早朝から下町の金融機関へ、売買契約の決済に出掛けて行っていた。
無事に和気あいあいと終わって、顧客を自宅へと送って戻って来たが、金儲けには飽いてしまってるようなとこがあるから、余談の方が長く楽しい。
何億円、何十億円という取引をやっていても、下世話な日常話の方が興味を惹かれる。
ギラギラした堅苦しいゼニカネの行ったり来たりの現場にいながらも、俺はのんびり笑ってる。
商売の方はいつも実感が湧かなくって、山の話になると目がギラギラしてる。
これは自営を始めた若い時分からそんな感じで、金儲けは他人事みたいな感じでいるからこそ、長く続いているのもある。
背負ってる荷物が増えればその分は働くし、家が増えればまた働くが、荷物が他人よりも多くなればなるほどに足腰は強靭になってゆくからキリが無い。
借金・負債があったり、歩合給の雇われの身であればガツガツするんだろうが、別に追われるモノも無く、急ぐこともなく、だからこそ他人や社会がよく見えてる。
67年生きて来て、65歳くらいからやっと食べるモノにも興味が行くようになった。
それまでは生きる為に食べるだけのことで、好き嫌いはナニも無く、あるモノをなんでも美味いと食べていた。
浴びるように呑んでいた酒は40過ぎて止めたし、家の2軒くらいは飛ばしていたギャンブルもすべてその頃に止め、自由自在に好き放題に生きて来た。
いつもそんな愉快な自分と向き合っている。
オモシロイな~、大笑いだな~、若い時分は今日食べることで精一杯だった時期もあったし、暴力金融のヤクザとも仲良くお付き合いをしていたもんだった。
いつも生死の狭間に身を置いて、やるかやられるかで生きて居た。
だいたい人間が生きて居てやるべきことは全部を経験し終えているから、人間の社会には感動や刺激が足りなくなっている。
40年くらい前の不動産バブルの時にもそのド真ん中で謳歌していたが、とにかく速さを競う、派手さを競う、誰もやらない豪快さを競う、豪華さを競う、そんな時代だった。
プライベート・ジェットやヘリを買って、デカいクルーザーを買って、高級外車では飽き足らずに特注のコンボイを買ったり、俺のまわりにもたくさんおった。
みな死んでしまったか寝たきりになったか、病院や施設で監禁されて息だけはしているか、ほとんどの爺ィが業界からは姿を消してしまってる。
余計なお世話とお節介に、みな振り回されて右往左往した挙句に春の露と消えた。
70歳や80歳で、今でも残って自営を続けて居る愉快なボケ老人たちとの会話は、俺の休息のひとつにもなっている。
皆さん借金・負債は持たず、成金をせせら笑い、みな同じように貸し借りも無く、悠々と鉱物資源だけをアチコチに埋めてしまって笑って居る。
そこが墓標だと決めている。
とにかく笑い話にしかならない、無茶苦茶だった。
俺もそのまんま無茶苦茶な67年を生きて居る。
ただマニュアルなんざナニも無い世界で、自分の足跡は創って遺して来た。
生きるとは、そんだけのお遊びだろう。
ならば誰とも違う生を生き抜いてやるだけ。
のほほんと狭い島国で専門性だけを研ぎ澄まして自画自賛していた日本人は、トランプ米国の広範囲に繰り出す素早い大量の政策発表にはついて行けない平和ボケ。
物真似マニュアル猿の猿たる所以だろう。
コマーシャルで笑っている笑顔は、その配役とスポンサーだけが儲かる笑顔で、決してあんたに笑いかけている訳ではない。
日本で、今この時に言っている米国とは、果たして大革命を起こしている最中のトランプ米国を言っているのか? 旧態依然なインチキ民主党が弄んだ過去の米国を言っているのか? 明示しないで報道をしているメディアは信用できない。
もっと言えばBRICS諸国を認めて同じように世界の多極化を進める側なのか? 相変わらずの英・欧州の王侯貴族主導の古い植民地搾取の側なのか? という二択になってしまってる。
ウクライナや中東の争いもそれが原因だし、金融経済の嘘や虚構もそれが原因だ。
世界の価値の大転換を否定して、奴隷に甘んじて自立を放棄するのか? そういう話には決してしないメディアは胡散臭い。
負け犬の傷を癒す観光の島国になって、最貧国に堕ちてゆくのか? という岐路に日本は立ってる。
いまの日本人の出産から育児・家庭教育を見ていると、馬鹿みたいなマニュアルに染まって他人任せの教育に金を出し、そこで言われるがまんまの要らない消費に精を出し、親が自分で創りあげた独自の生き方・価値観を叩き込むなんてことは、一切なくなってる。
親や爺婆はペットを飼ってるのとおなじことをやってる。
よく働く奴隷を量産している社会、そんな感じだ。
大人が携帯やパソコンの画面に夢中になって行動しなくなっていれば、そうなる。
あとはメディアの洗脳と煽動で毎日の行動は管理され言われるがまんまだ。
怪しいコロナワクチンでも大勢で何度もうっておったのは、その具現化された現実。
人間を独り育てる方法は幾らでもあり、その子その子で違って当たり前、それを一羽一絡げのマニュアル通りに育てあげるのが義務教育で、いちいち親が反発したり連れ回して嘘を教えてやったりしなければ、お行儀の良いオモテナシ用の奴隷は完成する。
俺はどの子もマニュアルでは育てなかったから、オモシロイのばかりになっている。
人間社会での数多の経験と遊びの方法を独創的に幾らでも持っているから、それを現場で実践して叩き込んでやるのが俺の教育だった。
あとはしっかりと衆にまみれて、その中で自分を見失わずに生きてゆくこと。
最期まで笑って生きていることを願うだけだが、俺とは違うからな。
どいつもこいつも楽を求めず、若いうちはしっかり苦労せい。
ひとつ教えておいてあげると、金(ゴールド)や銀(シルバー)の現物を買っておけばエエのんさ、という話になると銀行や証券会社や郵便局や保険会社らは商売にならないから、NISAがどうたら株式がどうたら債券が~とほざいて煙に巻いているだけだ。
国家も国民が現物を持っているだけだとナニも産まないから、税収にもならない。
メディアもスポンサーが儲からなければ困るから、諸手をあげて無駄な消費行動を応援するコマーシャル。
借金まみれで金の無い奴に限って、良いお客様になっているのは昔から。
俺なんざ20年以上も前から、投資や運用などナニもせずに、せっせと鉱物の現物だけを仕込んでは、険しく高い山の頂へ担いで運んで埋めているだけだがな。
地球から産まれたモノを地球に還している、大笑いだ。
それが予定通りに10倍を超えて来てるが、別にその日暮らしで悠々と生きてるから、手をつけるつもりもなにもない。
そのまんまでもエエんやないけ。
日本の社会の現状は、落ちぶれ果ててチンケな感動や感傷にまみれて腐っておるがな。
これから早々に世界の株価は大暴落を始めて、メディア奴隷の投資家や成金猿たちは右往左往するだろうが、また高い山の上から笑って眺めていてやるさ。
東北大震災後の放射能漏れ騒動の時にも、コロナ騒動初期にも、おなじようなことを書いたことがあった。
人間のやっていることは、そのくらいに馬鹿馬鹿しい日常に溺れているということさ。