続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

東京大空襲

2018-03-10 17:11:49 | 怖かった
わすれられない日東京大空襲です。
ブログでは何回もつぶやいていますが、恐ろしい思いをしました。
ぐっすり寝ていた私は、母に起こされて身支度をさせられました。
外は大風が吹いていました。道路は大きな火の粉が物凄い勢いで
流れるように飛んでいきます。
隣の小父さんは満州に出征中です。子供たちと小母さんも一緒に
逃げました。両親姉三人私総勢10人です。
近くの神社の防空壕に私たちを置いて、両親は家に戻り何かを
取りに戻りました。私は大声で 行っちゃダメだと叫びました。
姉たちの声もなにも聞こえません、私だけが叫んだんでしょうか
間もなく二人は戻ってきました。家まで行けなかったそうです。
防空壕の中にいても、周りが熱くなってきました。
私は熱い熱いと叫びました。みんなですぐそばの橋を渡りました。
何と向こうから大勢の人がこちらに向かって来ます。
火を見て興奮した馬が駆けてきたのが怖かったです。

両親は驚いたことでしょう。みんな川沿いを下りました。
橋を渡りました。橋の欄干が燃えていました。
花火のようでした。風に飛ばされないようみんな掴まりあって
無事渡り切りました。間もなく橋は焼け落ちたそうです。
後の人たちは川に落ちてしまったのでしょうか。
両親が戻ってくるのが遅かったら、川に落ちて
いたかもしれません。

どうして両親は、江東区に向かって避難したのか
荒川放水路の立派な橋を渡らず、逆行したのか、
生きているうちに聞いておけばよかったと思います。
今も風の轟々とした音、火に驚いた馬の蹄のの音を
思い出します。

亡くなった沢山の人たちのご冥福をお祈りいたします。