氷点下の雪山だったが、風もなく、下界は温度があがって霞がかかっていた。
風がないとたいして寒さは感じないが、アイゼンを履いてる足先は冷え切っていた。
俺の行く先はどっちだ? 俺の生きて行く道はいつもナニも無い、だから自分の分だけ足跡を残して行く。
そうして降りるときはまた別の道を残して、のんびり降りて行く。
すぐにその道は真っ白な雪に埋もれ、消え果てているだろう。
それで、いい。
PCRの生みの親マリス博士は、残念ながら去年に亡くなっている。
この世界の状況を見れば、呆れかえってひっくり返っただろう惨事だ。
なんでPCRの陽性反応だけで、いちいち大騒ぎをしているのか? PCRという根本の検査については、なにも議題にすらせずに、ただただ陽性だ陰性だ、ワクチンだと、薄らトンカチ頭が集って民衆を煽って喜んでる。
選挙投票システムに不正にアクセスして投票結果を人工的に作ってしまってる現代では、PCR検査だと言っても、特定の遺伝子に反応したり、なんでも人工的に検査システムを歪めて作ることは出来る・・・そういうことだ。
やってる連中は画面の前では深刻な顔を続けているが、画面いがいの私生活では緊張感のキの字も見られない。
いい塩梅に、愚かな民衆が右往左往して困ってる、それを冷ややかに眺めて素敵な会合を開いている。
銀座から青山まで、麻布や六本木に赤坂やらを挟んで周旋屋をやってると、春からのコロナ感染大騒ぎとは裏腹に、呑気で楽しくやってる連中のことをたくさん見て来てる。
コロナなんてどこの国の話? テレビや新聞で言ったり書いてたりしてる連中が、そんな私生活を満喫している。
こういう国家ってのは、国家の体を為しているのか? ヤンキーのチームみたいなもんだろう。
日本中が振り回されてる事態を煽って籠らせて食い扶持まで奪い盗って、それで恐怖を騒ぎ続けてることで、自分たちは悠々と遊び惚けている。
可愛い我が子や我が孫たちが、玩具にされて、いいように振り回されて、その命を弄ばれているというのに、その仕掛け人の前に跪いて、素直に言うことを聞いて貢物まで差し出してるような大人社会、酸鼻そのものだろう。
国民の側からもなんのアクションも起こらない、不思議な世界になってるもんだ。
つまりは権力の力関係を誇示し、お前らは奴隷のように従っておればエエのんさ・・・そういうことになってる。
コロナ感染予防と称する国や地方自治体の自粛要請下での、国民の生活は縮こまって、貧困は増え、企業・店舗破綻や生活破綻も増え、ヒステリックで神経衰弱・神経過敏な社会がどんよりと沈殿していってる。
これは世界中の国でおなじ状況を作り出していて、すでにナンかおかしい?? と思っている人も増えている。
そう、すべては人為的な、人工の、あらかじめ筋書きの作られた事態が、着々と進行していってる。
春から関係なしに山を歩き登っている俺なんざ、地球の異変はもっと違う場所で、違う意味で、起きていることをよく知っているが、宇宙や地球にはナニも関係の無いコロナ感染という話には、どうしても同調できないまんまだ。
人の居ない奥山ばかりを登っていると、マダニやそれ相応な害虫に刺されたり噛まれたり、植物にカブレたり、いろんなことが日常に起きるが、結局のところは自分の身体の持つ抵抗力・免疫力で解消することばかりだ。
強い薬を使って早く治すのではなく、身体が納得するだけ時間をかけて、解消する。
つまりは地球から湧く湧き水をかけてじっくり洗い流す。
それだけの話だ。
ウイルスがあり、ワクチンがある。
まるで戦争と平和のようなお話だ。
生と死、そういう見方になってくると、これは今のようなおかしな恐怖感の煽動と、死生観の変化にも繋がる。
よくよく考えてみれば、俺も含めた人間は、女性のお股の、小便する穴と大便をする穴の間の、すぐ隣の穴から生まれてくるようになってる。
とてもじゃ~ないが衛生で綺麗な場所とは言えないところから、人間は誕生してくる。
免疫や自己治癒能力というものは相当に凄いモノを持って誕生して来てるのに、教育と社会が国家に煽られて、片っ端からその免疫力と自己治癒能力の破壊を続けている。
年末となってるので、ちょっとこれからの人類の世界のことを考えてみようか。
ここ20年、経済というものが大きく変わってきているが、大きく言えばデジタル化ということだろう。
俺はアナログでなければ出来ない商売を続けている周旋屋だが、それでも社会の流れには常に敏感で、商売で装備しているモノも随分とデジタル化してきている。
人間社会から対人の仕事を奪い、ロボットやテレ・ワークで画面を挟んで話をする、そういう仕組みを新しい生活だとは言っているが、早く言えば画面に流れる情報だけで、現実など無視して、虚構の世界を創る、そういうことだ。
その日常生活の習慣や感傷は昭和のアナログのまんまで、仕事や余暇だけがデジタル化を進めている。
デジタル化は人民を統治するには、手っ取り早く、洗脳もし易く、徴税も簡単になる。
紙幣や通貨やにしても、デジタル化してゆくだろうし、仮想通貨ももっと盛んに研究開発は進むだろう。
カウンター越しに商談をする銀行という組織も、時代遅れの要らない商売になりつつある。
街に出ると、角々のいたるところに監視カメラが設置され、財産も即座に掌握されている。
人民の行動すべてが監視下に置かれ、商売や余暇・遊びまで管理され、赤ん坊から墓場まで、システム化される。
そういう方向へと、世界中の先進国では大きな価値観の大転換が進んでいる訳だが、そのままロボットのような人間社会が出来上がって、無機質な人類の世界が地球上で完成されるとは、俺は思ってはいない。
新しい利益の創造と、新しい権力を持つ者らの収奪と、その為の変化であるから、じきにまた大転換の時がやってくると言っておこうか。
そんなもんさ。
ただ今回の人類世界を巻き込んだコロナ感染大騒動、これは人類の日常を大きく変える為に起こされていることだから、世界の様相が変わり果てるまで続く。
それが2年か?3年か?もっと時間を要するかもしれない。
すべてを国家が管理する、すべてを国家が左右する、その国家をまた管理する連中が笑っている。
よ~く覚えておくことだろう。
これは世界の流れだから、個人がどうこう出来る話ではない。
俺は余生を考えると体力的にも能力的にもそろそろ無理が出て来てる。
若い人たちの時代だが、人間とデジタルとの闘いは、これから始まると言っても良い。
お役に立てることがあるならば、出ては行くが、上の世代を送ることばかりが増えてゆくんだろう。
良い時代だった、これからも良い時代であって欲しい。
大きな戦争を伴わずに、世界が大きく変わる、そうあって欲しいとは思うが、世の中社会が変わり、人間として生きて行く楽しみを考えると、なんだかな~、もう俺の時代ではなくなってるような隔世の想いもあるわいな。
アメリカ大統領選挙で、あからさまなイカサマをして当選したと喜んでるバイデンに、ウクライナから素敵なプレゼントが届いたようだ。
その一味と化している大メディア群は無視を決め込んでいるが、さすがにウクライナ政府からのプレゼントは、無視し続けることが出来るのか?
30日遅くから、標高で2000mくらいの山は、10度前後は一気に気温が下がるだろう。
まさに氷河期の中の間氷期、その怖ろしさを皆さんは下界で体感するのかな?
どこの山で俺は、日の出を迎えるのか、ま~だ決められないでいる。