(『あゝ野麦峠』ロケ地の御霊櫃峠から猪苗代湖を望む:郡山市)
きょうはお休みなんです。日頃の行いが功を奏してとてもいい天気になりそうです。家族はそれぞれ、学校や仕事へと出かけて行くはずです。申し訳ないのですが、わたしはすっかり遊んでしまう予定です。
ここのところ、ずっと御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)を越して、湖南から「風の高原」へ行ってみたいと思っていたんです。「風の高原」は一度行ってはいるのですが、あいにくの雨降りの日でした。風車は靄にかすみ、それがまた風情となっていたのですが、まったく全貌が見れなかったのです。
田んぼの美少年や、土手のコスモスを見ながら走ります。なんて気持ちのいい日なんでしょう。ところで、最近のカカシがやたらとリアルになってきているような気がします。いたるところに写真のようなカカシが立っているのです。床屋さんが練習につかうダミーのお下がりなのでしょうか?
県道29号線を走って行くと逢瀬公園があります。
(上の写真:中央赤い屋根の上部位置にあたる尾根のへこみが御霊櫃峠)
逢瀬公園を過ぎて坂を下ると御霊櫃峠への入り口があります。
気持ちよく漕いでいくと、途中に「大滝渓谷」の標識があり、3.3キロとのこと。これはもう行ってみるしかなさそうです。ところが、1キロも進んだでしょうか、道はいきなりダートなんです。しかたなく、今回は諦めて引き返すことにしました。
さあ、ここからが御霊櫃峠のはじまりです。全長約13.5キロ。10時20分、アタック開始です。と、これがいきなり、坂、坂、坂。当たり前なんですけれどね。ここからはテキスト通り“「上り坂がキツイ」と思ってしまう原因のほとんどはオーバーペース。平地を走っているときのスピードに近づけようとがんばるからキツイのです。平地と同じスピードで走ろうとせず、軽いギアで平地と同じ負荷で走るようにすればいいのです。~当然スピードは出なくなりますが、それは上り坂なので当たり前。景色や道端の草花を眺めるためだと割り切りましょう。「キツイ坂をがんばって上る」というイメージを捨て、「上りを楽しむ」という発想に転換しましょう。”を実践です。
それにしても、坂道がウンザリするほど長いんです。でもだんだん道は九十九折になってきました。頂上が近くなってきているようです。
ん?これはいったいなんのつもりだ!まったく商魂のたくましいったらありゃしない、こんなところまで・・・。で、ターゲットはいったい誰のつもりなの?
額取山(安積山)の尾根の岩肌が見て取れます。頂上はかなり近づいてきているようです。登って来るときに下りのロードさんとすれ違いましたが、写真を撮っていると、こんどは同じ頂上を目指しての自転車が、わたしを追い抜いて行きました。御霊櫃峠も今は全面舗装になっているので、けっこう自転車のかたが走るコースになっているようです。
峠の頂は額取山(安積山)周辺散策のための駐車場になっています。きょうは天気がいいので登山されている方々の車が数台停めてありました。一番近くの高台までは石の道が出来ています。さっそく、登ってみます。
この御霊櫃峠は大竹しのぶ主演の映画「あゝ野麦峠」のロケ地としても有名です。ここから見える猪苗代湖を諏訪湖に見立てての撮影だったようです。
あゝ野麦峠 映画 サントラ ラストシーン曲 (Oh/The Nomugi Pass)
あいにくきょうは猪苗代湖がハッキリと見えませんが、撮影のためこのような場所をよく探すものだと、毎度のことながら感心してしまいます。
(登ってきた方向、郡山方面の眺め)
ここで後から登ってこられた若さ溢れるライダーさんと、お話しながら休憩しました。ヨダレのでるようなMTBに乗っておいででした。彼はここから引き返すとのことでした。わたしはここで猪苗代湖から国道49号線を帰るか、遅くなっても「風の高原」を目ざすか少々迷ったのですが、結局後者を選択しました。
峠の下りは爽快です。ここの全面舗装は比較的新しく路面の状態が頗るいいです。
大分下ってくると植物層が変わって道路の両側の大きな樹が太陽の光をシャットアウトしてくれます。葉裏がまるで緑のステンドグラスのようでした。
(猪苗代湖側からみた御霊櫃峠:写真中央奥)
時々、いま下ってきた峠を振り返りながら、湖が見えるところまでやってきました。
猪苗代湖と磐梯山を見ながらセブンイレブンで買ったおにぎりで昼食をとりました。
さあ、今度は「風の高原」目指してまっしぐらです。時間は午後1時30分を回っています。湖南から「風の高原」までは17キロとの表示がありました。でもそのうちの5~6キロは峠道のはずですから、17キロといえども1時間半ぐらいはかかってしまうでしょう。
国道294号線の三王坂トンネル内には35℃の表示が・・・。でもどこが35℃なんだろう。トンネル内も涼しいんだけど。
さあ、「風の高原」布引山へのアタック開始です。前回自家用車で来てわかってはいるのですが、自転車で現場を走っていると、「これはひょっとしたら、わたしには無謀なことではないんだろうか?」との思いが坂道の傾斜とともにだんだん強くなってきます。
道路脇に目的地までの距離数が表示してあるのですが、7キロまでは問題なし、6キロを過ぎたあたりから坂道がだんだんときつくなってきて、5キロ、4キロとますます大変なことになってきています。ただペダルを漕ぎ続けていることの半分は意地なのです。押して上がるのは意地でもいやです。こまめに休憩しながらペダルを漕ぎます。
2キロ、天然記念物の「赤津のカツラ」(写真上)がなかなか現れてくれません。ようやく見えた時は無性にうれしかったです。
そして1キロの表示。でも最後の坂が1キロもあるんです。もう本当に足に来てるんです。数百メートル進んでは休憩を繰り返しています。見たことのある風車の列が見えたときには心底ホッとしました。
登って来る途中の度重なる休憩で手持ちのドリンクはスッカラカンです。発電所なんだから上には自動販売機ぐらい設置してあるだろうと期待して来たのですがそう甘くはありませんでした。でも個人の店が出ていました。お店の人によると、休日ともなると車が渋滞するほどの混みようなんだそうです。
この店でカキ氷を食べました。これのおいしかったことと言ったら、いったいなんと言ったら・・・そう、地獄で仏のおいしさ!お店のかたはわたしが自転車で来たことにたいそう驚いたようで、カキ氷1杯200円也のわたしに、高原ダイコンの漬物や煮物、白菜の漬物などをサービスしてくれました。おまけにポットに補充したスポーツドリンクには氷まで入れていただきました。
坂道のタイムロスの影響で時間は午後4時を回ってしまいました。でもせっかくですから風車を見て回ることにしました。
高台から見渡そうと進んでいくと一台の乗用車がありました。乗用車がわたしの方に近づいてきて、窓からお顔が覗きました。乗用車にはとてもやさしそうな女の方がお二人乗っておられました。お二人は若松からおいでで、わたしが自転車で来たことにとても驚いておられました。じつは、あと4キロの表示のところでわたしを追い越して来られたんだそうです。
そしてご親切にわたしの写真を撮ってくださると仰ってくださいました。自分で自分の写真はなかなか面倒で撮ることをしないのですが、おかげでとてもいい記念ができました。この場をかりて心よりお礼申し上げます。
お二人とお別れして、写真を撮りながら帰りを急ぎます。が、残念ながらここで電池切れ!おかげで帰りはノンストップで帰れるでしょう。
いつもと同じ上戸から国道49号線はやめにして、国道294号線で勢至堂経由で長沼町へ抜けるコースを取ることにしました。結果的に一番遠回りなこのコースを選択して正解のようでした。湖南から長沼へ向かっては坂がなだらかで、しかも勢至堂トンネルからは滅法下りの超特急コースでした。結局長沼から県道29号で帰宅の途中から、陽が落ちて暗くなってしまいましたが、そこは慣れた道のこと。途中コンビニで休憩しながら、帰宅できたのは午後7時半でした。
結局、峠を三つも越えることになってしまった、本日の走行距離141.25 走行時間6:44 平均速度20.9 最高速度62.7
kojiさんの頑張る精神に感動。自分も復帰できたら頑張ります。今日からみちのくへお邪魔します。
私は、まだ、100km超えが出来ていません。トホホ
自転車もブログに書いてあるように、ヨシダサイクルで診てもらいました。
なおりました~
今日は、朝練習後、通勤しました。
晴れているのに、会社ですよ。
ENDLESS HIDE
http://blog.livedoor.jp/team_endless/
来るはずない自転車を、巨大風車の下、ススキの中で見た時はびっくり、
オートマ車のギアを1段下げようかとおもうくらいの上り坂でした、
実は追い越した時、きゃしゃな痩せた高校生かとおもったのですが、
引き締まった筋肉の日焼けしたかっこいい男性でびっくり、
この坂越えの前に峠越えをしていたことを聞いてびっくり、
本当にすごい!
(今まで応援して来たイグサさんがかすむ~)
私にもいつか、坂を楽しめる日が来るでしょうか(笑)
奇しくも同じ布引山に行ったんですね。私は昼少し過ぎには下りましたが、家内と二人、車でした。
"koji"さんの布引山は写真の色から見ると3時頃でしょうかすれ違いでしたね。それにしても141Kmは驚きです。毎日走っている成果ですね。
シャッターまで気さくに押していただき、記念の写真を残すことが出来て、とても感謝しています。ありがとうございました。
今度は南湖公園のほうにコースを取ろうかと思っています。
kojiさんが走ったところ全部江戸時代までは(舟津公園まで)二本松藩の藩内ですよ。
それも安達郡(大槻、片平、熱海は安達郡)を走っています。
広いですよね昔の二本松藩とは。