その夜、空いっぱいに出ているフワフワとした虹を、僕達は広場まで持って来て、両手でギュッと押し固めて細くしている夢をみました。
僕が虹の右側からギュッギュッと押し固め、友達が虹の左側からギュッギュッと押し固めて細くしていきました。
虹はだんだんかたくなって縄のように細くなり、両手で持って回せるくらいになったので、僕と友達は広場で虹の両端を持って回してみました。
ぐるんぐるんぐるん、ぐるんぐるんぐるん。
『やったぁ、回った回った。』
『うん、回ったね。すごいね。』
僕達は、幼稚園のみんなにお話しをするために、急いで幼稚園へ行くと、幼稚園の友達も、押し固めた虹で縄跳びをしていました。
『あまりたくさんお昼寝をしていると、夜に寝られないわよ。』
と、お母さんに起こされました。
『なぁ~んだ、虹で縄跳びをしていたのは夢だったのか。』
僕は幼稚園で、みんなに夢の話をすると、友達みんなも同じ夢をみていました。
『虹で縄跳びは、やっぱりできるんだね。』
『そうだね、できるんだね。』
『みんなで頑張って虹を探そうよ。』
『うん、探そう。』
それから、秋が来て、冬になり、虹はずっと出ませんでした。
僕達は夏に虹が出るのを楽しみにしています。
おしまい
僕が虹の右側からギュッギュッと押し固め、友達が虹の左側からギュッギュッと押し固めて細くしていきました。
虹はだんだんかたくなって縄のように細くなり、両手で持って回せるくらいになったので、僕と友達は広場で虹の両端を持って回してみました。
ぐるんぐるんぐるん、ぐるんぐるんぐるん。
『やったぁ、回った回った。』
『うん、回ったね。すごいね。』
僕達は、幼稚園のみんなにお話しをするために、急いで幼稚園へ行くと、幼稚園の友達も、押し固めた虹で縄跳びをしていました。
『あまりたくさんお昼寝をしていると、夜に寝られないわよ。』
と、お母さんに起こされました。
『なぁ~んだ、虹で縄跳びをしていたのは夢だったのか。』
僕は幼稚園で、みんなに夢の話をすると、友達みんなも同じ夢をみていました。
『虹で縄跳びは、やっぱりできるんだね。』
『そうだね、できるんだね。』
『みんなで頑張って虹を探そうよ。』
『うん、探そう。』
それから、秋が来て、冬になり、虹はずっと出ませんでした。
僕達は夏に虹が出るのを楽しみにしています。
おしまい