歌の好きなオジさん(1)

2014-11-10 21:29:44 | 童話
歌の好きなオジさんは、いつもきれいな声の女性歌手の歌を聴いています。
何時間も何時間も聴いています。
オジさんはそのきれいな声の女性歌手の歌が大好きです。

ある日、その歌手の歌が、『毎日聴いてもらって、ありがとうございます。』に聞こえました。

オジさんは、近くに誰かいるのだろうかと思い、周りを見ましたが誰もいません。

一緒に歌を聴いていた犬に聞きました。
『お前が言ったの?』
犬は『僕じゃないよ。』と言いました。

今度は一緒に歌を聴いていた猫に聞きました。
『お前が言ったの?』
猫は『私じゃないわよ。』と言いました。

『だれが「ありがとう。」と言ったのかなぁ?』
『わたしよ。』とCDから声が聞こえてきました。