昨日、ケイコサンとデート。隣の大和駅近くのレストランで、ずうっとオシャベリ。
そのうち、雨。予報より早いお出ましよ。¥105でビニール傘を2人で買って、
彼女はついでにお夕飯のためのお買い物。
「また、お会いしましょう!」で、私は次の駅で下車、車窓の内外で ”Adios!”
なんて書いたら、要約だけね。チャンチャン!
じゃあ、つまらない。
岩盤入浴なるものを前日体験されてきたケイコサン。
私は「フンフンフ~ン、そうなの」で、ひたすら聞くだけ。新しいことには果敢に挑
戦される彼女よ。その後、スカンジナビア料理を堪能なさって帰ってらしたんですって。
会社からも、ご自宅からも、横浜の中心地は近いそうなんだけど、どうしても私の頭の
中では結ばない距離なんだけどね。彼女は、歩くことに抵抗がないお人よ。
お休みの日の朝、みなとみらい地区の早朝散歩なんて、写真メールなんか下さったり。
タフな女性。
「そうそう、レイコサン。この手紙ですよ、彼から届いた手紙。読んでみて。ね?
アラビア文字風英語でしょ?」
なるほど、クセの強い文字。なぜか P にアンダーラインが引かれて、「おかしい
わね~、でもまず、アルファベットを確認してからじゃないと、スラスラとはいきそ
うにないわね」
人の手紙は読んじゃいけない、で、じっくりは読まなかったわ。
でも、モロッコの人と文通なんて楽しいじゃない。 hot mail アドレスが書いてあ
ったのでメール交換できるようになったわって。
直筆よりははるかに読みやすいでしょうから、良かったわね、よ。
「『風の影』、某新聞に載っていた書評に濃密な文てありましたよ」
「ええ、本当に。こってりした西洋料理。今年はそんな本と出会ってるわ。でも、
『風の影』みたいな本は初めてだけど、・・そう、今ごろの日本人の若者達が書き
散らす文なんて読めない、そんな濃さがあったわねえ。でも、フリアンとあの女の
子が兄妹というのは驚いたけど」
「ええ、意外な展開ですよね。でも、面白いですねえ、ロスに住んでいるスペイン人
が、ヨーロッパを舞台に書いたお話なんて」
「そうねえ、ビクトル・ユゴーが使った万年筆がでてきたりなんて。結構著名な人名
が出てくるじゃない?あのへんは、ちょっとしたテクニックかもね、読みやすくする
じゃない?」
そんな話から、ジャン・レノの話になって、
「久しぶりにフランス俳優って俳優に出会った感じがするわ。『レオン』からよね。
ダ・ヴィンチ・コードにも出てたけど」
「でも『ピンク・パンサー』に出てたんですよ、笑っちゃいますよね」
「そうなの?」
「ええ。コメディですよね。どこどこ?なんて探しちゃいました」
「昔、アメリカ映画の派手な映像の前は、フランス映画だったものねえ。ちょっと
哲学的だったり退廃的だったり。アメリカ映画でも、しっとりしたものなんかもあっ
たにはあったけど、私が学生時代は、粋がってた部分もあるけど、フランス映画が主
だったわ観るのは。暴力映画は、脳みそ空っぽって感じがしてならないのよ。まあ、
アメリカは現実に崩壊すると見てるから、どうでもいいんだけど」
「ところで、英語はどんなお勉強ですか?」
「これよ、見て!ケイコサンには易しすぎると思うけど。この問題に詰まって、今、
大学で英会話のお勉強をしているお友達に電話で聞いたんだけど」
「ここは動詞ですよね。エーッ、なんでかしら?」
「ねぇ?」
「国内留学の話、月1ででも行かれたらどんなに実力がつくかって思うのよ。黙って
いることも、逃げることも出来ない状況に身を置くのは」
「ええ、いいですねえ。私ももう1回英語を勉強しなおそうかなぁって思うのですよ」
「高校の授業では、どのくらい英語あったの?」
「6時間授業なら4時間位でしたね」
「わぁ、そうしたらもうしっかり身についてるでしょう?」
「いいえ、忘れてますよ」
「検定受けるのって面白いかもね」
「ええ」
「励みになるって。そう、スサーナも言ってたじゃない?それで、スペイン語の検定
受けちゃったものねぇ。あれは易しかった。ザーッとみて、アッ、これはわからない。
そんなで、さっさと書いて1番に退出しちゃったものねぇ、私は。だって、考えても
仕方ない、はなからわからない問題は無視!だもの。ところが、次のステップは、メ
チャメチャ難しくて、挑戦する気も失せたわ」
「今では、スペイン語とは無縁になってますよ」
「スペインへ行らして、自由行動なんかしてらしたのに?」
「ええ、簡単な、単語だけですよ言ったのも」
次に彼女がバッグから出したのがアラビア語の参考書。
「これはこうなって、男性言葉、女性言葉。文字も基本はもちろんありますが、文頭
中ほど、文の最後に来たらかなり変化しちゃうのです」
もう、あのアラビア文字をみたら、
「ケイコサン、すごーい。私は全然受け付けないわ。何?この文字。違いがあるのね?
もう、もう、文字も発音も、難しすぎる!」
『アラビアン・ナイト』を翻訳した人の偉大さに思いが馳せたくらい、難解な言語。
それをお勉強しようなんて、ケイコサン凄~い!
なんて、途切れることのない会話も、窓の外に映る景色の、傘を傾ける人々に、やっと
ピリオドが打たれて、帰途についたのでした。
次に持ってきてくださったご本は、又、私には新しい作家のそれです。
そうそう、電車を降りる間際に
「ませてた子だったから私は。あのフリアンの話じゃないけど、勤め先の上司の結婚は、
従兄妹同士だった、その上司に解禁になったばかりの『悪徳の栄え』をあげたのよ。
内容が、そうねえ、どっちかって言ったら、エロティックより、汚~いって場面が多い
ように思えてね、反吐が出そうになって、結局その本は上司にあげたの。そんな本を
読む女の子なら言ってもいいって思ったんじゃない?{従兄妹の味は密の味}って言う
んだよですって。朝鮮人にとったら、日本人は犬畜生だって。そうかもね、法律では
認められてても、奇異かもねえ。朝鮮人は同じ姓でも、離れていることを確認して
から一緒になるって、そのくらい血が濃くなるのを恐れるらしいわ」
「読みたいわぁ、それ」
「サドの『悪徳の栄え』を?」
「はい」
「出てるんじゃない?探してみたら」
で、私は電車を降りました。
読書の楽しみが続きます。
そのうち、雨。予報より早いお出ましよ。¥105でビニール傘を2人で買って、
彼女はついでにお夕飯のためのお買い物。
「また、お会いしましょう!」で、私は次の駅で下車、車窓の内外で ”Adios!”
なんて書いたら、要約だけね。チャンチャン!
じゃあ、つまらない。
岩盤入浴なるものを前日体験されてきたケイコサン。
私は「フンフンフ~ン、そうなの」で、ひたすら聞くだけ。新しいことには果敢に挑
戦される彼女よ。その後、スカンジナビア料理を堪能なさって帰ってらしたんですって。
会社からも、ご自宅からも、横浜の中心地は近いそうなんだけど、どうしても私の頭の
中では結ばない距離なんだけどね。彼女は、歩くことに抵抗がないお人よ。
お休みの日の朝、みなとみらい地区の早朝散歩なんて、写真メールなんか下さったり。
タフな女性。
「そうそう、レイコサン。この手紙ですよ、彼から届いた手紙。読んでみて。ね?
アラビア文字風英語でしょ?」
なるほど、クセの強い文字。なぜか P にアンダーラインが引かれて、「おかしい
わね~、でもまず、アルファベットを確認してからじゃないと、スラスラとはいきそ
うにないわね」
人の手紙は読んじゃいけない、で、じっくりは読まなかったわ。
でも、モロッコの人と文通なんて楽しいじゃない。 hot mail アドレスが書いてあ
ったのでメール交換できるようになったわって。
直筆よりははるかに読みやすいでしょうから、良かったわね、よ。
「『風の影』、某新聞に載っていた書評に濃密な文てありましたよ」
「ええ、本当に。こってりした西洋料理。今年はそんな本と出会ってるわ。でも、
『風の影』みたいな本は初めてだけど、・・そう、今ごろの日本人の若者達が書き
散らす文なんて読めない、そんな濃さがあったわねえ。でも、フリアンとあの女の
子が兄妹というのは驚いたけど」
「ええ、意外な展開ですよね。でも、面白いですねえ、ロスに住んでいるスペイン人
が、ヨーロッパを舞台に書いたお話なんて」
「そうねえ、ビクトル・ユゴーが使った万年筆がでてきたりなんて。結構著名な人名
が出てくるじゃない?あのへんは、ちょっとしたテクニックかもね、読みやすくする
じゃない?」
そんな話から、ジャン・レノの話になって、
「久しぶりにフランス俳優って俳優に出会った感じがするわ。『レオン』からよね。
ダ・ヴィンチ・コードにも出てたけど」
「でも『ピンク・パンサー』に出てたんですよ、笑っちゃいますよね」
「そうなの?」
「ええ。コメディですよね。どこどこ?なんて探しちゃいました」
「昔、アメリカ映画の派手な映像の前は、フランス映画だったものねえ。ちょっと
哲学的だったり退廃的だったり。アメリカ映画でも、しっとりしたものなんかもあっ
たにはあったけど、私が学生時代は、粋がってた部分もあるけど、フランス映画が主
だったわ観るのは。暴力映画は、脳みそ空っぽって感じがしてならないのよ。まあ、
アメリカは現実に崩壊すると見てるから、どうでもいいんだけど」
「ところで、英語はどんなお勉強ですか?」
「これよ、見て!ケイコサンには易しすぎると思うけど。この問題に詰まって、今、
大学で英会話のお勉強をしているお友達に電話で聞いたんだけど」
「ここは動詞ですよね。エーッ、なんでかしら?」
「ねぇ?」
「国内留学の話、月1ででも行かれたらどんなに実力がつくかって思うのよ。黙って
いることも、逃げることも出来ない状況に身を置くのは」
「ええ、いいですねえ。私ももう1回英語を勉強しなおそうかなぁって思うのですよ」
「高校の授業では、どのくらい英語あったの?」
「6時間授業なら4時間位でしたね」
「わぁ、そうしたらもうしっかり身についてるでしょう?」
「いいえ、忘れてますよ」
「検定受けるのって面白いかもね」
「ええ」
「励みになるって。そう、スサーナも言ってたじゃない?それで、スペイン語の検定
受けちゃったものねぇ。あれは易しかった。ザーッとみて、アッ、これはわからない。
そんなで、さっさと書いて1番に退出しちゃったものねぇ、私は。だって、考えても
仕方ない、はなからわからない問題は無視!だもの。ところが、次のステップは、メ
チャメチャ難しくて、挑戦する気も失せたわ」
「今では、スペイン語とは無縁になってますよ」
「スペインへ行らして、自由行動なんかしてらしたのに?」
「ええ、簡単な、単語だけですよ言ったのも」
次に彼女がバッグから出したのがアラビア語の参考書。
「これはこうなって、男性言葉、女性言葉。文字も基本はもちろんありますが、文頭
中ほど、文の最後に来たらかなり変化しちゃうのです」
もう、あのアラビア文字をみたら、
「ケイコサン、すごーい。私は全然受け付けないわ。何?この文字。違いがあるのね?
もう、もう、文字も発音も、難しすぎる!」
『アラビアン・ナイト』を翻訳した人の偉大さに思いが馳せたくらい、難解な言語。
それをお勉強しようなんて、ケイコサン凄~い!
なんて、途切れることのない会話も、窓の外に映る景色の、傘を傾ける人々に、やっと
ピリオドが打たれて、帰途についたのでした。
次に持ってきてくださったご本は、又、私には新しい作家のそれです。
そうそう、電車を降りる間際に
「ませてた子だったから私は。あのフリアンの話じゃないけど、勤め先の上司の結婚は、
従兄妹同士だった、その上司に解禁になったばかりの『悪徳の栄え』をあげたのよ。
内容が、そうねえ、どっちかって言ったら、エロティックより、汚~いって場面が多い
ように思えてね、反吐が出そうになって、結局その本は上司にあげたの。そんな本を
読む女の子なら言ってもいいって思ったんじゃない?{従兄妹の味は密の味}って言う
んだよですって。朝鮮人にとったら、日本人は犬畜生だって。そうかもね、法律では
認められてても、奇異かもねえ。朝鮮人は同じ姓でも、離れていることを確認して
から一緒になるって、そのくらい血が濃くなるのを恐れるらしいわ」
「読みたいわぁ、それ」
「サドの『悪徳の栄え』を?」
「はい」
「出てるんじゃない?探してみたら」
で、私は電車を降りました。
読書の楽しみが続きます。