【イトイさんと聞く「ウェブ道具論」】
日本人の働き方は「タグ」と「ソーシャル」で変わる
『ソーシャル・ウェブ入門』から読み解く
ウェブ・広告・メディアの未来(1)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070827/133208/
糸井が言う「階層化では整理しきれいものがタグでつながる」という感覚はわかる
特許マップを作るとき、「機能ツリーで分類」ではなく、機能・手段にタグをつけ、タグに親・子の関連をもたせることを考えた
だが、この方法だと「タグを付けられない-分類に入れにくい」という不安はないが、「タグ間の関連は見出しにくく整理・利用が困難である」というのが、私の実感である。
「隣」とか「近い」という観点を持ち込みにくいのだ。
「だから階層化が良い」と言っているのではない。「タグをつけても、そこから関係性を見出せるかどうかは、解析者次第」ということだ。
上記記事は、タグでわかったというのは話の枕で、googleでWeb上の文書だけでなく、登録された個人予定(カレンダー)までが共有できる(文中ではソーシャル化とされている)ので、会社や業界を超えたつながりができるのではという話がメインらしい。
『「googleにあるものが全て」という感覚は危険だ』という話が、中日新聞に掲載されていた。googleにヒットしない文書はネットに存在しないも同然という考え方は、実情だろうが、危険だ。
「悪徳商法マニアックス」というサイトは、ある企業の商法手口を紹介していたが、対象となった企業からgoogleに連絡が入って、検索結果に出てこなくなったそうだ。先ほど、この文章を書いているときに調べたら、同じ問題意識からGoogle八分(村八分のもじりでしょうね)というプロジェクトができ、IPAの未踏ソフトウェア創造事業に採択されたと出ていた。同じ問題意識は私が思っていたより広いのか?
糸井のわかったような話振りに、「なんだか違うんじゃない?」と思えて、ここまで書いてしまった。