バブルに向かいつつある時、バブルの時、バブルが弾けた時、それぞれに景色がある。
30数年前の不動産バブルでも、それに向かう時、そのド真ん中の時、そうして崩壊した時、世の中社会のすべての景色を、当事者なのに遠くから眺めているような感慨で生きる為にとそこで動き回っていると、人間の動き、人間の感情、人間の身勝手な発言・・・いろんな面白いものを見ることが出来たもんだ。
日本一負債を抱えておったデベロッパーの東京支店を作った時も、それに至る上り坂を過ごし、その頂点では豪勢なもんだったが、その後の崩壊と人間社会の身勝手な冷たさは身に沁みたもんだった。
わかっておっても、人間の冷酷さ、非情さ、自己保身、己惚れ、強欲・・・呆れかえることばかりだった。
国家の運営をしているはずの政治家や官僚が、その日常では我欲に振り回され、それを報道するメディアもまた、我欲の虜となってコロコロ変わる様は、腹が立つというよりも、滑稽ではあった。
その後のファンド・バブルでも、銀座で自営の身で、大規模な地上げやらナニやらを独り占めしてやったが、その前と頂点と崩壊は小粒な感じではあったが、最後のババをリーマンが買った300坪、他のすべてからもサッと手を引いたもんだった。
バブルは、最後までそこに居ては手遅れになる。
誰よりもバブルを早く察知し、隠密裏に動き、頂点を察したら身を引く動きに変える。
戦では、6~7分の勝ちを最上とせよ・・・は、戦国時代の言葉ではあるが、言い得て妙、恨みや妬みが人間の世界では普通であると想えば、納得できることだろう。
メディアが報道や広告や扇動で動くときは、すでにそこには居ない。
今回のバブルと崩壊はちょっと意味が違っている。
金融経済そのものの終焉、そんな感じではある。
リーマンが転んだ時に、すでにそれは見えていたことだ。
金(ゴールド)の現物だけが現実の人間社会では価値があるモノ、もう20年も前からそれは解っておったし、そう動いて来ている。
大きく破綻する時代になれば、あちこちで悲惨な人たちが溢れ返ってくる。
その後始末が俺の仕事だと決め、周旋屋の仕事では人生相談・よろず相談をメインにして生きて来た。
その時代がそろそろ見えて来た。
目先の利益よりも、生き延びること、これから目を逸らすとすべては水泡に帰す。
おかげさまで、当社は無茶苦茶に忙しくなっている。
大きな取引の話が、あちこちから湧き上がってきている。
10数年前のファンドバブルの時、想った通りの状況になっている。
日々をキチンと筋を通して毅然と生きておると、その時は四面楚歌・孤立無援となっておってもだ、じきに時代の方からまたこっちへやって来る、面白いもんだ。
人間を知ること、人間の集まりを知ること、あとは山や海で遊んでおればよろし。
どうなるの? ではなくって、こうなることはわかっておった、準備もできている、そういう生き方をしておらんと、いつも笑って気持ちよく健康的には過ごせないのよ。
ところで、野口健という、世界的登山家らしき薄気味悪いボンボンが、政治的な発言ばかりをするようになってるのを見てると、山や海のキャリアは彼よりももっと古いオジサンなんかは、興味もなくなる。
登山家・冒険家、そういうメディア・スポンサーと一緒に売り出してくる連中は、その途上で死んだとしてもだ、たいした興味も湧かないただの自業自得だ。
自分では行動せずに、都会で、テレビやネットの画面を見て暮らしてる連中を餌にして、生きてるだけ。
生涯、延々と登山や遠泳や冒険を繰り返してる連中は、残念ながらメディアには登場しない。
メンドクサイし、喧しいし、そもそも指図されることが大嫌いだし、別に金のためにやってる訳ではなくって、名を売るためにやってる訳でもなくって、それが生きてる意味だからだ。
オリンピックや世界大会と聞いても、出場資格や細かなルールに、コーチや監督や協会に頭を下げて、そこまでしてやる気は無い! という猛者は、世界中にいる。
昔から、もっと凄い奴は世界中におるが、そこに出てないだけのことだ。
生きてる価値観が、まったく違う。
そういうゼニカネ絡みで作られた競技会なんざ、みみっち~守銭奴の集まりになっている。
そこでの苦労話やドラマや美談なんて、もっと興味も、無い。
作られた映画の中で、演技に夢中になる、すべて安い作りモノ、それを日常の自分の現実の生でなんでやらんのだ?? 不思議なことだ。
もうさ、そんな時代でもなくなってる。
俺はギャンブルに生きていた40歳の頃、遅ればせながら気が付いた。
生きてること自体が、本当はギャンブルじゃ~ないのか?
そのギャンブルにすべてを賭けてみるほうが、遥かに意味はある、と。
女を愛し、子を愛す、それが愉しみになってる。
背負ったものは生涯背負い続ける、足し算だけで生きてる、だから他人の何倍にも重い荷物になってるが、それがまた足腰を強くして、もっと重い荷物はないかと探すようになる。
・・・人類がコロナウイルスに勝つために・・・安倍総理はうつろに文字を読み上げておった。
コロナウイルスにはいろいろあるが、別に敵でもなければ親の仇でもなく、そもそも新型肺炎コロナのワクチン開発を急いでやらせてる!! と聞いても、何年も前に世界を騒がせた同じコロナ・ウイルスのMERSやSARSですら、いまだにワクチンは無い。
勝ち負けで言うのなら、すでに連戦連敗ということだが? 解って言ってるのかどうか・・・。
感染症のウイルスを敵に喩えたところで、ウイルスは感染して生き延びるのが生命体としての仕事だから、それが一段落するまでは人類にはなすすべもないし、新型肺炎コロナのワクチンどうのと言ったところで、何年かかっても難しいのではないのかという、当たり前の話がニュースには無い。
遺伝子を弄ってるうちに出来てしまった新種のコロナ・ウイルスが、中国の研究所から漏れた、そこまでは事実だろうが、漏れたのか? ワザと漏れたことにしたのか? は解らない。
運よく感染しないか、感染しても無症状に、自然に抗体・免疫を作ったものだけが生き残る。
それが現実だ。
ナニをぎゃ~ぎゃ~大騒ぎしてるのか??
覚悟を決めて生きて行くことだけだろう。
それは日常のギャンブル、生きることとおなじこと。
これはトランプ再選を待たずに、本格的な金融経済の破綻がやってきたのかも知れない。
これは覚悟を決めておっても、新型肺炎コロナどころではない、もっと厳しい現実が続くかも知れない。
生き延びる、そのために、今週末も雪山に登ってくるわいな。