日々の生活から

毎日の生活で感じたこと・考えたこと

人生のレールを外れる衝動のみつけかた/谷川嘉浩著/ちくまプリマー新書

2024-06-20 21:43:50 | 
自分の才能、内的なモチベーション、やって嬉しいこと。こうしたものに従って生きることに憧れる。
本書にも取り上げられている「Dark Horse」は、そうした才能・衝動を活かして、大学進学など一般とは異なるルートで成果を上げている人の話に、「自分にも何かできる」と期待している。
Voicyのbook cafeで著者の話を聞いて、自分の偏愛、衝動を見つけることを期待して、手に取った。
本書では、衝動とは何かを丁寧に考えた後に、どうすれば衝動が見つかるか、衝動をどう生活の中で使うか(「実装する」と書かれている)について書かれている。
自分の衝動を見つけるには、自分を観察する。自分にインタビューする。些細な部分にもこだわる。
また、衝動は固定的なものではなく、周りの人から影響を受けて変わったり、環境によって高まったりなど、揺らいだり変化したりする。
周りに適応しつつ、自分の方向に進む姿勢で望めば良い、というのは自分に合ったメッセージだ。これまでは、「自分の核を探さなければ」と緊張していたが、もう少しゆったり構えられるようになった。
各章にまとめがあって、読みやすかった。

成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈著/新潮社

2024-06-02 09:07:18 | 
会社の人が、この本をとても気に入って、滋賀県に聖地巡りをした話をしていた。
カミさんも、成瀬の人目を気にせずに行動する様子に憧れを感じたとのこと。女性によく聞く「一人が怖い」を、まったく気にしない行動が気持ち良さをくれるのだろう。
成瀬の武士の口調なにうる星やつらのサクラ先生を思い出した。梨木香歩の小説にも、お菓子が常備してある家で健やかに成長した人物(主人公の友人として登場)が出てきて、その人にまた会った、と思えた。
話はスラスラと読み進められ、楽しめた。