日光の山々は山藤の花があちこちで咲いておった。
背の高い杉の木のテッペンまで、山藤の花が占領しているものまであった。
・・・お前は杉か? 藤だろう?
そんな頑丈なツルでしがみついてる藤の花は、杉にとってはいい迷惑な話だろう。
寄生花、山の鳥にも他の鳥の巣にヒナを生んで、一緒に育ててもらってるのがおるが・・・。
まだ気温は一桁、午後でも涼しかった。
帰路、わたらせ渓谷の最上部からのろのろ下ってきたが、足尾銅山が暇そうだったから、トロッコ電車に乗って中をブラブラして来た。
身障者は無料だった。
どこに行っても、障害者手帳を持っているとこういうことは多い。
銅山の中はもっと涼しくて、寒いくらいだった。
身長176セントだと、ずっとしゃがんで歩いてるような感じだった。
江戸幕府が出来た頃から銅が発見されて・・・という観光案内ビデオをしっかり見てきた。
閑散とした土産物屋で・・・銅のたわしを勧められたが、10円玉だって銅だろうが・・・土産にはならんがな。
赤城と言えば麦豚だ・・・
・・・今宵の月は今宵かぎり・・・では、話がすぐに終わってしまう。
・・・赤城の月も今宵かぎり・・・
いやいや・・・赤城の山も今宵かぎり・・・だ。
誰だって? え? 次郎長だったか? いやいや国定のおっさんか・・・。
とちゅう下道で美味い麦豚を喰って古城巡り、戻ってきた。
なにをやってるのか、ボケ老人の徘徊みたいな登山になりつつある。