天気図を眺めてたら、どこの方面もイマイチだった。
高所天気図を見て居っても、下界は雲の下でも2000mは雲海、そういう景色も厳しそうだった。
山梨の2000mに登る予定だったが、直前に新潟方面が良いだろうとなり、またまた3週続けて寝ないで夜中に出発した。
眺望の効かない山歩きの愉しみは、花や自然の造形物を見ること。
花であれば奥秩父から信州、新潟に福島の山々。
森林限界を超えても、小動物がいたり花々が咲いている。
真夜中に3週続けて上里SAに寄ることになり、いいかげん、飽きたで・・・地元産のうどんも美味いがさすがにうんざり、同じ地元産の麺とネギの入ったラーメンにニンニクてんこ盛りにして喰った。
さ~て、今日は渋川・伊香保で降りたら長い下道・山道だ。
いつもそうだが、腹を満たすと良い塩梅に眠くなる。
寝ないで運転していると、ときどき目が潰れる。
仮眠はとらず、休憩を多めにして外の空気を吸い、運動をする。
あとはガリガリ君みたいな冷たい氷を腹に入れてやると、目が醒める。
メガシャキやら眠気醒ましのドリンクは効かない。
逆に栄養ドリンクを飲んだほうが元気になる。
すでに曇っていた。
3時過ぎて空が明るくなってきても、雲っていた。
草津温泉方面から北に折れて険しい山道に入っても、また眠くなった。
コンビニも無いから湧き水で顔を洗い、ゆっくり冷たい空気を吸って身体を冷やしてまた運転。
ガスガスだった。
雲の隙間から太陽がうっすら見えることもあったが、すぐにガスが上がってきて、絶景の筈の稜線も襲われてすっぽり煙の中。
シラネアオイ、ショウジョウバカマ、イワカガミ、オーレン・・・いろいろと小花が咲いていて可愛かった。
問題はここんとこ外してるシャクナゲだったが、1800m超えて、下世話な山を二つ越えると現れた。
白にピンクに赤、満開だった。
稜線の風は冷たく気持ちよく、眺望はなくとも気分は最高だった。
雪もドッサリ残っておった。
ただね~、真夜中の上里SAでニンニクをラーメンに入れ過ぎたせいか、腹のパウチにガスがよく出て、ガス抜きが忙しかった。
帰路、とうぜんの様に草津温泉に寄り、湯畑の傍の公共の湯に浸かってきた。
無料の湯は狭く汚いが、そこは有料だから良い湯なんだよ。
障害者は半額、銭湯よりも安く、源泉かけ流しの草津の湯に浸かれる。
2階の無料休憩所からは湯畑が見下ろせる。
このあたりは、俺にとっては泊まりで来るエリアではない。
昔から軽井沢や那須、新潟ごときは別荘地ではなくって、日帰りで行き来するエリアだ。
ま~ま~若い頃はあちこちに女を作り過ぎて、近隣アジアの国々も日帰りだったことがあるが・・・。
で、少し大の字になって目を閉じた。
今日の山々は、天気の良い時にまたリベンジに来なければいけない。
そういう山々が俺には日本中にある。
キリが無いと言っても良い。
そうだ、飛騨に行こうか・・・ふと、そんな気分になった。
湯疲れで、すでに運転する気も失せておったし、ワサビコロッケと舞茸とひもかわうどんが腹にドスン、帰りたくなくとも帰らねばならぬ・・・あたしの抱えてる大問題、なのよね~。
案の定、帰りの関越は渋滞が始まって、いつもの迂回路、本庄から下道で東北道の加須を目指し走っておったが、どうにもこうにも眠くなり、羽生のイオンで仮眠して、暗くなって戻って来た。
その後またまたバイクで銀座の店に出て、戻ってパウチを交換して爆睡した。
・・・畏るべし障害者の還暦爺ィ・・・よく言われるが、なんてことないのよね~。
そんなことよりも
・・・お花さんたちは、綺麗だったわよ