都内関東近郊は一日、雨模様の予想だった。
雨の降らない2000mを超える山々の高所天気図は描いていたから、あとは当日の高速道路の混み具合だけだった。
もう海の天気図は描かなくなって、山を描いている。
皆さんがいつも見ているメディア染色の天気図とはぜんぜん違うものだ。
信州も新潟寄りの2000mを超える山々は曇りから晴れ、薄い雲の上か中かは気まぐれ、気温は10℃前半という俺の想定どおり、気持ちの良い山歩になった。
ときどき雲が切れ太陽が顔を出し、遥か下界の暑苦しい景色が見えていた。
山は木々の紅葉や草紅葉が始まっていたり、まだ花が咲いていたり、昆虫にキノコに生命のあるもの等が蠢いて、人のいない獣道には糞があちこちにあった。
久しぶりの本格登山だったが、汗もたいしてかかず、良い感じだった。
ずっと太平洋で優雅に泳いでいた足腰にはキツかった。
大雨・雷雨の影響で空いていた高速道路とおなじように、山道悪路に入っても空いていた。
高山植物もいろいろ咲いて実っておって、蜜を吸う昆虫は群がっていた。
風は強く吹き続け、雲脚も早く気持ち良かった。
ザックにはいつも雨具類も入っているが、もう10年以上は使ってないだろう。
毎週まいしゅうのことだから、そのくらいに天気が読めるようになっている。
涼しく乾いた風のおかげでたいして汗もかかずに飲み物も3本持っていたが1本も飲まず、下山して着替えてから、美味しいソフトクリームがあると聞いていた店に立ち寄った。
レモンと蜂蜜の入ったソフトクリームは、久しぶりにしっかり歩いた後だから、メチャクチャに旨かった。
景色が良いだろうと読んで立ち寄ることにしていた源泉温泉に向かう途中、腹ごしらえをしてからふと気が向いて 牛に引かれて善光寺 の崖観音にも立ち寄った。
登山靴も脱いでサンダル履きで、着替えも済ましていた恰好で、前日までの雨に濡れて悪路になってた奇岩の聳え立つ隙間を一気に登ったが、とても蒸し暑く、この日一番の大汗をかいてしまった。
着替えがもうないから、誰もいなかったので上半身裸になって、入浴前にシャツを汗で濡らさないようにして観音堂へ顔を出したが、向こうには雲に隠れた浅間山が見えておって、良い景色だった。
布岩という岸壁と氷という地名、千曲川沿いの昔話をイロイロと思い出しながらゆっくり滑らないように降りたもんだった。
昔は電気で動く電車も来ていた場所が、いまは閑散として名残すら薄くなってる。
そういえば奥秩父の三峰神社の下にも、古い時を遺す場所はあるが、閑散としている。
絶景を眺める源泉にゆ~るりと浸かって、1袋100円200円の野菜の袋を買い込んで、ダレた身体でハンドルを握った。
いつも肌色の腹巻をして腹の袋を仕舞って、相撲取りのようにパンパン叩いて入浴するが、いまだに好奇の視線は浴びている。
この国のオストメイトは温泉には浸からないのか? 10年、毎週毎週こんな行動をしていても、一度も同じオストメイトには出会ったことがない。
ところで稲穂はあちこちで頭を垂れ、豊作のようだが、都内では米騒動らしいね。
蕎麦の花もあちこちで咲いていたよ。
帰りの上信越道はガラガラで、空いてる関越も花園で降りてガソリンを給油してまた高速に戻り、悠々と帰って来た。
ただし、観音堂を上半身裸でウロウロした罰が当たったのか、都内に入ると大雨雷雨にやられてしまったさ。
俺は産まれた時はナニも持たずに産まれ、いまも自分にはナニも持たずに生き、このまんま死んでゆくつもりでいる訳だから、罰を当てる神や仏がいるものならば逆にこの俺様が締め上げてやるわい! とほざいていると、ピタッと激しい雨はあがったさ。
一億総自営化、一家で一社、こういうことを不動産バブル弾けた頃から俺はずっと笑って言って来ておって、自分自身も30代の半ばに自立独歩で自営を始めた。
無借金・負債無し、ナニにも拠らず、グループにも関わらない。
常に独りで即断即決、社会や国家の圧力に対しても、売られた喧嘩は買っている。
そんな自営を続けておれば、どんなにこの国は狂い果てているかがよく解る。
群れて言うことを聞く奴隷だけが優遇される世の中社会、俺には馴染めない。
人の寄り付かない高く険しい山の頂に立って下界を見下ろしていると、人間の社会には降りて行きたくないと思うことはいつものことだ。
仕掛けて生きて関り合って増えてしまった手のかかる人たちがたくさんいる以上は、出来ない相談だがな。
だから源泉の湧く湯に直行して、地産地消の旨いモノを喰らうことにしている。
南海トラフの大地震騒動が少しおさまったら、今度は台風10号騒動、この国は自然災害の多い国だから、そこを突いて人為的な災害を起こすことでメカクシ斜眼帯、大事な話を見せないようにして、淡々と庶民をメディアで洗脳して行く。
芸能・スポーツ・娯楽はすべてが奴隷のガス抜き、米騒動も米価額を上げて一件落着。
安い猿芝居だが、善良なるド阿呆庶民様が加担して、自分たちの首を絞めて行ってる。
40年前に不動産営業の世界でまずはの目標としていたのが年収一千万だったが、今でもそれは変わっていない低賃金の癖に、慈善事業の神様仏様。
次は自衛隊の軍隊化と徴兵制の復活と核保有国への道が、そんな善良なるド阿呆庶民様がたの応援する素敵な小泉進次郎総裁によって始まる訳さ。
米国の優秀な植民地として、自爆テロを続けるメディア奴隷の猿の群れ、か。
いよいよBRICS諸国が米ドルを使わない共通通貨を立ち上げる時に、だ。
豊予海峡に橋を作り、九州と四国を結ぶという計画がある。
神戸の大地震の時は明石海峡大橋を作っていたが、この辺りは断層だらけの日本でもおっかない場所で、その引き金を引くことになるだろう。
地盤の弱い場所で、亀裂の入ってる場所で、深く強い力を叩き込めば、ナニが起きるかくらいは解るだろうにな。
二酸化炭素を海底の地盤の中に穴を掘って注入して廃棄するなんて罰当たりなことを北海道でもやって大地震が起きているし、長野でも天然ガス掘削を続けたおかげで大地震は起きているが、その因果関係には触れないようにメディアは操作を続けて居る。
かくいう東京湾でも、地球温暖化阻止だと称して二酸化炭素を海底の地盤深くに注入して廃棄する構想があるのをご存じか?
大地震は自然災害だと信じこませておいて、こういうおっかないことを島国では平然とやり続けていることを、メディア奴隷な庶民様がたは知っていても知らんふり、子や孫の代に先送りして、今が良ければそれでエエんだとさ。
思えば人間の社会なんざ、大昔からナニも変わってはいない。
小利口な連中が策を練って手練手管でお馬鹿な連中を騙して儲けて支配する。
そこで愛だとか恋だとかウザい話題で花を咲かせて、女・子供を操ってしまう。
弱い男どもはそのまわりをウロウロうろついて、せっせと求愛ダンスを踊っている。
騙される方が悪いとは思うが、騙す方も馬鹿には違いない。
ナニが楽しくて生きているのか? と、俺なんかは近づきたくもない。
馬鹿面さげて暮らしてる猿の島国には、馬鹿面した外国人観光客しか訪れない。
銀座・築地界隈を大勢うろついている外国人らは、携帯画面だけを見て生きて居る。
情報難民には情報難民、地元の人間は近寄らない店にたむろしてる外国人は、ナニしに来てるんだ?
日本は哀れな後進国になったもんだ。