何年か経った後の大雨で僕は少し動き出したのを感じた。ズズッ、ズズッと松の木のおじさんの根元が少しずつ遠くなってきだした。
『松の木のおじさん、僕は海に向って進み始めたみたいだ。おじさん、また今度ね。』
『あいょ、元気でなぁ。』
『兎さんや友達のみんなも元気でね。』
『バイバ~イ。』
『みんな、みんな、楽しく遊んでくれてありがとう。バイバ~イ。』
『みんな見えなくなってしまった。』
僕はズズッ、ズズッと森の中を滑って行った。
今度は転がらないので楽だったが、ゆっくりと時間をかけて移動して行った。ズズッ、ズズッとゆっくりと滑っているので、蛇やネズミやリスたちにも追い越されたが、ず~と動いて行った。
暫くすると水の流れる音が聞こえ始めた。
『あっ、冷たい。』
僕のお尻と背中が水の中入った。
『ここは小川だ。』
僕はきれいな水が流れている小川の中で止った。山の上からの雪溶け水が流れ込んでいる場所なので水が少なく、魚は居なかった。
『松の木のおじさん、僕は海に向って進み始めたみたいだ。おじさん、また今度ね。』
『あいょ、元気でなぁ。』
『兎さんや友達のみんなも元気でね。』
『バイバ~イ。』
『みんな、みんな、楽しく遊んでくれてありがとう。バイバ~イ。』
『みんな見えなくなってしまった。』
僕はズズッ、ズズッと森の中を滑って行った。
今度は転がらないので楽だったが、ゆっくりと時間をかけて移動して行った。ズズッ、ズズッとゆっくりと滑っているので、蛇やネズミやリスたちにも追い越されたが、ず~と動いて行った。
暫くすると水の流れる音が聞こえ始めた。
『あっ、冷たい。』
僕のお尻と背中が水の中入った。
『ここは小川だ。』
僕はきれいな水が流れている小川の中で止った。山の上からの雪溶け水が流れ込んでいる場所なので水が少なく、魚は居なかった。