銀座にある小綺麗なお稲荷さんには、コロナに罹らないようにと、お賽銭がこの頃は増えておって、団子や酒まで置いてゆくものだから、近所の公園に棲むホームレスには、小遣い受領と栄養補給の場所となってしまってる。
銀座でも座って食べて10万はくだらない店のオーナー料理人は、早朝の犬の散歩コースを変更してる。
どうも怪しい咳ばかりしているお婆さんが棲んでる家に面した道を避け、わざわざ狭い路地を抜けて犬のお散歩をするようになってる。
・・・目立たない格好で、余計に怪しいじゃんか??
銀座の飲食店の厨房は、狭い店が多くって、夏場にはそこでぶっ倒れる料理人もいるくらいで、コロナが騒がれるようになってマスクが義務になり、それが原因となり呼吸困難でまたぶっ倒れている。
この3連休は、皆さん自粛して買い出し買いだめに出掛けるだろうと思い、のんびり鼻歌で山に向かった訳だが、大勢の欲求不満組があちこちで大渋滞を引き起こしておって、驚き桃ノ木山椒の木だった。
俺は10日ほど前には、東京もオリンピックが延期か中止で一気に感染者の数が増えると読んで、身内の者らには空いてるうちに買い置きしとけと言っておった。
倉庫にモノはあっても、お馬鹿な単細胞が大勢また血眼の奪い合いを始めるから、巻き込まれずに必要なモノは買っておいて、笑って見ておれば良いように、あらかじめ準備を伝えておいた。
だから俺のまわりにはモノが溢れている。
大笑いだ。
それをアテにしてる身内すらいる。
のんびり構えておっても、必要なモノがなくなると困って大騒ぎに参加させられる、これが一番に下らない。
オストメイトの装具品類もまた、俺の使ってるのはイタリア製のモノや外国製のモノばかりだから、すでに3か月分は余裕をもって手元に置いてある。
そうやってさ、のんびりマイペースで笑って生きるのさ。
世界で高齢者が多い国は、日本が一番だけんども、二番目がイタリアだという。
今回の新型肺炎コロナの感染死者数が飛びぬけているイタリアは、もともと高齢者が多かったとも言えるが、日本との大きな違いは、病院と医療と保険制度にある。
国民が皆入れる保険はおなじようなもんだが、公立の病院でしか治療は受けられず、私立になるとその医療費も保険は使えず、高額になっている。
だから通常でも公立病院はゴッタ返しておって、待ち時間も日本の比ではないくらいに長い。
そこに今回の感染症が蔓延していったから、たまったもんじゃ~ない。
アメリカなんかは昔から医療費がバカ高いと言われていたが、そのせいで感染者は一気に増えていってる。
たいした用も無いのに、すぐに病院に出掛けて薬をもらってくる日本は、そういう意味では稀有な存在だろう。
私立病院でも健康保険は使えるし、待たされたと言っても、何時間もということはなかなかない。
その違いが、感染者と死者数の違いとなっているが、それでも日本は検査にはあんまり積極的ではないね。
俺のまわりでも都に検査を依頼してはみたが、まったく相手にされなかったと言う連中ばかりだ。
重症患者や一刻を争うような患者の医療を優先するためには、病院病床の確保は大事だが、それならば検査はするが軽症という線決めをして、それらは自宅療養と決めれば良い。
重症でも電話の応対が下手だと相手にされず、軽症でも相手にされなければ街を徘徊するに決まってる。
さ、俺は今日も出掛けてくる。
麹町の弁護士事務所から蒲田まで、午後は亀戸へと予定が入ってる。
戻ったら東銀座で打ち合わせ。
お土産もたくさん抱えて、出掛けるべ~。