に自分達がやった事の意味が全く分っちゃいない、というよりも無視しようとしているみたいだな。
国民無視の自分勝手な連中のこんな集団には、本当にさっさと消えてもらいたい。