バス乗り場(4)

2015-11-09 11:37:58 | 童話
朝になると、全部のバスが出発する前に、燃料が入っているか、ブレーキはよく効くか、ブレーキランプや、方向指示器のランプが切れていないか、整備士のオジさんが調べます。
そして、異常がないことを確認したバスが出発の順番を待って並びます。

「やあ、おはよう。今日もたくさんのお客さんを運んで喜ばれようね。」
「そうだね、みんなが喜んでくれるから嬉しいね。」
「よし頑張るぞ。出発だ。」
「昨日乗ってくれたかわいい幼稚園の生徒とお母さんは、今日も乗ってくれるかなあ?」
「昨日の夜に乗ってくれたオジさんは疲れていたけれど、今朝は元気に乗ってくれるかなあ?」
「昨日のお昼にサッカーボールを持った男の子がたくさん乗ってくれたけれど、試合にはかったのかなあ?」
「昨日お年寄りに席を譲ってあげた女子中学生が親切だったので、お年寄りが喜んでいたね。」
「スーパーマーケットでたくさんの買い物をしていたお母さんは、重たそうに荷物を持っていたけれどしていたけれど、大丈夫だったのかなあ?」

こうして、たくさんのお客さんを乗せるバスが、たくさんの道路に乗って走っているのです。
               おしまい