馬専科が帰省。なんか感じが出ないわね、横浜だと。けれど、彼の故郷であることには
間違いないから、引越しも出来ないわね。子どもの故郷を取り上げては悪いって。
この子の
「この家じゃあなければ帰ってくる意味はないから、引っ越したら帰ってこないよ」
の言葉は重かったわ。
お金じゃ買えない思い出よ。
厳密に言えば、大阪が出生地。米子、横浜と流れてきたけど、思い出せる所は横浜から。
ここは、彼にとって、大事なふるさとなのよ。だから、親であろうとも、親の勝手にし
ていい!ってことはないのだって、しみじみ思わされた、彼の言葉だったわ。
それに、セニョール・ダンが引っ越したくないって思いがひしひしと伝わってきてね。
そう、私は誰か(家族)に、私の願望のために、我慢を強いるなんて、とても出来ない
のよ。だから、白紙撤回にしたわ。
馬専科は、仕事を済ませて、馬達へ「行って来ます」で飛行場へ。
最終便飛行機が遅れて、羽田からの直通バスに乗れず。
電車に乗れば、それも人身事故で、ダイヤは狂って、我が相鉄線は終電。
それでも都会は、やっぱり深夜も活動してるってことね。大勢の人が降りてきてたわ。
滑り込みセーフの帰省よ。
朝まで、飲んで語って。5時もいい加減回ったところで「おやすみなさい」
セニョールが、「馬は待ってないから、ゆっくり寝なさい」って。
そう、牧場に戻れば、6月まで、ゆっくり眠ってなんかいられない、出産、種付けの
日々が始まるのだから。好きなようにね。
年1回会う、牽牛・織女みたいな親友との逢瀬。そのまま彼も我が家へお泊り。
彼も半端じゃない読書家。学生時代は1日10冊は読破してたって。1日1冊は、お
互いに普通って。ええ、そのへんは、私も参加よ。
そうそう、この前、愚息その①が暮れに帰ってきてた時、居間のテーブルについてた
私と息子。気が付けば、向かい合わせに、お互い読書に夢中。時々コーヒーカップを
口に運びながら。
「何読んでるの?」「『神々の指紋』」「ハンコックの?」「そう。だけど、上巻が
見つからないから、下巻」「いじっちゃったからねえ、本を。でも、初めてじゃない
から、まあ許せるでしょ?」「そうだね。あなたは?」「私は、初めての作家、イタ
リア人の女性作家」「フ~~ン、面白い?」「ええ」
しゃべりながらも、目はそれぞれ、本へ。
大きなスーツケースをいっつも持って帰ってくる馬専科なので、最近エレベーターが
付いたって知らせようと改札口まで迎えに行けば、
「これ?軽いよ。カラだから。帰りはずっしりだけど」
馬専科は、毎回、BOOKOFFへ行くために帰ってくるのです。そのためのスーツケース
なのですって。
本の原料は木だから、重いのよねえ。それでも、彼の住む所にあるそれは、
札幌に出ないと、なかなからしいわ。それでも、帰省する楽しみがあるって、
ただ単に、顔見せ興行だけではないって、幸せな事ね。
毎日毎日、大声で笑ってるわ。息子たちの掛け合い、セニョールとのやりとりなんか
でね。ええ、今年もノルマ達成(大笑いする事)の日々の幕開けで、イヤー、結構結構。
ついでに、本気になって、中国語の『四声』を、中国に留学していた馬専科に教えても
らって、彼が、音楽の5線譜のような線を書いて、そこに四声の声の出し方を書いてく
れて、特訓よ。「違う!」で、彼が言う、そして私。「違う!」彼、私って。
でもね、漢字一つ一つに、その四つの音があるなんて、オ~~、信じられな~~い!
イントネーション一つで、意味が違うなんて。
とりあえず、「あ」の発音を何回も。もう、こうなったら、マリリンのお散歩の時にも、
「ああ」「ああ↑」「あああ」「ああ↓」の4つの音を言いながら。
ここにも、日本語にはない発音がいっぱいあるのよ。ア~ア、言えるのかしら?
でも、始める事にしたのだから、加油(頑張る)しかないわね。ウウン、楽しむっきゃ
ない!よ。 発音の簡単なのは、やっぱりスペイン語。日本人向きだって思うもの。
今回の中国語は、区の国際交流事業の中で行われる、中国人のボランティア講習だから、
週1回を4回、たったこれだけ。
馬専科も言うのよ、
「どの言語も、最低限の意思表示は、なんとか出来ても、相手の言葉を理解する事が出
来なきゃ、意味ないんだよね」
本当にその通り! 『聞いて言う』耳と口。これをどれほどこなすかが大事ってことね。
だから、たった4回じゃ、何の役にも立たないかも知れないけど、興味をそそられれば、
今の幸せな日本に住む者としたら、CD付き参考書でお勉強っていう手もあるわけよね。
けど、あくまでも興味をそそられれば、の話だけど。
気がついてみれば、みんな出払って、午後になったら私一人。おもむろにお琴を出して。
このところの乾燥で、琴の音色は言うことなし!腕前は、かなり問題あり。
お正月には毎年、『エリーゼのために』と同じくらいメジャーな曲、ということは、間
違いがすぐ知れてしまうという難しい(ごまかしがきかない)『六段』をひとしきり。
曲自体は、平明な曲だけど、だから尚更ごまかしがきかない難物。
合間に『さくら変奏曲』なんかも入れて。そして、
「ウワ~~~、シビレビンスキ~~~!!」
で、ひっくりかえりました。
間違いないから、引越しも出来ないわね。子どもの故郷を取り上げては悪いって。
この子の
「この家じゃあなければ帰ってくる意味はないから、引っ越したら帰ってこないよ」
の言葉は重かったわ。
お金じゃ買えない思い出よ。
厳密に言えば、大阪が出生地。米子、横浜と流れてきたけど、思い出せる所は横浜から。
ここは、彼にとって、大事なふるさとなのよ。だから、親であろうとも、親の勝手にし
ていい!ってことはないのだって、しみじみ思わされた、彼の言葉だったわ。
それに、セニョール・ダンが引っ越したくないって思いがひしひしと伝わってきてね。
そう、私は誰か(家族)に、私の願望のために、我慢を強いるなんて、とても出来ない
のよ。だから、白紙撤回にしたわ。
馬専科は、仕事を済ませて、馬達へ「行って来ます」で飛行場へ。
最終便飛行機が遅れて、羽田からの直通バスに乗れず。
電車に乗れば、それも人身事故で、ダイヤは狂って、我が相鉄線は終電。
それでも都会は、やっぱり深夜も活動してるってことね。大勢の人が降りてきてたわ。
滑り込みセーフの帰省よ。
朝まで、飲んで語って。5時もいい加減回ったところで「おやすみなさい」
セニョールが、「馬は待ってないから、ゆっくり寝なさい」って。
そう、牧場に戻れば、6月まで、ゆっくり眠ってなんかいられない、出産、種付けの
日々が始まるのだから。好きなようにね。
年1回会う、牽牛・織女みたいな親友との逢瀬。そのまま彼も我が家へお泊り。
彼も半端じゃない読書家。学生時代は1日10冊は読破してたって。1日1冊は、お
互いに普通って。ええ、そのへんは、私も参加よ。
そうそう、この前、愚息その①が暮れに帰ってきてた時、居間のテーブルについてた
私と息子。気が付けば、向かい合わせに、お互い読書に夢中。時々コーヒーカップを
口に運びながら。
「何読んでるの?」「『神々の指紋』」「ハンコックの?」「そう。だけど、上巻が
見つからないから、下巻」「いじっちゃったからねえ、本を。でも、初めてじゃない
から、まあ許せるでしょ?」「そうだね。あなたは?」「私は、初めての作家、イタ
リア人の女性作家」「フ~~ン、面白い?」「ええ」
しゃべりながらも、目はそれぞれ、本へ。
大きなスーツケースをいっつも持って帰ってくる馬専科なので、最近エレベーターが
付いたって知らせようと改札口まで迎えに行けば、
「これ?軽いよ。カラだから。帰りはずっしりだけど」
馬専科は、毎回、BOOKOFFへ行くために帰ってくるのです。そのためのスーツケース
なのですって。
本の原料は木だから、重いのよねえ。それでも、彼の住む所にあるそれは、
札幌に出ないと、なかなからしいわ。それでも、帰省する楽しみがあるって、
ただ単に、顔見せ興行だけではないって、幸せな事ね。
毎日毎日、大声で笑ってるわ。息子たちの掛け合い、セニョールとのやりとりなんか
でね。ええ、今年もノルマ達成(大笑いする事)の日々の幕開けで、イヤー、結構結構。
ついでに、本気になって、中国語の『四声』を、中国に留学していた馬専科に教えても
らって、彼が、音楽の5線譜のような線を書いて、そこに四声の声の出し方を書いてく
れて、特訓よ。「違う!」で、彼が言う、そして私。「違う!」彼、私って。
でもね、漢字一つ一つに、その四つの音があるなんて、オ~~、信じられな~~い!
イントネーション一つで、意味が違うなんて。
とりあえず、「あ」の発音を何回も。もう、こうなったら、マリリンのお散歩の時にも、
「ああ」「ああ↑」「あああ」「ああ↓」の4つの音を言いながら。
ここにも、日本語にはない発音がいっぱいあるのよ。ア~ア、言えるのかしら?
でも、始める事にしたのだから、加油(頑張る)しかないわね。ウウン、楽しむっきゃ
ない!よ。 発音の簡単なのは、やっぱりスペイン語。日本人向きだって思うもの。
今回の中国語は、区の国際交流事業の中で行われる、中国人のボランティア講習だから、
週1回を4回、たったこれだけ。
馬専科も言うのよ、
「どの言語も、最低限の意思表示は、なんとか出来ても、相手の言葉を理解する事が出
来なきゃ、意味ないんだよね」
本当にその通り! 『聞いて言う』耳と口。これをどれほどこなすかが大事ってことね。
だから、たった4回じゃ、何の役にも立たないかも知れないけど、興味をそそられれば、
今の幸せな日本に住む者としたら、CD付き参考書でお勉強っていう手もあるわけよね。
けど、あくまでも興味をそそられれば、の話だけど。
気がついてみれば、みんな出払って、午後になったら私一人。おもむろにお琴を出して。
このところの乾燥で、琴の音色は言うことなし!腕前は、かなり問題あり。
お正月には毎年、『エリーゼのために』と同じくらいメジャーな曲、ということは、間
違いがすぐ知れてしまうという難しい(ごまかしがきかない)『六段』をひとしきり。
曲自体は、平明な曲だけど、だから尚更ごまかしがきかない難物。
合間に『さくら変奏曲』なんかも入れて。そして、
「ウワ~~~、シビレビンスキ~~~!!」
で、ひっくりかえりました。