吹屋(ベンガラ)の町散策
標高550mの山嶺に江戸時代からの銅山の町 ベンガラ色の家並が今、なお当時の繁栄を伝えている。石州 『島根県』から宮大工、棟梁を招き町並みが統一された見事な家並みです。
吹屋銅山 笹畝坑道を歩く
807年(大同2年)戦国時代から1930年(昭和5年)まで採掘された。日本3大鉱山として黄銅鉱、磁硫鉄鋼が産出され長い歴史の中で吹屋の繁栄をもたらしました。この鉱石は、岡山三大河川の一つ高梁川から高瀬舟に乗せて玉島港へ運ばれ、ここからは海路大阪の銅役所へ収められました。 (構内見学は、ヘルメットをかぶり手掘りの様子などを模型、構内放送で見学しました。ベンガラ色やブルー色の水が岩盤から流出していました。)
広兼邸 見学
享和・文化の頃鉱山とローハ(ベンガラの原料)製造で巨大な富を築き徳川末期に主屋・楼門・城郭と石垣は今も当時の富豪を忍ばせている。『八つ墓村』の映画ロケ地として使われた。邸内見学は懐かしくその昔をここでも興味深く見てまわりました。土間のお台所、カマド、穀物を搗くカラウス等など…
岡山の観光地として名高い、この地高梁(成羽)へ岡山に居ながら訪れる機会も無く、十数年が過ぎました。最近、テレビでも紹介されて県外の友達に誘われて一緒に訪ねました。歴史ある国指定重要文化遺産ベンガラの町並み落ち着いた風情に遠き昔が忍ばれました。ベンガラ色に染色された衣類、アケビ細工など土産品も素適です。中国山地、備中高梁は冬の足音が聞える紅葉の綺麗な晩秋の一日でした。