一年だけの友達(3)

2020-07-07 07:28:58 | 童話
そして、女の子が帰ってきた時に
『おかえりなさい。』

『いつもお水をありがとう。』
を言うと、女の子はうれしそうに
『ただいま。』
と言いました。

その夜、私は女の子と手をつないで歩きながら、たくさんお話しをしている夢をみました。
朝になって私は女の子に夢の話をすると、女の子も同じ夢をみていました。
女の子が学校から帰って来た時に
『今日も同じ夢をみるといいわね。』
と言いました。

その夜、私は女の子と女の子のお父さんとお母さんの4人でサイクリングに行っている夢をみました。私は女の子の自転車の前カゴに乗せてもらいました。川の土手は気持ちが良くて、土手でお昼ご飯を食べました。
次の朝に女の子にサイクリングに行った夢の話をすると、女の子は
『サイクリングは楽しくて、川の土手で食べたお昼ご飯はおいしかったわね。』
と言いました。女の子も私と同じ夢をみたのでした。
それから、私と女の子は、ずっと同じ夢をみました。