大きな大きな縄跳び(2)

2019-08-23 06:34:41 | 童話


『今度虹が出るのが楽しみだね。』
『そうだね、虹の探検が楽しみだね。』
それからしばらく虹は出ませんでしたが、幼稚園で虹を広場まで持って行く方法をみんなと相談しました。
そして、虹は大きいので、5人くらいが手をつないで虹の片方の端を持つようにして、10人で両方の端を持てば、広場まで持って行くことができると決めました。
『これで虹を広場まで持って行くことができるね。』
『よしっ、今度は虹を回す方法をみんなで相談しようよ。』
『そうだね。みんなで相談しようよ。』
『ねえ、虹が出た時は上に出ているので、みんなで両端を引っ張ると回るんじゃないかなあ?』
『虹を広場まで持って行くのは10人に決めたけれど、虹を回すのはもっとたくさんの人がいると思うけれど、どうかなあ?』
『じゃぁ、片方10人づつで、両方で20人だと回らないかなあ?』
『うん、20人だときっと回るよ。』
『そうだね、きっと回るよね。』
こうして、みんなで虹を広場まで持っていく方法と、虹を回す方法を決めました。

『これで虹を広場まで持って行くのと、虹を回す準備ができたね。』
『そうだね、あとは虹を見つけないといけないね。』
『いつ虹が出るかなぁ。』
『この前のように、お空が真っ暗になって、カミナリが鳴って、大粒の雨が降ると、虹が出ると思うんだ。』
『そうだね、きっとそうだよ。』
『雨が降るのは待つしかないね。』
『そうだね。』
そして、僕達は空が急に暗くなって、カミナリが鳴り、大粒の雨が降るのを待っていました。