思った事をそのままに

毎日綴る事は無いと思いますけど、日常の生活やその他に感じた事を思うが侭に書きたいと思います。

トランプはアメリカ第一主義

2017-01-23 18:14:10 | 国際

アメリカ新大統領となったドナルド・トランプは就任式での演説で「アメリカ第一あるのみだ」と言い切った。この演説の記事のツイートなど見ると、どの国の元首も自国を第一とする事が当然だとする人々が多い。
確かに、自国を第一に考えることは当然の事だろう。だが、外交や経済を考慮した時に国民だけでは無い、国外にも報じられるだろう演説で自国を第一にすべきだ、と言い切る事は適当なのだろうか。

世界に「アメリカ第一あるのみだ」と言い切るは、世界各国との協定などを踏み躙り、アメリカが最高の利益を得る様にならなければならないとしているのではないか。故に、就任式当日にTPP離脱、NAFTA再交渉を表明した。

トランプ大統領、NAFTA再交渉を自ら言明
「トランプ米大統領は22日、ホワイトハウスで行われた大統領補佐官らの宣誓式で、「北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を開始する」と述べ、近くメキシコのペニャニエト大統領、カナダのトルドー首相と首脳会談を行う考えを示した。

 就任後、NAFTAの再交渉方針を自ら言明したのは初めて。通商政策の見直しは大統領選で掲げた最優先課題の一つで、積極的に取り組む姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 トランプ氏は、再交渉が「メキシコや米国の全ての国民にとって、よい結果を生み出すだろう」と指摘した。再交渉にあたっては、撤廃されている域内の輸入品にかかる関税の扱いが焦点になるとみられるが、米国側が自国に有利な条件を突きつければ、メキシコ、カナダの強い抵抗に遭う可能性がある。また、トランプ氏は、ペニャニエト氏との会談では「移民問題や国境の安全についても協議する」とも語った。メキシコ国境への「壁」建設を取り上げる考えとみられる。」(読売新聞2017/01/23)

NAFTAの再交渉をメキシコとカナダとの間で実行し、アメリカにとって有利な締結が不可な場合にはNAFTA完全離脱を表明するだろうし、同時にメキシコやカナダにFTAを要求するようになるんじゃないか。
公正ではなく、アメリカに有利な内容で締結する様に。

TPP離脱表明もしているが、完全離脱とはしていない。離脱表明する事により、参加国、特に日本などと再交渉を行いより有利にしようと企んでいるのではないだろうか。

こんな事されると、日本だけで無く世界経済に大きな悪影響を持たしてくれると思うんだがな。

そしてトランプは不法移民退去も訴えていたし、メキシコ大統領との会談ではNAFTAだけで無く不法移民問題も協議すると報じられている。不法移民退去も実行するのかもしれない。
不法移民とされる不法滞在者は、アメリカにとっては重要な労働者の筈。にも関わらず退去させる。中南米やアジアなどからの移植民の滞在は許さないという事なんだろうか。

正にアメリカ第一主義、自分達だけが良ければそれで言いというのがトランプの考えなんだろうな。


トランプは世界経済にどんな影響を

2017-01-19 18:11:19 | 国際

20日(日本時間では21日かもしれないが)にアメリカ次期大統領トランプの就任式が行われる。この時には、記録的な多くの観衆が訪れてくれるだろうとトランプは言い切っている。トランプが言っている観衆は、自分の大統領就任を歓迎する者達だと思い込んでいるんだろうが、果たしてどうなんだろうか。

アメリカメディアの調査によれば、トランプの支持率は40%~44%で不支持率が52%~56%だったろうか。
大統領就任前から、全く信頼されているとは思えない。トランプの就任式に大統領として歓迎する記録的な観衆は集まるのだろうか。ありえないと思えてならないが。

時事通信の記事「祝賀ムード広がるか=大規模デモ警戒も-トランプ米大統領就任式」によれば、
「トランプ氏はツイッターで「就任式は予想以上に盛大になる。楽しんでくれ」と述べたが、民主党議員50人が欠席を表明。エルトン・ジョンさんら大物歌手も出演を拒否したとされる。見込まれる人出は70万~90万人で、2009年のオバマ大統領1期目就任式の180万人と比べると寂しい数字だ。」(2017/01/19)と書かれてある。

何よりも、就任式には歓迎どころかデモへの参加を訴えている団体も多く存在している。就任式に集まる者は、歓迎する者では無く、大統領となる事を拒否する者達が多いんじゃないのかと思えてくるんだが。

オバマ政権では自由貿易を主張し、実行していた。だがトランプはそれを完全に否定し、保護貿易を主張する様になっている。
世界の企業は自由貿易が活発化された事から、生産工場を労働賃金の低い地域に設置し市場へ輸出する様になっているが、この自由貿易の軸はアメリカじゃなかったんじゃないだろうか。

自由貿易を無視し、保護貿易を主張する要因の一つが激しく訴える雇用増加だろうが、アメリカの労働力人口が非常に高い事は明らかだ。「世界経済のネタ帳」によればここ数年アメリカの就業率は向上しており、失業率も2010年から昨年までの間に大きく減少しており、アメリカ経済も向上してきている事も明らかだ。
こんな状況にありながら、雇用増加を目的としながら保護貿易を主張というよりも強制しようとするのか。

輸入関税を高め輸入量を減少させれば、国内生産量が向上する事は間違いないだろうし、輸入物よりも国内生産の物が多く売れる様になるだろう。
だが、国内生産ばかりを行っていれば労働賃金が増加し、インフレが発生するんじゃないか。となれば、消費量が減少する様になるんじゃないか。となれば、企業だけでは無い財政にもゆっくりだがダメージを与える事になる。

トランプは大きな利益を得た商人でありながら、自国の経済や世界貿易をどこまで理解しているのだろうか。疑問に思えてしまう。

トランプが主張するアメリカの自由貿易から保護貿易へ転向が実行されれば、アメリカだけでは無い世界経済に大きな影響を与えかねない。