(ひとかけらの夏:アルバムジャケット)
それはもう、かれこれ30年も前のことになってしまうんです。夏が来るたびに、あれは素敵なメロディーだったよな・・・と思い出していた、サントリーのワイン“レゼルブ”のCMがありました。ビーチに打ち寄せる波、絡み合う恋人達のシルエット、バックに流れるギターがたまりませんでした。ああ、本当の夏ってテレビのCMの中にしか無いんだな・・・なんて、豊かでないわたしには思えたりしたものです。
そして、どうしてもその曲名が知りたくて、サントリーの広報担当に電話をしたんです。そのとき、担当の女性の方が応対してくださって『あれはCMのために作っていただいた山下達郎さんの曲で、発売される予定はございません・・・』とのことでした。そうしてあきらめて30年・・・。
ところが、先日事態に急展開がありました。YouTubeで検索してみたら、懐かしいあのCMがヒットしたんです。
おお、確かにこのCM!そしてこのメロディ!しかも、この方も『たのしいまいにち、ニコニコワイン、ってCMの音楽、誰ですか?』ってサントリーに問い合わせされたそうなんです。思わずうれしくなってしまいました。そして“ムラタカズヒト”っていう名前をここで初めて知ったんです。
Nikoniko Wine (2012 Remaster)
その曲は“ニコニコ・ワイン”というタイトルになって『ひとかけらの夏(村田和人)』というアルバムに入っているとのこと、さっそくAmazonで手に入れました。30年のブランクを経て、今その曲はこうしてわたしのいつでも手の届くところにあるんです。
そして、たった1分そこそこのこの曲は、メモリープレーヤーにもちゃんと入って、会社へ行く夏の電車の中でも、会社への日差しの強い熱い歩道の上でも、あのCMのビーチに打ち寄せる波を素足に受けながら歩いているような、そんな爽快な気分にさせてくれるんです。さて、それではきょうもこの曲といっしょに会社へ行ってまいります。
★『ニコニコ・ワイン』
作詞:竹内まりや/作曲・編曲:山下達郎/(バックグラウンド・ボーカル:村田和人)
Life can be happy with some wine
Drinkit up, tell me that you're mine
いろいろと淡い思い出を振り返りました。
スペクトラムなんかは懐かしさでDVDを買ってしまいましたが、思い描いていたイメージと実際が違いすぎて少々失望しましたが、この曲は当時と同じ思いで聞くことが出来ました。やっぱり素敵だと思いました。