ここのところ、「ティール組織」など流行の本から、学術的なところまでと、組織の本を読んでいます。
厚めの本が多いので、どの本を読むにも時間がかかってしまっていたのですが、もっとも時間をかけてしまったのが、この「オーガニゼーションズ第2版」です。
現場での現象に、理論的な裏付けがないかなと思って本を読んでいるのですが、この本は、このところ読んできた本の中で、極めて面白い本でした。
内容は、難解でした。
帯に「本書の先進性は、半世紀以上経てなお失われていない」書かれています。
組織というものを経済学、行動科学、システム論などから多面的に捉えています。
学究の徒ではない私ですが、学問的面白さも満載でした。
でも、もっとも面白かったのは、
本文の下の、訳者脚注で、原典の記述の矛盾から、原典の出典の版ごとの記述の違いにもあたっていて、さらには、図表まで加わっていたりしています。
本文の難解な部分、解釈の難しい部分が説明されているところもあり、まるで、大学の講義を聴いているようだなと。
ちなみに、私は文系の学問をしたことは大学の一般教養くらいなので、こういった講義を聞いたことは皆無ですが…
訳者の意図なのかもしれませんが、第2版への序文が本文の後にあり、本文のおさらいをさせてもらっているようでした。
もっと読まなくちゃいけない本があるなと改めて思いました。