(2022.5.26 サイクリンングの途中で出会った「ナンジャモンジャの木」ことヒトツバタゴ)
5月26日、少々風はあるようだけれど快晴。そこで、無事に前カゴ取り付けが済んだ“リアルストリーム君”に跨がってプチ・サイクリングに出てみることにしました。
阿武隈川沿いの堤防道路を二本松市方面に向かって進みます。風は追い風ぎみで・・・電動アシストですからあんまり関係はありませんが・・・楽に走れて気持ちがいいです。
じつは脳梗塞のリハビリ病院から退院後に、しばらくはママチャリに乗っていたのですが、交差点で信号待ちをしているときに転倒したことがあったんです。自転車はサドルの高さによって使う筋肉も漕ぎやすさも全く違ってくるので、わたしはいつもサドルを高めにセットしていました。ですから、ロードバイクでもママチャリでも停車するときはサドルから一旦お尻を外して両足で立って停車するようにしていたのです。
ところが、その時に限ってサドルに跨がったまま、左足を縁石にのせ、右足はペダルを踏んだまま信号待ちしていました。何かの拍子にちょっとバランスを崩し、右側にぐらついたのです。咄嗟に右脚をついたまではよかったのですが、麻痺の残る右脚では自分の全体重を支える力が無かったのです。まるでスローモーションのように自転車ごと車道側に転んだのです。これがもし、青信号に変わった瞬間だったら、後続の自動車にとんでもない厄災を与えてしまうことになったかもしれません。そう考えて、それからきょうまで自転車をずっと自粛していたのです。
ところが、自転車で風を切って気持ちよく走りたいという欲求だけは常にあったんです。それを教訓に“リアルストリーム君”はサドルを下げて、サドルに跨がったままでも楽に両足を着けるようにしておきました。でもね、これだと自転車にドッカと腰を下ろす体勢に成ってしまって漕ぎづらくてしょうがないんです。今まで自転車に乗るとき使っていた鍛えられた筋肉が、十分に力を発揮できないばかりかとても疲れるのです。それを補う意味もあって、仕方なく自転車を電動アシストに乗り換えようと思ったというのが事の真相です。
二本松市方面を目指して走っていると、畑の中にとても興味をソソラレル木が立っていました。ひょっとしたらネットで見たことのある「ナンジャモンジャの木」というものではないでしょうか。木全体が白くなるほど見事に花を咲かせています。自転車を降りて畑の中のその木に近づいてみました。
「なんじゃもんじゃ」とは何の木だか分からないものをそう呼んだらしいですから、実際はいろんな樹木がそうよばれているようです。その中においても「ナンジャモンジャの木」とは、おもにモクセイ科のヒトツバタゴという樹木のことらしいです。初めて見る「ナンジャモンジャの木」はとても綺麗です。よく見るとわたしの大好きなアオダモに似ているところもあります。きょうはとてもいいものに出会えました。これだから自転車はやめられません。
本宮市から二本松市に少しだけ入ったところにある高台から、阿武隈川越しに遠く安達太良連峰を見ています。風景は穏やかですが、風はますます勢いを増してきています。
堤防の土手に繁殖した「ヘアリーベッチ(hairy vetch)」。日本にはもともとヨーロッパ原産の牧草として入ってきたようですが、今では日本中こんな形で大いばり状態です。ところが、これがなかなか園芸種のように綺麗なのです。和名は「ナヨクサフジ(弱草藤)」といいます。
「安達ヶ原ふるさと村」の五重塔が見えてきました。本当はこの先にある「稚児舞台」まで行こうと思っていたのですが、いささか脚がカッタルイのです。しばらく自転車から遠ざかっていたので筋肉が弱っているんでしょうね。もちろん、サドルの位置を変更していますから、活躍している筋肉が多少今までと違うというのも関係しているのだと思います。
きょうのところは、無理をせずこの辺で引き返そうと思いました。安達ヶ原ふるさと村と五重塔をグルッと一回りして帰途につきました。帰りはモロに向かい風でしたが、電動アシストがここぞとばかりいい仕事をしてくれます。ああ、やっぱり自転車は気持ちがいいです。
“おやまさん”のガンバリは、大いにわたしの励みになっています。
わたしは先の事情からロードバイクはいまのところ無理そうですが、SPDを使わずに靴底をフリーにしておけば、何とかならないこともありません。
ただ、いまは安全第一でフルオープンの景色を楽しむことにしています。
麻痺の残る右脚より、左足が疲れるのは一生懸命右脚をカバーしようと頑張っているからなのでしょうか。
無理せず、焦らず・・・了解です。
私もロードバイクに乗車してやっとハンドルまで手が届くようになりました。
もちろんポジションは以前よりだいぶ高く、近くした状態でです(^^;)。
でも、まだブレーキ操作が上手くできずに家の周りを少し乗るぐらいですが・・・。
お互い無理せず?焦らず?楽しみましょう(^O^)。
過去に長距離を走っていた経験が、どうしてもわたしを遠くへ走らそうとしているみたいです。
一遍に無理をせず、徐々に体を慣らしていくのが良さそうです。
ありがとうございます。