日々の生活から

毎日の生活で感じたこと・考えたこと

空の飛びかた/ゼバスティアン・メッシェンモーザー作/光村教育図書

2024-11-12 20:22:19 | 絵本
book cafeで取り上げられていた絵本。
こんな風に始まる。
ある日、散歩の途中、わたしは1羽のペンギンにひょっこり出くわした。

空から落っこちたんだよ、とやつは言った。
でも、ペンギンがーーやつはどうみてもペンギンだったーー
飛べないことぐらい、わたしだって知っていた。
そのペンギンは、飛んでいる途中に、他の鳥が飛んでいるのを見て、自分が飛ぶことを疑ってしまい、飛べなくなった。
私たちは周りから影響を受けて、できていたことができなくなってしまう。
そして、その逆もありえる。
「能力」の生きづらさをほぐす、で語られていたことに通じている。
能力というのは環境の中で発露するものであり、「あの人は能力がない」と責めても仕方がないし、「あらゆる能力を付けなければ」と消耗することも、幸せとは異なる方向だ。

物語によって、2つの本が自分の中に染み入ってきた。この奇跡に感謝します。

きみのお金は誰のため/田内学著/東洋経済新報社

2024-11-03 21:32:56 | 
book cafe「今日fileのコーナー」で紹介されていて手に取った。
図書館で半年以上待った人気の本でした。
みんなが老後が不安だから貯金することは問題の解決にならない。問題の解決は生産性の向上であり、助け合いであり、贈与である、という説明に、意表を突かれ、でも素晴らしいことだと思った。
投資でお金を増やすことではなく、社会的な価値を高めることが大切であると説明されていることが、気持ち良かった。