労働組合主催の講演会に小室氏が登壇。紹介図書。
「ワークライフバランスは個人の努力の問題ではない」という一言に集約される。
業務効率化の話ではコミュニケーションが必ず取り上げられるが、それが自分の中で結び付いていなかった。
「必要なことが伝われば良い」という次元を超えたところで、初めて価値が生まれるのだろう。
コミュニケーションは時間も気力もなかなかコストがかかる。それでも、重要なら、コストをかけることが次への改善、投資となる。
友人も、技術開発では時間管理が難しいとの感想だった。自分も時間管理がまだできていないし、見積も甘い。
コミュニケーションで全ては解決しないが、解のひとつとなる。
日経ビジネスに
サムソンの競争力の源泉が特集されていた。
個人技術力の追求に尽きると私は読んだ。これを超えるにはチームワークという方法が有効だ。
以下、講演メモ
40年前の成功体験
市場は変化したが働き方だけがそのまま来てしまった日本
日本の人件費では生産性が追い付かない
独身者などの早く帰るモチベーション
3か月「早く帰れるようになるにはどうしたら良い?」と問い続けた
人に聞ける人脈、スキル不足に気付いた
ワークライフバランス社
会社全体で残業なし
当初は隠れ残業や客先からの6時以降つながらないというクレームもあった
「社長が帰るなんて・・・」「なんでそうまで思われての社長なのだろう・・・」
→みんなが帰るようにする
小室氏:35歳 結婚8年目 長男4歳
復帰支援プログラム
育児、メンタルでの休職者向け
情報がないので浦島太郎状態、復帰後もペースが上がらない・動けない
休職中でも情報が取れる仕組み
e-learning, コミュニティ
働き方チェンジナビ(携帯サイト)
朝の予定と実績の分析
もう帰るボタン
妻が働き続けることこそ家庭の安定
先進国では教育費が高い
夫一人では1.2人を支えるのがいっぱい
妻が働くことで5千万~2億円の収入
→2人目が持てる
3歳時神話は行政の主導だった
家庭に閉じ込めることで出生率を上げようとした
各国は女性が働く環境を整えた
男性を含めた働き方の見直しが必要
NTT西は今後5年で定年で人が半分(3000人の退職100人の採用)
定着率の向上と優秀者のモチベーション維持が大切
学生が、生活バランスを重視
働くことが不幸を招くと思っている
父親不在の少年期
短時間、育休、ロールモデルづくりが必要
介護休業を経ても働き続けられる組織
妨げているもの
長時間残業の恒常化
マネジメントの意識
時間当たりの生産性を評価していない
実績のみ
残業があたりまえになってしまう
全部の管理職に一斉に教育することが重要
1部署が早く帰ると人を減らされてしまう
成果を上げて定時で帰る
インプット時間は自分で確保
会社に安売りしない
プレゼンテーション力を身につける
クレーム対応も勝率を上げることで短時間化が可能
端的に話して合意する
社外の人と話し切磋琢磨するのが効果的
育児・介護中のメンバーを支えるチームワークの働き方
明日は我が身のGive&Take
いばらの道を切り開いてくれる先輩を応援
後輩を育て信じて任せる
介護は突然やってくる・終わりが見えない
仕事の属人化の危険
一人の爆発がビジネス全体の命取りへ
自分が居ないとみんな困ることが好きな人の意識改革が必要
段取り
夜の方が仕事がはかどるという思い込みを捨てる
起きてから13時間が限度
酒酔い運転と同じ状態
朝メールをつける
振り返って分析→弱いところが分かる
午前0.5時間、午後1.5時間のクッションを設ける
きつきつで組むと予定と合わないことが続いて計画が嫌になる
スケジュールの立て方の達人になる
隙間時間で何をするのか決めておく
移動中にすることなど
会議後5分でタスクをまとめる
会議前5分で戦略を持つ
定時後に予定を入れよう
仕事外
先払い
Dailyで振り返る人はDailyで成長する
家事を夫にもできるようにするために
どんなに夜仕事の遅い夫でもやってもらう
朝はいる
朝の子供のお風呂
土日にまとめてでは子供が忘れる
価値観をともに作る
妻のキャリアが自分と同等だから働き続けられるよう、分担するよ
仕事の相談
グチは仕事を辞めたいと受け取られる
女性にとってはストレス解消
もったいない理論で相手を動かす
8褒めて2~できたらもっといいのにもったいない
初めての家事の結果をけなしていない?
2時間がかりの味噌汁
ひろしの朝ごはん
http://mamas.stylful.jp/interview/face2/vol04/
育児参画した夫の方が負担感が少ない
仕事は全体像がわかっているからやる気が出る
核家族で1人が仕事、1人が育児だと不安・負担感が大きい
大家族では複数の人が担当していた
二人担当制にする
ワークライフシナジーを創出する
質疑
時間がかかる仕事でのアイデア
クレーム対応はプレゼン力の向上を
期限前の忙しいものは別の時期にきちんと休む
ドイツの時間口座
欧米はオフ時間にインプットしていないように見える
資格取得などをしている
隙間時間の使い方を工夫している
夜、夫婦で本を読んでいる
ボランティア活動
政策
子供手当一律配布には反対
都心は保育施設が急務
地方は手当てが有効
残業をさせなくてはならないマネージャへ
夜メールの分析で帰る会議・捨てる会議
捨てる指示は上司しかできない
メンバー合意で捨てる決定をしないと裏でやっていることがある
遅延させるのも手