ゆうとたいへ

六十を過ぎて始めた自転車旅行、山登りをつづります

2019年5月25日 伊藤守「今日を楽しむための100の言葉」No.3 より

2019-05-25 | 日記

190524_今日を楽しむための100の言葉3

以下は、

伊藤守『今日を楽しむための100の言葉3』ディスカヴァー・トゥエンティワン 1999年
よりの引用です。

・・・・

 この本の中の、伊藤守さんの「ことば」には感心しました。

 おもわず「その通りだ」といいたくなる言葉がいっぱいあります。

 人はみんなそう思っています。しかしそれをうまく表現できません。

 伊藤さんは、それを「ことば」で表現してくれました。

 私の一番好きな言葉は、最後に書いてあります。

・・・・

1.

賢いふりをしないで、賢いことをやれ。

2.

賢いふりをして歩いているから忙しい。
賢いふりはやめろというと、
パーなふりをし始めるのが、パーなところ。
そうじゃない。
ただ、賢いふりは止めろって言っているんだ。

3.

人があなたのことを誉めるのは、
あなたがいいことをしたからではない。
ただ、そのとき、その人がご機嫌だったから。

人があなたをけなすのは、
あなたが失敗したり、まずいことをしたからではない。
ただ、そのとき、その人が不機嫌だったから。

5.

人に親切な人は、話が短い。
みんな、人の話なんか聞きたくない、
ということを知っているから。

8.

ちゃんとやるんじゃない。
楽しくやるんだ。

10.

喜ぶには、理由が必要だと思っているでしょう?
喜ぶと決めて喜ぶんだよ。
これが新しい生き方。

16.

イヌを飼えば、ウンコがついてくる。
イヌとウンコはセット。
得るものがあれば、失うものある。

17.

自分が不幸になるのはいいんだけれど、
人が幸福になるのは許せないんだ!

18.

相手にも同じ気持ちを味わわせてやろうというのが、
仕返しの始まり。

誰かに同じ気持ちを味わわせてやらないと、
おさまりがつかないと思っているかもしれないけれど、
それでほんとうに完了するのか?

19.

ほんとうに思っていることを伝えたいだなんて、
幼稚で未熟。
あなたの気持ちほど、
当てにならないものはないのに。

23.

話なんか合わせておくだけでいい。
なぜ、相手の考えを変えようとするのか?

自分に自信がないとき、
人は、相手を踏み台にして、自分を正当化しようとする。
相手が考えていることは、考えていることで、考えていることなんだから、変えられない。
そうなんだなって思えばいい。

25.

人生は危ない。人間関係は理不尽。
人生の最高の修行は人と関わること。

わたしたちをふつうに健全に維持させるのは、
この人間関係。

人を好きになったり、人に愛されたり、
誰かとの関係に悩んだり、
それが大事。

奥さんと仲直りするとか、子どもとわかり合えるとか、
そういう身近なことができるようになることに勝る
修業があるだろうか?

27.

どう思われる?

誰もあんたのこと何とも思ってないよ。
申しわけないくらいに、あんたのことなんて見てないよ。

29.

自分のことを正直に話したら、
弱味を握られるか、
馬鹿にされるか、
鼻で笑われるか.
友だちがいなくなるか、
だいたい、このうちのどれかが起こります。
それだけですから。

30.

肝心なこと、言えよ。
きれいごとばかり言っていないでさ、
理不尽なこと、言ってみろよ。

33.

辛い、苦しい、痛いも、人生の一部。
それも楽しめないと、人生おしまい。

多少は引きずるんですよ。
誰だって、そういうときもある。

34.

いったい、いつからなんだろうね、
きみが、感じるのを止めて、
正しいことを言うようになったのは。

生きている人のうちの、ほんのちょっとだよ、
自分の温度を感じているのは。

38.

情けが出てから、声をかけるんじやないの。
声をかけると、情が出るんだよ。

気持ちがのったら、やるんじやないの。
とりあえず、やると決めて、気持ちは後からのせる。


39.

してあげたことは忘れて、
してもらったことだけ憶えているのがいいね。

40.

やってもいないのに、
やらされているって言うんだよ、
不思議だね。

42.

問題は、どれも本気でやらないこと。

危なくないように、何もしないでいるうちに、
自分が蝕まれていく。

44.

今すぐ幸せになれるとは思えない。
それが、不幸の原因。

今すぐそれができるとは思えない。
それが、できない理由。

今すぐ手に入るものは信じないでしょ。
努力して根性だして頑張って手に入れないと、
いやなんでしょ。

45.

どうして混乱したままでいられないの?

48.

原因を追究したいの?
それとも、今をうまくいかせたいの?

原因を追究すると、必ず苦しくなるの。
自分にとって都合よく都合よく考えていくというのがあなたの生きる道。
人生は短いんだから。

49.

なんで、理由が必要なの?
なんで、納得しないと、動けないの?
人生、何が幸せかって、理由がないときほど、
幸せなこと、ないね。
なぜと聞くな! なぜと。

50.

不幸には理由がある。
幸せには理由がない。

51.

「結婚して幸せになろうは」は、ブーなの。
幸せな人がするのが、結婚なの。

53.

ありのままの自分を全部見せて、
それを人が三十点と評価するなら、
いいじゃないか、三十点から始めれば。

55.

心の準備、百年したって、できやしない。

57.

明日もあるさ、明後日もあるさって言うけれど、
知らないよ。
今はあるけどさ。

58.

後悔って、
何かをやって後悔するんじゃなくて、
何かをしなくて、後悔するんだ。

あなた任せで生きながら幸福になろうなんて、
人がご飯を食べているのを見ていれば、
自分もお腹がいつばいになると信じているようなもの。

62.

今までしてこなかったことを、明日するわけないじゃん。

65.

思っていることは、
思っていることで、
思っていることにすぎない。

でも、思っていることも、
漬け物みたいにずーっと漬け込んでいくと、
リアリティをもってくる。
人は、それに潰されていく。

66.

きみの世界の中で間題が起こるのであって、
問題がある!わけではない。

きみがそうだと思ったら、世界はそうなんだよ。
きみがそうだと認めない限り、世界には何もない。

67.

心を開くのが,むずかしいのは、
自分が嘘をついていることや、
見栄を張っていることや、
人を疑っていることや、
ほんとうはけちくさいことや、
自分のことばかり考えていることが、
ばれちやうからだよ。

68.

先を急ぐのを止めて、次のことを考えるのをちょっと休んで、
今は、何もしないでいいんだよ
少しの間ぐらい、世間の人に忘れられたっていいじやないか。

70.

人に何か言われたら傷つくと決めているから傷つく。
傷つかないと決めている人は傷つかない。

何か言われて傷つくのは、言われたことが原因なのではない。
すでにずっと前に傷ついていて、
恨みつらみをずっともっているから傷つくんだ。
そうやって、いつまでも、傷つくことを売り物にして生きていくのか?

71.

きみがどう言ったかではない。
相手がどう受け取つたかだ。

72.

人にあげてはじめて、
あったことに気づくこともあるじゃん。

シユーマイが5個あるとき、6人は辛いよね。
でも、シュ一マイが6個あるのに、5人というのはもつと辛い、
ひとつは腐るね。

74.

相手の出方はどうあれ、きみはどうするんだ?

75.

相手は、あなたを楽しませてくれるわけではない。
相手は、あなたを幸せにするためにいるわけではない。

76.

正しいことを言われると、
人は動けなくなる。
正しいことを言ったら、反発食らうよ。相手も正しいから。

たわいもないことがいいんだよ。
たわいのないことを言ったちょっと後に、
ほんとうのことが出てくるんだよ。
人と仲良くなるのに、主張なんていらない。

80.

人のことを論評できる、
自分についても説明はできる。
けれども、自分のことについては話せないんだな。

自分のことをちゃんと話せないヤツは、人に対して批判的になる。
隠していることがあるヤツは、人のことを噂する。

81.

誰かに喜んでやってもらいなさい。
誰かにお願いしなさい。
人に対して、「ああしろ」「こうしろ」は言うけれど、
「こうしてほしい」っていうのは言ったの?

どうしてほしいって言えないから、ぐずるんだよ。
不満の後ろには、「ああしてほしい」「こうしてほしい」があるんだよ。
それが言えないから、不平不満になる。

82.

自分を卑下することで手に入れるものは、
それ以上は人から責められないこと。

誰かに勝手なことを言われて、へらへらしていちゃだめ。
誰かに自分のことを馬鹿にさせちゃだめ。
軽くあしらわれるようなことをそのままにしておいてはだめです。
あなたは、かけがえのない大切な人だから。

85.

一秒でも誰かが「頑張ってね」なんて応援してくれたら、
そのことを一生の宝として生きろよ。

87.

どっちみち勘違いして生きているんだから、
いいように勘違いして生きようよ。
世の中に美人はいらない。
自分の彼女は美人だと思えばそうなんだから。
錯覚、誤解、勘違い。それでいいの。
そのうち、NOがYESに聞こえるようになるから。
そのうち、何でも自分の都合のいいように
勘違いできるようになるから。

94.

ダイエツ卜する象なんていない。
パンダらしく振る舞おうとしているバンダなんて、見たことあるか?
おまえはおまえらしく振る舞うしかないだろう!

96.

できることはやる。
できないことは
できないと受け入れる。

98.

自分を変えない。
相手も変えない。
見方を変える。

99.

いいねいいねと言いなよ。
いつでも、どこでも、
いいねいいねと言いなよ。

・・・・

以上


これで終わりです。

伊藤守さん、すばらしいことばをありがとうございました。

上の中で、私(ブログ作成者)が一番好きなことばは、

85.

 

「一秒でも誰かが『頑張ってね』なんて応援してくれたら、
そのことを一生の宝として生きろよ」

です。


2019年5月25日 「おろかさ」について

2019-05-25 | 日記

2019年5月23日 産経新聞

 おろかな女。

 怒ればおろかになる。

 新聞に、いまから4年前、夫など4人の男を青酸カリを使い殺した女のことが書いてあった。

 女は言う。


 「殺した動機(理由)は、差別されたからだ」

 差別された。

 そして怒った。

 最初は、大きい怒りが殺人の動機であった。
 次からは、わずかな怒りでも殺してしまったのだろう。

 なぜこの女を、おろかというのかと言えば、
 この女は怒りをどう抑えるかを知らなかった、からだ。


 [セネカ『怒りについて』]

 「怒りに対するもっとも効果的な鎮静手段

 怒りを静める効果的な方法は、怒ったまま放っておくことである。
 怒りを無理に抑えようとしても、できるわけがない。
 しかし、時が経てば、何もしなくとも人は冷静になっていく。
 怒りとの戦いは、延長戦に持ち込むにかぎる」

  キケロ/セネカ/アウレリウス 『超訳 古代ローマ三賢人の言葉』PHP研究所 2012年


 この女をおろかだというのは、この女は怒りはやがて消えてなくなるということを知らなかった、からだ。

 六十の時怒ったのであれば十年間ほっておけばよかったのだ。