カピバラさんの2泊3日(6)

2015-02-24 20:51:04 | 童話
3時になったので僕達は休憩をして、残り半分のキュウリとニンジンを食べて、水筒の水を飲みました。

『疲れたね。』
『そうね。』
『もうじきだから頑張れ。』

そして、僕達はまた歩き始めました。

暫くしてからお父さんが
『ここを曲がるよ。』
と言って細い道に入って行きましたが、今度は道幅が狭くなり所々に草が生えていて歩きやすかったです。

そして、道の右側に池があり、アメンボがスイスイと走っていたので、
『楽しそうだね。』
とアメンボウさんに言うと、アメンボウさんは
『水の上は涼しいし、スイスイ走れるので楽しいよ。』
と言いました。

その時、向うから耕耘機がやって来て、運転していたおじいさんが、
『気を付けて行きな。』
と言ってくれたので、お父さんが田舎に住んでいるカピバラさんの家を聞きました。

『まっすぐ一時間ほど行ったら森が有り、その森の前の神社を右に曲がって10分位行った所の、大きな杉の木のある家だよ。』
と教えてくれました。