横浜の元町。
みなとみらい線の終着駅は、中華街・元町。
深い地下から、エスカレーターしかない昇降手段に身をゆだね、見るともなく
見る壁面は、往時を知る幾枚かの写真がはめ込まれている。なぜか、赤子を
背負った子ども達の写真が多い。往時を知るって言っても、安政6年(1859)
の、日米修好通商条約で開港された横浜の姿じゃあないでしょう。もちろん、その
後のことよ。
おぶい紐で、赤子を背負うなんて、昭和の頃迄ごく当たり前のことだっったわね。
妹、弟を、はたまた近所の子をなんてね。
今じゃ、自分が母親になるまで、あの赤ん坊の肌触りも知らない。むずがる様子も
知らない。あの、モミジのような手の、思いもよらない握り締める力の強さも知ら
ない時代。頭でっかちの、可愛気のない、身体だけ大人になってしまった、気持ち
悪い女の子達。
幼子の面倒を見るのは、保育士になってから。必ずお金がついてくる状況下でね。
お金がついてこないことはしない。はたまた、ボランティアなんて、耳障りのいい
言葉の上での行いしかしない。これは、ものすごいゆがみ。不健全。
子守の姿は、少しの慙愧と、物悲しさと、かすかに感じる郷愁とがないまぜになって、
エスカレーターの速度に合せて、走馬灯のように行ってしまいました。
前回がいつだったか思い出せない、元町詣で。
電線を地中に埋めたその地域(通り)は、スッキリ。
相変わらず、一発で、目的地に行かれない私が訪ねに入ったお店は帽子屋さん。
帽子大好き人間なので、同じ聞くにしても、そこはそれ、興味が優先よ。
30分ほどで、用事も済んで、向かうは、JR石川町駅。どこも寄りません。
およそ、ブラブラフラフラ、ウインドウショッピングなんて言葉は、我が
辞書にないからねえ。
それでも、その通りを歩く、ややご年配の方々は、裕福な日々を暮らして
おいでとお見受けよ。今様なお店もチラホラあるけれど、伝統を守る老舗
があるのは、嬉しい風景。
用事が済んだらサッサと帰る。
明るいうちにわが町に帰り着いて、セニョール・ダンは会食で留守。
今日も一人の夕餉に、カクテルじゃない、ワインのグラスを傾け、
なぜか、木曾義仲の滅び行く様の辺りを思いだしながら
(お布団の中で読む『新・平家物語』)、手にする本の、書かれて
いるところは坂本竜馬に関しての話。忙しいアッチコッチ。
ええ、スティーブン・キングのあれは、終ったわ。『グリーン・マイル』も
そうだけど、頭の中はどうなってるの?というほどの想像力、空想力が醸し
出すストーリー。
『ミザリー』なんて話も怖かったわねえ。
静かに晩秋の夜は更けて、マリリン片手にお布団の中へ。
義経上京と交差して、追われ打たれる義仲。したたかな後白河法皇。いよいよ
佳境に突入。義経の平家追いが始まる。
でも、少し悲しい鎌倉時代へ向かうのよね。
『青き狼』になったとかならないとか、誰?義経がジンギス・ハーン(カン)
にって話も昔から。れば・たらはない歴史でも、それもまたいいかものロマン。
みなとみらい線の終着駅は、中華街・元町。
深い地下から、エスカレーターしかない昇降手段に身をゆだね、見るともなく
見る壁面は、往時を知る幾枚かの写真がはめ込まれている。なぜか、赤子を
背負った子ども達の写真が多い。往時を知るって言っても、安政6年(1859)
の、日米修好通商条約で開港された横浜の姿じゃあないでしょう。もちろん、その
後のことよ。
おぶい紐で、赤子を背負うなんて、昭和の頃迄ごく当たり前のことだっったわね。
妹、弟を、はたまた近所の子をなんてね。
今じゃ、自分が母親になるまで、あの赤ん坊の肌触りも知らない。むずがる様子も
知らない。あの、モミジのような手の、思いもよらない握り締める力の強さも知ら
ない時代。頭でっかちの、可愛気のない、身体だけ大人になってしまった、気持ち
悪い女の子達。
幼子の面倒を見るのは、保育士になってから。必ずお金がついてくる状況下でね。
お金がついてこないことはしない。はたまた、ボランティアなんて、耳障りのいい
言葉の上での行いしかしない。これは、ものすごいゆがみ。不健全。
子守の姿は、少しの慙愧と、物悲しさと、かすかに感じる郷愁とがないまぜになって、
エスカレーターの速度に合せて、走馬灯のように行ってしまいました。
前回がいつだったか思い出せない、元町詣で。
電線を地中に埋めたその地域(通り)は、スッキリ。
相変わらず、一発で、目的地に行かれない私が訪ねに入ったお店は帽子屋さん。
帽子大好き人間なので、同じ聞くにしても、そこはそれ、興味が優先よ。
30分ほどで、用事も済んで、向かうは、JR石川町駅。どこも寄りません。
およそ、ブラブラフラフラ、ウインドウショッピングなんて言葉は、我が
辞書にないからねえ。
それでも、その通りを歩く、ややご年配の方々は、裕福な日々を暮らして
おいでとお見受けよ。今様なお店もチラホラあるけれど、伝統を守る老舗
があるのは、嬉しい風景。
用事が済んだらサッサと帰る。
明るいうちにわが町に帰り着いて、セニョール・ダンは会食で留守。
今日も一人の夕餉に、カクテルじゃない、ワインのグラスを傾け、
なぜか、木曾義仲の滅び行く様の辺りを思いだしながら
(お布団の中で読む『新・平家物語』)、手にする本の、書かれて
いるところは坂本竜馬に関しての話。忙しいアッチコッチ。
ええ、スティーブン・キングのあれは、終ったわ。『グリーン・マイル』も
そうだけど、頭の中はどうなってるの?というほどの想像力、空想力が醸し
出すストーリー。
『ミザリー』なんて話も怖かったわねえ。
静かに晩秋の夜は更けて、マリリン片手にお布団の中へ。
義経上京と交差して、追われ打たれる義仲。したたかな後白河法皇。いよいよ
佳境に突入。義経の平家追いが始まる。
でも、少し悲しい鎌倉時代へ向かうのよね。
『青き狼』になったとかならないとか、誰?義経がジンギス・ハーン(カン)
にって話も昔から。れば・たらはない歴史でも、それもまたいいかものロマン。