僕の背中(7)

2014-09-12 21:24:15 | 童話
学校の体育の時間に徒競走があった。

僕が走る番だ。
『よ~いドン。』僕は練習どおりヒザを高く上げて走った。
5人で走って3番目になったので、僕の背中を見ながら走っている友達が2人いたのだ。

僕は夕ご飯の時にみんなに、5人で走って3番になった事を話した。
お母さんは『すごいわね。』と言って喜んでくれた。
お父さんは『まだ前に2人いるからガンバレ。』と言って励ましてくれた。
僕は『うん、あと2人だね、がんばるよ。』

そして、楽しみにしていた運動会がやってきた。

僕達の徒競走の順番となり、僕はヒザを高く上げて走ったので2番となった。
1番の友達はすごく速いので追い越す事ができなかったが、僕は1番になるために毎日毎日練習を続けている。

              
         おしまい