goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆうとたいへ

六十を過ぎて始めた自転車旅行、山登りをつづります

2020年7月10日 袴田茂樹氏の「露改憲と平和条約締結の『疑似餌』」論

2020-07-10 | 昼間のエッセー
200710_袴田茂樹氏の「露改憲と平和条約締結の『疑似餌』」論

2020年7月8日 産経新聞 p.11

 袴田茂樹氏の「露改憲と平和条約締結の『疑似餌』」論

 袴田茂樹氏はこう述べる。

 一、露の専門家たちは、支持率の下がっているプーチン氏は、2島といえども任期中日本に渡すつもりは全くない、という。
   それでも「平和条約交渉は継続する」と露側は、常に述べる。
   一体、何を交渉するというのか。

 二、私(袴田氏)の解釈は、これは「疑似餌」だろう。
   つまり、日本側に経済協力、国際協力を行わせるための仕掛けだ。

 三、ロシア側の高官はこういう。
   領土問題が解決すると日本は露への関心を失う、と。
   それゆえ、日本に領土を返還する気はなくとも、常にその「可能性」があるという「疑似餌」をぶら下げておく必要があるのだ。

 四、露が日本に強硬姿勢を強めると、日本側は譲歩する。
   露側は、日本に譲歩させるには一層硬化すればよいとの結論に達し、現実にそうした。

 五、首相が、レガシー(死後に残る名声)作りを重視し、任期中に平和条約を締結しようと、焦った。
   交渉事は、期間を区切った方が弱者となる。

 六、領土問題は、これからさらに数十年単位の問題だと腹をくくらねばならない。

 以上

 袴田茂樹氏は、ロシアの日本・ロシア国境交渉について、上記のような意見を言っておられる。

 まさにその通りだろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿