まるで牽牛・織女のような逢瀬。年1回。
70才を過ぎていらっしゃるとは思えない彼女はお美しい。背筋の伸びた姿、
いつもお手入れの行き届いた御髪(おぐし)。
ふっとお会いしたくなってお電話(携帯も)を入れてもお留守。
背の君とお出掛けと勝手に判断して、---ま、しかたないわねーーーーー
昨日の続きの本を手にして、すぐ手の届く所にある本は今は3ヶ所。
携帯受信音・・・・・「電話くれた?」件(くだん)の彼女から。
歯の治療中だったとか。
「待ってるから、いらっしゃいな」。
もちろん徒歩で、子ども達が通った中学校の裏手に位置するお宅へ。
中学校へ向かう道のりは、元・絵画レッスン仲間だった方のお家を過ぎて、とある
お宅のインターホンを2回プッシュ。
「奥様はご在宅ですか?」
「もう1軒同じ名前の家がありますが、ウチはキョウコです」
「はい、そのキョウコサンに」
ーーーーーーーーしばらくして、
「あらあ、お久し振り!」
こちらは10年以上ぶりの再会。
中へ誘われたけれど、テルコサンにお会いするのが目的なので、惜しみながら次回。
「もう、来ないかと思ったわよ」
応接間に通されて、
「まだこの絵はずしてないのね、こっちも」
自殺した、こちらも私の絵画仲間の遺作としか思えない暗~い静物画。
対する壁には、背の君のご親戚の女性(故人)が描かれた面画。不気味な表情。
双方とも暗い色調。
で、私たちは、笑いっぱなしの明るい時空を創造よ。
「ね、あなたが一緒に絵を習ってた仲間の・・・ほら・・あの人」
「どなた?」
「いやだ!その人は会えばあなたのことを元気?って訊ねるわよ」
「○○さんと□□さんしか知らないわ」
「何言ってるのよ、一緒だったじゃない!」
「エ~ッ、ほかにもいらしたかしら?」
「これだもの、まいっちゃうわねえ。この前も会ったら、彼女先生をしてて、
生徒が、なんとか先生って言って質問なんかされてねって聞いたわね」
「エッ、最近?なら、お名前は?」
「アハハハハ・・それが、・・ウ~ン、わかんない」
「アハハハハハ、人のこと言えない!」
「ほら、あなたの方がずっと一緒だったじゃない?」
・・・・・なんて言われても20年以上も前の話よ。
日も暮れて、さあ、そろそろお神輿を上げなきゃ。
「うん、おいでよ」
テルコサンがどなたかを誘ってる。
いらっしゃいました、こちらも1年ぶり。去年急死された背の君の1周忌を
つい先日済まされたとか。
どちらも 愚息その①の同級生のお母様。
お神輿を上げるどころか、話は更に倍!状態になって、盛り上がること。
「ね、今からご飯食べに行かない?」
「エーッ、それはまずいわ。そのつもりではないので、今日はこれで失礼します」
とっぷり日暮れて、夜。
人っ子一人居ない夜道を歩いていれば、・・・・・・携帯受信音・・・
「わかったわよ、マツザキサン!」
「あー、彼女ね。実はテルコサンのお家へうかがう前にちょっとお寄りしようか
しらって思ったのよ。ああ、彼女だったのね。でも、一緒だったかしら?」
「まだ、そんなことを~~!」
「でも、ありがとうございます。これでスッキリしたわ」
「気をつけて帰るのよ」
「はい」
さあ、牡蠣フライ牡蠣フライって、言いながらコートを脱いで。
「明日でいいよ」
セニョール・ダンはもう夕食を済ませ、片付けに入ってました。フ~~~。
私用に小さなお野菜たっぷりお好み焼きを1枚作って。
入浴後は、ウィスキー・ロックグラスを片手に手元の本をめくる。至福の時。
その前に、髪の毛をカット。もちろん自分でね。
猛烈な抜け毛に悩まされてたここ数ヶ月。それもおさまり、エッなんで?
ある種のそれよう物質を洗髪時に使ってはいるけれど、それより何より意識。
「前のようにふさふさと!」
笑われる?ええお笑いください、ご勝手に。
でも、2回の心筋梗塞発作を自力でクリアした女です私は。
・・・・・ク・ク・ククク苦しい誰か助けて~~~!だったら、今こうして
キーをカタカタなんかしてません。
そんな女が、抜け毛ごときに振り回されたりしません。
・・・・・フン、誰が抜けるのを許可したって?無用に抜けるんじゃない!
これだけ。こうして不思議な体験をしつつ日々を過ごしているあたくしでござ
います。
70才を過ぎていらっしゃるとは思えない彼女はお美しい。背筋の伸びた姿、
いつもお手入れの行き届いた御髪(おぐし)。
ふっとお会いしたくなってお電話(携帯も)を入れてもお留守。
背の君とお出掛けと勝手に判断して、---ま、しかたないわねーーーーー
昨日の続きの本を手にして、すぐ手の届く所にある本は今は3ヶ所。
携帯受信音・・・・・「電話くれた?」件(くだん)の彼女から。
歯の治療中だったとか。
「待ってるから、いらっしゃいな」。
もちろん徒歩で、子ども達が通った中学校の裏手に位置するお宅へ。
中学校へ向かう道のりは、元・絵画レッスン仲間だった方のお家を過ぎて、とある
お宅のインターホンを2回プッシュ。
「奥様はご在宅ですか?」
「もう1軒同じ名前の家がありますが、ウチはキョウコです」
「はい、そのキョウコサンに」
ーーーーーーーーしばらくして、
「あらあ、お久し振り!」
こちらは10年以上ぶりの再会。
中へ誘われたけれど、テルコサンにお会いするのが目的なので、惜しみながら次回。
「もう、来ないかと思ったわよ」
応接間に通されて、
「まだこの絵はずしてないのね、こっちも」
自殺した、こちらも私の絵画仲間の遺作としか思えない暗~い静物画。
対する壁には、背の君のご親戚の女性(故人)が描かれた面画。不気味な表情。
双方とも暗い色調。
で、私たちは、笑いっぱなしの明るい時空を創造よ。
「ね、あなたが一緒に絵を習ってた仲間の・・・ほら・・あの人」
「どなた?」
「いやだ!その人は会えばあなたのことを元気?って訊ねるわよ」
「○○さんと□□さんしか知らないわ」
「何言ってるのよ、一緒だったじゃない!」
「エ~ッ、ほかにもいらしたかしら?」
「これだもの、まいっちゃうわねえ。この前も会ったら、彼女先生をしてて、
生徒が、なんとか先生って言って質問なんかされてねって聞いたわね」
「エッ、最近?なら、お名前は?」
「アハハハハ・・それが、・・ウ~ン、わかんない」
「アハハハハハ、人のこと言えない!」
「ほら、あなたの方がずっと一緒だったじゃない?」
・・・・・なんて言われても20年以上も前の話よ。
日も暮れて、さあ、そろそろお神輿を上げなきゃ。
「うん、おいでよ」
テルコサンがどなたかを誘ってる。
いらっしゃいました、こちらも1年ぶり。去年急死された背の君の1周忌を
つい先日済まされたとか。
どちらも 愚息その①の同級生のお母様。
お神輿を上げるどころか、話は更に倍!状態になって、盛り上がること。
「ね、今からご飯食べに行かない?」
「エーッ、それはまずいわ。そのつもりではないので、今日はこれで失礼します」
とっぷり日暮れて、夜。
人っ子一人居ない夜道を歩いていれば、・・・・・・携帯受信音・・・
「わかったわよ、マツザキサン!」
「あー、彼女ね。実はテルコサンのお家へうかがう前にちょっとお寄りしようか
しらって思ったのよ。ああ、彼女だったのね。でも、一緒だったかしら?」
「まだ、そんなことを~~!」
「でも、ありがとうございます。これでスッキリしたわ」
「気をつけて帰るのよ」
「はい」
さあ、牡蠣フライ牡蠣フライって、言いながらコートを脱いで。
「明日でいいよ」
セニョール・ダンはもう夕食を済ませ、片付けに入ってました。フ~~~。
私用に小さなお野菜たっぷりお好み焼きを1枚作って。
入浴後は、ウィスキー・ロックグラスを片手に手元の本をめくる。至福の時。
その前に、髪の毛をカット。もちろん自分でね。
猛烈な抜け毛に悩まされてたここ数ヶ月。それもおさまり、エッなんで?
ある種のそれよう物質を洗髪時に使ってはいるけれど、それより何より意識。
「前のようにふさふさと!」
笑われる?ええお笑いください、ご勝手に。
でも、2回の心筋梗塞発作を自力でクリアした女です私は。
・・・・・ク・ク・ククク苦しい誰か助けて~~~!だったら、今こうして
キーをカタカタなんかしてません。
そんな女が、抜け毛ごときに振り回されたりしません。
・・・・・フン、誰が抜けるのを許可したって?無用に抜けるんじゃない!
これだけ。こうして不思議な体験をしつつ日々を過ごしているあたくしでござ
います。