オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

シモツケソウが、たくさん咲いてた

2018-08-06 10:10:56 | 日記



 暑いから、夏と言う。
 今年の冬は、情報遭難してる日本人は、またまた極寒・大雪で大騒ぎになりそうだ。
 お暇なのよね~、自分の今にナニも無いから、又聞き・覗き見情報ばかりで生きて居る。

 ・・・あの醤油ラーメン、スゲ~美味かったよ
 銀座の隣の新富町で中華料理屋を永くやってた爺婆の孫が嬉しそうに言っていた。
 外房の白砂の海で小学6年生3人連れて沖まで泳ぎ出て、遠浅の瀬を見つけ、溺れて死にそうなくらいの波遊びをさせてやった帰りだ。
 30年前からある、いまでは勝浦の人気のラーメン屋の、スープ切れ直前最後の客になって、餃子にライスまでペロッと喰って、相当に楽しかったらしい。
 1か月前に癌で失った父親の通夜の日に、学校帰りに俺の店にやってきて、無言で立っておったから力一杯抱き締めてやったら、ずっと我慢してた涙と嗚咽が止まらなかった。
 ・・・お前さんは独りじゃ~ない、泣いたってオヤジはちっとも嬉しくないだろう、笑え
 その会心の笑顔を海では見せてくれていた。
 その翌日は、三人の仲間のオヤジがまた急死して、その通夜だった。
 帰りの車の中で・・・俺のお父さんの時は、最期はずっと寝たり起きたりだったから覚悟してたけど、でもあいつのお父さんは急だから、ショックだろうな
 ・・・歳から言ったら、俺が最初に逝くのが順番だからな、みな若すぎるよな~
 ・・・いや、いいんだよ、もう俺はオジサンのことお父さんだと思ってるから
 ニヤッと笑って言ったから、頭をこずいてやった。
 よほどに楽しかったのだろう、帰りの車の中でも三人は眠らず、興奮は続いておった。
 ・・・山や海で、たくさん楽しい思い出を作って生きて行けよ、生きるって、それしかない
 ・・・俺、きょうは波で死ぬかと思ったよ、だからよけいに楽しかったよ
 ・・・アクシデントのない、命の危険を感じないことは、すぐに飽きるもんさ、安全こそ退屈なことだ
 ・・・ね~ね~、次はどこに連れてってくれんの? 山が良いな~
 こうやって、銀座で30年近く周旋屋を続けながら、地元の悪ガキらとともに生きて居ると、成人してるのもいるし、その時その時、俺を必要としてくれる者がいるかぎり、そこで一緒に大笑いして遊んでやることが、俺の意味でもあると想ってる。
 60歳になっても、小学生と一緒に大声出して弾けてる。
 他になんかあるのか?
 大自然の中で遊び呆けて生きること、それこそが日本人だ。
 明日のことや未来の予定など、明日の朝に、考えれば良いことだ。
 今は今を精一杯、笑って過ごすこと、そしてクタクタになって眠る。

 仕事や勉強や遊びでも、組織やチームの中で生きることが全てになり、そこにいることが安全と安住の根拠となり果ててる狭小な大人社会では、そこに必死にしがみついて、笑えもしないいかがわしいポジションを奪い合い、他人を蹴落としてまでして生き残ろうとする。
 猿の群れの中ではそれは普通でも、人間社会ではド阿呆の最たるもんだ。
 学校や社会やグループにしがみついて、それが存在意義となり、満足だと自認してしまうと、あとはダラダラ流されて息をしてる植物にも劣る生物。
 俺にとってそれらは、ただの処世術に過ぎず、俺の存在意義は地球の大自然の中に在り、そこでともに遊び呆ける者らと生きてるアクシデントを愉しみ味わうこと、これが最上のモノだ。
 人間が人間に興味を持つ、これはおかしい。
 本当に人間が解って、確たる自分が解ってしまえば、おなじ人間など興味は湧かない。
 言い換えれば、比較や競争や差別なんて有り得ない。
 我が子たちを育てるとか、肉体の性的欲求から、特定の異性を愛することはあるが、それ以上の興味は湧かない。
 あとは人間以外の地球上の大自然や生物や鉱物やに興味は向いて行くのが健康的なことだ。
 ところが現代社会はそのおなじ人間社会にばかり目を向けて生きてる間抜けなタコばかりだ。
 どうしようも、ないね。

 ・・・ということで、暗いうちから起きだして、2000m弱の素敵な山に登ってきた。
 海でばかり泳いでると、山が恋しくなる、山ばかり登ってると、海が恋しくなる、贅沢さ。
 下界のみなさんの寝てる場所は雲の下、ドピーカンの山頂では、雲海の向こうに富士山だった。
 一年中、あちこちの高い山から眺めてると、雪の無い富士山は、だらしのない間抜けな姿をしてる。
 人間社会の多くの病や、疲れやストレスは、それは処世術から生まれてくる軋みだから、本当は俺のように早起きして大自然の中で汗をかくこと、これが一番の自己治癒ともいうべきものだが、だらしのない大人たちは酒を飲んで騒いで寝て、それを解決ではなく先送りすることしか知らない。
 哀れ提灯だな。

 シモツケソウという可愛らしい小さな花がある。
 赤やピンクの、小さな花だが、よくよく見ると精巧な造りだ。
 線香花火のような素敵で可憐で濃縮された美しさ、よく高い山の稜線で出会うけんども、俺の好きな花だ。
 昨日は、それがいっぱい咲いていた。
 シロハナヘビイチゴも、あちこちでキラキラ朝露に実が輝いておったが、これは苦苺とも言い、ガキの頃に喰っていらい、喰ってない。
 1時間くらい、喰って飲んで一服して、山頂の岩の上でぼんやりしておったが、だ~れも来なかった。
 もったいないよな~、こんな場所は日本中にあんのに・・・。
 この週末も、海ではなく山に登るかな・・・海は平日の空いた時間で良いか・・・。
 やっぱり儲けるよりも遊ぶことを考えてる、いつもの月曜日。


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