知りたがり

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農政改革~行政官の仕事と責任~元農林水産事務次官奥原正明氏著

2019-08-24 23:06:53 | 考える

その帯に、

 

成長産業化に必要なものはなにか

強い既得権、しがらみが存在する産業領域をどう変えるのか―。農協改革など、数々の改革に携わった著者が自らの体験を語り、農業と行政の進むべき道を問う。

 

と、あるように、

 

農業改革の更なる進展の必要性と、自らの行政での仕事において何を問題と捉えそれを解決するためにどう考えて政策としてきたのか、そして、これから政策を立案・実行する後輩たちへの熱いメッセージが込められた一冊です。

 

特に、第3章農協改革については、p.67からp.145まで、政策に関する記述のうち、大半を占めています。

特徴的だったのは、p.211からp.275まで、後輩たちへのメッセージとして、「第6章行政における組織運営」、「終章行政官の責任を果たすために」と加えて「あとがき」、組織の在り方と共に個の在り方について書かれていたことです。

 

改革派として語られる奥原氏が考える行政の立場、特に国政の立場は、強い義務感と強い責任感を感じられるものです。また、組織の問題や個の問題については、強い共感が得られるものです。

ただ、私自身が、民間の立場から、また3年8か月埼玉県庁で行政の末端を担わせて頂いた経験から違和感を覚えるところもありました。

(これについては、別に記事にまとめようと考えています)

 

とはいえ、農業者の方、農業分野に興味のある方、農業業界の関係者の方は、この本の情報はとても大切なものです。

さらに、分野を超えて行政に携わる方には読んで頂きたい内容です。


N_LIVE200817 研修、セミナーの組み立て方

2019-08-15 18:56:17 | 考える

8月17日土曜日のN_LIVEは、「研修、セミナーの組み立て方」がテーマです。

このブログで、過去に「講座やセミナーを組み立てること」として5回の連載をしましたので、リンク集をつくりました。

これから、人に教える仕事がしたいと考えている方の参考になれば幸いです!

講座やセミナーを組み立てること 1

講座やセミナーを組み立てること 2

講座やセミナーを組み立てること 3

講座やセミナーを組み立てること 4

講座やセミナーを組み立てること 5

そういえば、「講座」「研修」「セミナー」「講演会」それぞれに定義があったり、意味付けがあったりするようですが、

「LIVE」とか言っちゃって・・・

いますが・・・

N_LIVE20190817のPeatexお申し込みはこちらから

Webページはこちらから


2019年8月も c.konocon説明会+N_LIVE 開催します!

2019-08-02 23:29:05 | 考える

201908 n live

8月も開催します!!!

8月8日(木)
 18:00~18:30 c.konocon説明会 ■参加費無料
 19:00~21:00 N_LIVE 20190808
 マーケティング4.0とジョブ理論から顧客を考える
コトラー「マーケティング4.0」、クリステンセン「ジョブ理論」の2冊の書籍を紐解き、お客様が商品・サービスを購入することを考えます。
 ■参加費3000円(c.konoconお申し込みの場合は30% off)

8月10日(土)
 18:00~18:30 c.konocon説明会 ■参加費無料
 19:00~21:00  N_LIVE 20190810
 第6回商品開発わい!わく?研究会
「食品の栄養とその機能」を生かした商品の販売方法について、また、栄養機能を生かす食品加工の方法について、試食しながら考えます。
■参加費4000円(c.konoconお申し込みの場合は30% off)

8月17日(土)
 13:00~13:30 c.konocon説明会 ■参加費無料
 14:00~16:00 N_LIVE 20190817
 研修・セミナーの組み立て方(ワークショップ)
国や地方自治体の研修、国家資格資格等の受験対策、企業内教育など弊社の独自性の高い企画・教材作成のノウハウを提供します。
■参加費3000円(c.konoconお申し込みの場合は30% off)

お申込み mailあるいはFAXにて下記内容を記載してお申し込みください

mail narawanu.live(a)konocon.com   FAX 048-644-3527

(a)を@に変更してお申込みください

氏名 (ふりがな)

組織名

業種

連絡先

 〒 

住所

TEL

FAX

e-mail 


「愛とロマンあふれる笑顔の保育を求めて」が伝えるもの

2019-07-14 21:45:57 | 考える

株式会社コマームの小松君恵さんとのご縁は20年ほどになります。

コンサルタントを業として、創業後初めて経営の話させていただいたのが、小松さんです。

企業診断という業界向けの雑誌に、連載をしないかと誘われて、「サービス業」「女性経営者」で、これから成長する企業はないかと探して出会いました。

はじめてお会いした時から、職業から得た経験、生活から得た経験を積み上げて事業化し、発展していこうとするエネルギーに強い共感を覚えました。

小松さんから広がったご縁、小松さんに関わってもらったご縁もたくさんあります。

以前、代表をしていた農商工の女性経営者ネットワークSCIに参加してもらい、助けて頂いたり・・・

仕事をお手伝いさせて頂いたり・・・

などなど。

今回、小松さんが取り組んできた子育て支援が、一冊の本にまとまりました。

事業のあゆみの足跡と、「コマーム」の前に向かう力強さが感じられます。

子育て支援ビジネスに関わる方、業種を問わず経営に携わる方々に読んで頂きたい本です。

こちらから注文できます!

ご一読ください。


【速報 第2報】c.konocon説明会+N_LIVE 開催します!

2019-07-11 17:03:04 | 考える

 

 課題整理支援プログラム「c.konocon」の説明会と、気づきや経験をもとに知識を見識とするセミナー「N_LIVE」を同時開催します。

 日時

7月26日(金)

 13:00~13:30 c.konocon説明会

■参加費無料

 14:00~16:00 N_LIVE

 オペレーションとマーケティングと会計の関係

■参加費3000円(c.konoconお申し込みの場合は30% off)

 

7月28日(日)

 9:30~10:00 c.konocon説明会

■参加費無料

 10:30~13:30

 食品の栄養と機能を生かす商品開発とマーケティング

■参加費5000円(c.konoconお申し込みの場合は30% off)

※最初の投稿に金額の誤りがあり修正しました。申し訳ありません。

 

7月31日(水)

  18:00~18:30 c.konocon説明会

■参加費無料

  18:30~20:30 N_LIVE

 地域・農業・公務の連携と共有

■参加費3000円(c.konoconお申し込みの場合は30% off)

 

場所 有限会社河野経営研究所

 

人数 各回 8名

 

申込 mailあるいはFAXにてお申し込みください

   mail  narawanu.live(a)konocon.com

   (a)を@に変えて送付ください。

   FAX 048-644-3527

 


統計的確からしさと「行動」 その1

2019-06-30 09:09:02 | 考える

 

母が世論調査をTVで見て、1000人しか答えていない調査を一般論にするのはおかしいとしきりに気にしています。

標本調査の方法については、統計学による裏付けがあるもので、結果、どの調査でもさほどばらつきの無い結果が出ているのだと説明しようと思いましたが、いくつかの疑問が浮かびました。

若い世代は、家に固定電話を引かない場合も多いはず。固定電話だけの調査では偏りがあるのではと考えました。ある新聞社の調査を見ると、携帯電話も対象にしているとのこと。それならば、世代の偏りは防げているのかな?

特殊詐欺など、なりすましの電話が増えています。固定電話では留守電機能の活用が勧められています。このような状況の中で、新聞社名を言われても真偽のほどを疑い、自らの考えを表明することは個人情報の流出になることを恐れ、回答しない人が増えている可能性もあります。そう考える人の年齢、性別、その他の属性に、ばらつきがあったとしたら、回答の偏りがあるのではないかな?

人の心の動きやそれによる行動までふまえて経済を考える「行動経済学」がノーベル賞の受賞によって多くの人の知るところになりました。

最初の職場で口伝で教えてもらった小売りの知恵が、学問になったような気がしました。もちろん、商業についての著作から先輩方が得ていたものもあったのでしょうが、現場の事例に落とした話でした。

「行動経済学」の解説書の中には、小売りの知恵を理論的に考える説明がされているものもあります。現場により近い考え方が重要になってきていると、学問が現場に拠ってきていると考えることもできます。

既に、「統計」も「行動」を踏まえているものかもしれません。

ただ、世論調査は数字と示されるものです。この数字を信じるべきかどうか、考えてしまいます。

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写真は、母の趣味の花壇の花です。


【速報 第1報】c.konocon 会員募集します!

2019-06-26 16:56:42 | 考える

 

「問題解決のお手伝い」新しいかたちを考えました。

クラブ活動のような会員同士の交流もできる問題解決のコミュニティができればと考えました。

 詳細や規約については、順次お知らせしたいと思います。

 7月は、ご興味のある方への説明会を開催します。同じ日にN_LIVEも開催する予定です。...

1 c.konoconについて

 こ会員 この会員 このこん会員 募集します。

  会員の種別と内容は表のようになっています。

①このこんレポート

  経営に役立つ情報や、社会の変化の中で気になる情報を奇数月に提供します。

②メール相談

  1ヶ月最大3件のメールでの相談を受け付けます。

③個別面談(1回)

  個別面談により課題を整理し、面談の結果をA4レポートにまとめ、今後の取組の方向性について明確にします。

  複数回必要な場合は通常相談料10,000円/1時間のところ、会員特別金額8,000円/1時間にてお引き受けします。

※ 会員特典

  N_LIVE参加費3割引き

  会員限定N_LIVE in Webの配信  などがあります

2 c.konocon 説明会

  7月に説明会開催します!

 


ぬいぐるみに「驚いた」

2019-05-23 23:29:46 | 考える

仕事から帰ったら、87才の母が、「このぬいぐるみ見て!驚いた」と。

「思わず目を見て話しかけたくなった」

「話しかけたくなる表情をしているから、目の位置とか完全に計算しているに違いない」と。

「角度とか、この1ミリが違うとか、そんな研究をしているのだろう」と。

私も顔を見てみると…確かに。

夢の国の海に行かないと買えない熊?のぬいぐるみを抱き上げた感触なんか、まるで0歳児を抱き上げたようだし、ぬいぐるみの進化は止まらないよう。

たぶん三次元CADとか使っているに違いないとか、CG技術が成熟したからできるんだろうなどなど、普段はぬいぐるみなど興味を示さない母と、見つめられてつい買ってしまったという娘と、一緒に会話が盛り上がってしまった。

動物の形と言ってもどこか歪んでいたものを想像力で楽しんでいた昔のぬいぐるみ。

今は、ぬいぐるみが、言葉の無い言葉を投げかけてくる。

認知症に介護用ロボットのぬいぐるみが・・・などと技術の進歩がニュースに出てくるけれど・・・

言葉が離せなくても、形が動かなくても、ぬいぐるみだけでコミュニケーションが取れているような気がする。

2次元画像でも、コミュニケーションができればそれはそれで心が豊かになる。

多機能の価値もあるけれど、これからは単機能の上手な組み合わせが有効な問題解決も多いのではないか・・・そんな気がする。

 


農業女性のための出会いの場です!

2019-03-31 18:26:40 | 考える

農業を仕事にする女性と仕事柄たくさんお会いすることがあります。

とても、みなさん前向きに農業に取り組んでおられます。

「農家」とは、農業に家として取り組んでいるという名称で、家として取り組むからこその強みもあります。

一方、今お会いするたくさんの農業女性たちは、仕事として農業に取り組むことを選択し、「家業」ではなく、「事業」として取り組んでいます。

事業計画を立て、将来設計を見据えて、取り組まれる姿はとても素敵です。

また、大地に根を張った事業を選択されていることは、素晴らしいことだと思います。

「農家」にならなくても、1つの家が「農業」を業とするひとと、その他の産業を業ととするひととの組み合わせであっても良いのではないか…と考えていらぬおせっかいをした企画です。

あらためて、結婚ということを、単身者の農業女性のみなさん考えてみませんか?

ならわぬLIVE in web_02 開催します

2019-01-23 02:22:27 | 考える

ならわぬLIVE in web_02


WebのアプリケーションをつかってならわぬLIVEをスタートしました。

2回目、3回目、4回目は、農業経営の多角化についての内容です。

入門編 1月26日(土)午前8:00~10:00
移住や地域活性化その前に、知ってほしい農業、農業+αのこと

こと基礎編 2月3日(日)午前8:00~10:00
農業+観光など、「こと」の商品化のポイントは?

もの基礎編 2月9日(土)午前8:00~10:00
農業の6次産業化、「もの」の商品化のポイントは?

動画は、2回目の説明をしたものです。

ご興味のある方のご参加お待ちしています。

2019年ならわぬLIVEは、新しい扉を開きます!

2019-01-10 15:53:20 | 考える

2016年にスタートしたならわぬLIVE、Web活用を、検討してまいりましたが、Webセミナーの仕組みで始めることにしました。

みなさんのご参加をお待ちしています。

■ ならわぬLIVE in Web

インターネットの活用によるイベントを、下記日程で開催することとしました。
サイトへの登録や、アプリケーションのダウンロードが必要な場合などもありお手数をおかけしますし、インターネット回線の不安定さなどのリスクもありますが、「場所を問わない」、「時間の有効活用」、「終了後の資料・動画の配信」など、デジタル化によるメリットを生かしたいと思います。

1月20日(日)8:00~10:00 参加費 2000円(in Web 開始特別価格)
ならわぬLIVE in Web_01 「はだかの王様にならないために」

1月26日(土)8:00~10:00 参加費 5000円
ならわぬLIVE in Web_02 移住や地域活性化その前に、知ってほしい農業、農業+αのこと「農業経営の多角化<入門編>」

2月3日(日)8:00~10:00 参加費 5000円
ならわぬLIVE in Web_03 農業+観光など、「こと」の商品化のポイントは?「農業経営の多角化<こと基礎編>」

2月9日(土)8:00~10:00 参加費 5000円
ならわぬLIVE in Web_04 農業の6次産業化、「もの」の商品化のポイントは?「農業経営の多角化<もの基礎編>」

詳細は
⇒Peatix(ピーティックス)グループページ「ならわぬLIVE」
順次最新情報を提供させて頂きます。
https://narawanulive.peatix.com/

■ ならわぬLIVE season3

参加者のみなさんと一緒に創ってきた「ならわぬLIVE」も3年になります。
会場はいつもの大宮ソニックシティ会議室で開催します。
3月21日(木・祝)10:00~17:00
大宮ソニックシティ901会議室
内容は後日公開致します。

埼玉農業女子ビジネスプラン発表会&交流会のお知らせ

2018-12-28 12:04:18 | 考える

埼玉農業女子キャリアアップ講座(埼玉県事業・(株)パソナ農援隊受託)をお手伝いして、3年になります。

本年も発表会&交流会が年明けに開催されます。

日時 2019年1月9日(水)13:00~17:00
会場 大宮ソニックシティホール4階国際会議室

女性農業者との事業連携を図りたい方
商品開発案や新たな取り組みに興味がある方

のご参加をお待ちしています。

この「埼玉農業女子キャリアアップ講座」をきっかけに、個々の経営能力の向上が図られるとともに、新たな取り組みも進められています。

1期生は、「GoGo彩農ガールズ!」というグループで活動をしています。
様々なイベントで、商品を販売したり、共同で商品開発をしています。
活動の一端はfacebookページでご覧ください。

 https://www.facebook.com/go.go.sainougirls/

2期生は、「セカンドジェネレーション by S.W.A.P.2nd Generation」というグループで活動をしています。
お互いがお互いを紹介する「NOUJOWALK」というfacebookページを運営しています。

 https://www.facebook.com/NOUJOWALK/

元気な埼玉県の女性農業者の方の活躍をご期待ください!!!

講座やセミナーを組み立てること その5

2018-11-23 20:05:49 | 考える

その2、その3、その4では、組み立て方についてふれましたが、今回は少し角度を変えて。

組織の問題解決の方法として、組織内インストラクターの育成というサービスを提供しています。

教育訓練の体系ができている組織では、不要なことですが…

規模の小さな組織、成長過程にある組織では、トップダウンでの指示や講話、会議や、外部専門家による講義はあるものの、OJT(業務のなかで仕事を覚えてもらう)が主で、組織内のoff-JT(集合研修)が形式的であったり、報告会やプレゼンテーションに終わってしまうことも場合もあります。

組織の「ありたい姿」を実現するための、人材育成の仕組みを作ることは、知識や知恵、技術の共有化により受け手が成長するだけでなく、組織内インストラクターの成長につながります。

また、組織内インストラクターが、通常と異なる業務に携わり、隠れた能力や知識、業務への習熟までの過程での取り組み姿勢などで、これまでの評価と違った一面が見えることが少なからずあるため、人材登用のあらたな可能性が生まれます。

このようなことから、組織内インストラクターの養成は、リーダーの仕事の能力を高めてもらいたい場合や、横並びの組織のなかからリーダーを養成したいといった場合に有効な方法です。

インストラクションの技法や、プレゼンテーションの技法は、洗練され、また、PCがあることで、よりビジュアルで具体性の高い演出も可能になりました。

もちろん、そういったものを活用することも大切です。

が、組織には組織の数だけ個性があります。

その組織の個性をどのように伸ばすのか、「ありたい姿」を達成するための人材育成をどのようにするのかを体系的に考えていくお手伝いをしたいと考えています。

・・・・・

写真は、先日プルドポークを食べたくて入った飲食店の壁面です。
アメリカンテイストを演出するための絵です。
上手なのか…、作者は有名なのか…、などと考えてしまいますが、一枚一枚の絵が個性的で素敵です。
組織の個性、そこで働く人の個性、そしてお客様のそれぞれの個性、その個性が響きあう仕事ができれば、より豊かに暮らせるのではと考えます。

講座やセミナーを組み立てること その4

2018-11-12 12:05:05 | 考える

その1で、「ドメイン」「マーケティング」「オペレーション」それぞれにポイントがあるとしましたが、今回は「オペレーション」について考えてみます。

タイトルを、「講座やセミナーを組み立てること」としましたが、この「組み立てること」は、サービスの提供の場で完成するものですが、事前の「オペレーション」にあたる部分で、目標とする品質を目指して準備しておくことが大切になります。

いくつかの場面を想定して、考えてみましょう。

■ 体験教室の場合

① タイムスケジュールを立てる
体験してもらいたい内容に直接にかかる時間、準備や片づけなど間接的にかかる時間、属人的な理由で時間が前後する場合があるのでその時間を見込む。

② 教材・手順書を作る
体験してもらいたい内容の、教材・手順書を作る。再現性が求められるときは、過程の写真などを入れ込み、状態の変化が分かるようにする。
また、衛生的な管理が必要でメモなどを取らずに理解してもらいたい場合は、口頭での説明の内容を書面に書いておくようにする。
理解をしてもらいたい内容が多い場合は、全ての内容について書き込まず、事前にメモを取ってもらいやすい教材を用意する。

③ 原材料等の準備をする
全体の時間の配分の中で、原材料等の計量等から取り組んだ方が良い場合と、計量小分けしていなければその後の対応に手間取る場合があるが、体験教室のコンセプトとしてどちらの方法がふさわしいかという検討と、衛生的な面等での検討をして、準備をしておく。
原材料等に特徴がある場合、特徴と言っても、農業生産物であれば作り手の想いや、購入したものであっても他との差別化できるものであれば、②の教材・手順書に記載するようにする。

④ 体験する場の管理について
調理室、加工室の場合、危険なものの取り扱いや、衛生手順の徹底が必要になる。
屋外の場合、圃場内などでは、危険予知行動が必要になる。
これらの必要事項のレクチャーの時間をタイムスケジュールに読み込むとともに、分かりやすい掲示、ラミネートしたもので基本事項の徹底等を行える準備をしておく。

⑤ 協力体制
複数で運営するとき、サポートを頼む方がいる場合、①~④まで事前に理解しておいてもらう。
加えて、仕事をしてもらう場所や位置取りについて、事前の打ち合わせを入念にする。

といったことが、ポイントになりますが、内容や時期などにより検討しなければならないことが増えてきます。

■ 講座やセミナーの講師の場合

① テーマと内容の整理をする
参加される方や依頼される方から「期待されている情報や特技」と、それについて話したい内容の整理をする。
中心となる大項目を立て、中項目、小項目と順に組み立てていく方法、主要構成要素を、洗い出し、ストーリを組み立てていく方法、その他自分にとってやりやすい方法で講座の全体構成を考える。
実習・演習が組み込まれる場合には、「期待されている情報や技術」と、時間等の制約条件のなかで、何が出来るのかアウトラインを考える。

② タイムスケジュールを立てる
講座の構成要素の時間配分を考え、「期待されている情報や特技」を効果的に提供できるかどうか考える。
①で考えた内容を取捨選択し、時間配分を考える。

③ スライドショーのコンセプトを考える(使う場合)
PowerPointで原稿をつくり、プロジェクターやモニターで映すということが、一般的になっているが、スライドショーについては、いくつもの考え方があり、期待されている情報や特技の提供方法として最もふさわしいものとするように基本コンセプトを考える。
・スライドで、提供する情報全てを整理しページごとに情報を書き込み伝える。
・ビジュアルを重視し、写真を中心として、具体的な現場情報を伝えるものとする。
・スライドを、板書(黒板・ホワイトボードでの重点記述)の代わりと考え、具体例の写真を加えるなどする。
      等
さらに、教材として配布するかどうか、配布するなら全部なのか一部なのかも検討する。

④ 教材を作る
先ず前提として、配布資料が必要かどうか、そのボリュームはどのくらいが必要かということを検討する。
また、スライドショーのコンセプトによって、配布できる教材の内容も変わる。
教材は、最終的な、サービスの品質に関わってくるが、講師の差別化のための要素となる。
話す場面以外に、演習や実習、グループワークを組み込む場合があるが、テーマと内容につなげていくための、枠組みとその説明がきちんとしておかないと、参加された方が躊躇してしまい、グループワークの場合、ただの交流会になってしまう。(それを目的にする場合は別)

⑤ シナリオ、ノート、書き込みを用意する
講座やセミナーの場合、原稿を棒読みしては納得感が得にくいが、何をどのように説明するかを組み立てるためには、シナリオを作ってみる事も大切。スライドのノートを作るのも同じ効果。
話をするのが得意な方なら、ポイントを書き込んでおくことも有効。

といったことがポイントとなりますが、内容の習熟度、プレゼンテーションの得意不得意によって、変わってきます。

リテールサポートの研修講師をしていた時の方が、今よりも、参加者の方との関係性の結び方が上手で、さらに、研修の講師としてはいい気になっていたと思います。
ただ、その時怖かったのが、自分の経営の知識の未熟さでした。具体策や手法は話せるものの、それによって得られる利得が小売店経営全般にどのように生かせるのか、その肝心なところが整理して話せない自分のふがいなさでした。

それは、大学の専攻が食品化学分野だったため、まさか、そんな仕事に就くとも思わず、経営学の体系的な知識を得ていなかったからです。販売士の資格を2級まで取り、日経を3紙読み、事務所の経済雑誌や商業関係の雑誌を読み漁りましたが、不安は消えませんでした。

中小企業診断士の資格を取ったのは、そのためで、さらに、と経営学の論議を戦わすことになるとは、考えてみもしないことでした。

分野は様々ですが、経験則で語れることには限界が来ます。
自分が、「講座やセミナー」を組み立てるときには何が必要か考えて、不足する要素、必要となる要素の吸収を貪欲に進めることが大切だと思います。

・・・・・

午前中に常磐線に乗ると必ず進行方向左側の席に座っていました。
なぜかというと、晴れている日は、右側の席は他の路線に比較して非常にまぶしく、大好きな沿線の景色を見続けられないからです。
先日、雨模様のため、右側に座りました。霞ケ浦を見ることができました。
少し、位置を変えると見えるものがあります。