先週、ひさしぶりにNさんに会いました。会ったというより、Nさんの運転のタクシーに乗れたといったほうがよいかもしれません。
Nさんは、いつもお願いしているタクシー会社の運転手さんです。
営業拠点が以前近いところにあったので、よく来てくれる運転手さんが何人かいましたが、Nさんはそのうちの1人です。
特に、わたしにとって大きなしごとを引き受けていた、この写真を撮ったころ、Nさんに長距離をお願いすることが多くありました。
長距離を走る中で、Nさんが、何十年もおつれあいの方を介護されていることを知りました。
おつれあいの方の気持ちがとても元気な様子を話し、介護についても前向きな話しかされませんでしたが、その介護は並大抵のものではないことは想像に難くないものでした。
Nさんは、運転技能が高く、とても気配りが利いた会話をされる方で、知識も豊富な方です。
おつれあいの方の介護をされているという話を聞いて、この働き方を選んだ方なのだと感じました。
タクシー会社の営業体制も変わり、私の働き方も変わり、Nさんのタクシーに乗ることはほとんどありませんでした。
数年前に一度、Nさんのタクシーに乗った時、痩せられてしまっていて体調がとても悪そうに見受けました。
先週会ったNさんはふっくらしていて、穏やかでした。
「おつれあいの方は?」とは聞けませんでした。