おじいちゃんのメガネ(2)

2014-09-14 09:59:39 | 童話
『さっきね、自転車で丘の上の公園に行ってきたんだよ。』
『悠太君は、まだ三輪車も上手く乗れないから、自転車は来年買ってあげるね。』
『うん、まだ三輪車を押してもらっているから、自転車は来年でいいよ。』

明日、自転車で何処へ行こうか、と考えていると楽しくなる。

おじいちゃんの円いガラスのメガネ、おじいちゃんに借りた僕の自転車。

そうだ、明日は近くの小川に行こう。
少し前にお兄ちゃんと一緒に行った小川だ。
この小川は、水が僕のヒザの高さまでしかなく、ゆっくりと流れているから安全なんだとお兄ちゃんが言っていた。
その小川にはフナやメダカがたくさんいて、僕の家でも水槽に入れて育てている。