現役バリバリのベテラン弁護士や司法書士とは常日頃から関わり合いが多いけんども、昨日も売買の決済でいろんなオモシロイ話をたくさん聞いておった。
仲介は俺だけ、他の不動産屋は入れない取引がずっと続いている。
利益は双方から、そうしてその利益は多くの扶養家族の手に渡るだけ。
ゼニカネなんてそんなもんだ。
ヒソヒソ話がオモシロイ。
こういう業務に関わる愉しい話は、ここでも書くことはできない。
そう、周旋屋には守秘義務というものがある。
40年近くで溜まりに溜まった守秘義務だけで、全集10巻は軽く超えるだろうか・・・。
山の頂で絶景を眺めながら、一服して笑って話すことはある。
守秘義務は人間界・社会での決まり事であって、自然界では関係のない法律となる。
人間の世界とは常に縮小と膨張を続ける地球の薄っぺらい表層でウジウジやってるみみっち~世界のことで、自然界となると限りのない無限の可能性が必然として、ある。
とてもじゃ~ないが、人間には手に負えない。
観測史上最高の・・・いままで経験したことのない・・・人類誕生以来最大の・・・とは言うが、そもそも地球の表面に人類が巣食ってワサワサ蠢き始めたのは地球の歴史で言えばごくごく最近の話だ。
人類が知らない話なだけで、地球にとってはたいしたこともない普通の話、そういうことばかりだろう。
隣地境界で揉めてるのは人類の話で、地球の表面はねんじゅう伸びたり縮んだりを繰り返してる。
そうやってじきに日本の地下に潜り込んで、ドロドロに溶けてマグマに戻る。
仰々しい銅像や墓石だって、家や他の人間が持つ財産とともに、骨すら地球の内部へと引きずりこまれる。
数万年もすれば、人類が表面に巣食っていたことすら、跡形もなくなっていることだってある。
思い上がってるのは人類の方で、地球や宇宙にはどうでも良いことには違いない。
周旋屋の稼業はひとつ決まると次はまた白紙からとなる。
その日暮らしの典型みたいな商売だから、今日はぼんやりと山のことを考えて居った。
・・・ドアのノブが壊れて開かない・・・階段の手すりがブラブラになってて怖い・・・原状回復の清算をして・・・賃貸の解約をしたい・・・ビルの定期清掃が手抜きで酷い・・・裁判所がスムーズに動いてくれない・・・空室を早く埋めてよ・・・相続人がバラバラの意見を強硬に言い張ってる・・・腰が痛い・・・膝が痛い・・・親戚の独り暮らしのオジサンがタバコの不始末で火事を起こして焼死して、保証会社が相続人を尋ね歩いてる・・・朝からいろんな話が舞い込んできてるけんども、さ~て・・・昼はナニを喰うっぺか・・・。