異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

「我が国が原発を使うなどありえない」」「平和憲法を捨てるなんて考えられない」…コスタリカってどんな国? コスタリカ大使×ジャーナリスト伊藤 千尋‎

2016-10-24 18:00:08 | 紹介

 


2016.10.23 

コスタリカ大使に聴く会

「我が国が原発を使うなどありえない」
「平和憲法を捨てるなんて考えられない」

 こう話したのはコスタリカから日本に赴任している女性大使です。ラウラ・エスキベルさん。昨日、彼女を招いてざっくばらんに聴く会を都内で開きました。...
 彼女は外交官には珍しいコーヒーの専門家です。最初に彼女がコスタリカ・コーヒーをはじめ、平和憲法などコスタリカの特色を語りました。
「平和憲法を作ったとき『武器をバイオリンに替えよう』と言いました。完全に軍隊をなくしたので、私は生まれてからずっと自分の国で兵士を見たことがありません。コスタリカは九州と四国を合わせたくらいの小さな国ですが、人口480万人の22%、100万人以上が移民です

 僕が少し解説しました。コスタリカ憲法では亡命者は誰でも受け入れると規定していること、隣のニカラグアからやってくる100万人近い経済難民をすべて受け入れていること、難民の子どもたちもコスタリカの税金で教育していることなどです。
そのあと僕が彼女に1時間、質問しました。

――コロンビアやグアテマラなどと比べてコスタリカのコーヒーの質は?

「コーヒーは土壌や気候などで質が決まり、上質のコーヒーはどの国も上質です。でも、平均的なコーヒーとなると断然、コスタリカが上です。それは栽培する人々の質が高いからです。生産する労働者の人権が守られ、賃金がきちんと支払われているからです。みなさんが様々なコーヒーの中でコスタリカのコーヒーを選んで買うことは、人権に連帯することを意味します。日ごろ何を買うかは、その物産の背後にある何を支援するか、につながってくるのです」
おお、早くも含蓄が深い言葉が出てきました。


――エネルギー政策は?

水力、地熱など自然エネルギーをやっています。2021年には100%、再生可能エネルギーにする計画です。地熱発電では日本の丸紅が協力してくれています」
(僕は1984年にコスタリカを初めて訪れて取材しましたが、すでに地熱発電をしていました。その技術は日本の技術だったのです。日本は、自分の国では自然エネルギーに見向きもしなかったのに、よその国にはずいぶん早くから輸出してきたのです)


――原発に手を出す可能性はありますか?

「我が国が原発を利用するなど、まったくありえません」


――環境政策は?

「森の樹は5年たたないと切ってはならないという法律があります。近く中南米の国で初めて人工衛星を打ちあげますが、その目的の一つは宇宙から森の樹の生態を観察し、どんな種類の樹を植えるのがいいかを知ることです」


――中国の軍拡を理由に日本も軍備増強をしようという声がありますが?

「コスタリカの隣のニカラグアにロシアが戦車を30両送りました。そんな金があれば子どもの教育に回すべきです。ニカラグア軍がつい数年前、コスタリカの国境を侵そうとして紛争になりました。私たちは国際司法裁判所に訴え、つい最近、勝訴の判決を得ました。武器を持っていないことが最も強いのです。武器を持たないからこそ、国際世論は私たちを支持し守ったのです」
ここでまた僕が注釈をしました。ノーベル平和賞を受賞したコスタリカのアリアス元大統領は日本に来てこう語ったのです。「最も良い防衛手段は、防衛手段を持たないことだ」。いい言葉ではありませんか。


――高校の教育の公民の授業で、憲法などはどう習いましたか?

大切なのは民主主義の教育です。我が国では3歳で投票します。大統領選のたびに小さな子どもが模擬投票をするのです。誰を選ぶべきかを3歳から考えるのです。自分で支持政党を選ぶと選挙運動期間はその政党のカラーのシャツを着て自ら選挙運動に加わります。公民の授業で盛んに行われたのは地域社会に出かけてボランティアをすることでした。こうして政治や社会参加を小さいころから体で学ぶのです」
 その後は、会場の皆さんからの質問に答えました。

――コスタリカではトンネルが一つしかなく、山があれば迂回すればいいという考えだそうですが?

「わざわざトンネルを掘って自然を壊す必要はありません。ブラウリオ・カリジョという国立公園に、車で走ると10秒で通過するトンネルがありますが、それがコスタリカにある唯一のトンネルです」


――大使はどうしてコーヒー産業にかかわったのですか?

「大学は法学部でしたが、コーヒー農家の立法を卒論に選びました。それが縁で弁護士になった際にコーヒー生産者の弁護をするようになり、この世界にかかわるようになったのです。コスタリカ・コーヒーへの愛です」


――すべての国がコスタリカのようになってほしい。

「小さな蚊が一匹いるだけでうるさくて夜、眠れないことがあります。コスタリカは小さな国です。小さいからと言って価値がないわけではありません。私たちは小さな蚊になって世界に平和を広めたいと思っています」
 ざっと、こんなことで2時間半があっという間に過ぎました。僕はちょっとしゃべりすぎるくらいにしゃべってしまい、反省しています。大使には常識でも、日本では信じられないことが多く、解説を加えないとわかってもらえないと思ったからです。みなさん、もっともっと質問したかったようですが、ともあれ喜んでいただけました。大使が持参してみなさんにふるまったコーヒーもおいしかったし。また、やりたいなあ・・・。
 みなさんの地域でも、コスタリカ大使に聴く会を催してはいかがですか。時間があれば行ってくれますよ(たぶん)。来年にはコスタリカ大統領が来日して広島と長崎も訪れるということです。

 

 

 

 


<ご支援のお願い>iPS細胞を使った医療応用を着実に進めるため、継続的な寄付を募っています。(京大iPS細胞研究基金 京大教授 山中伸弥)

2016-10-24 17:58:34 | 紹介

京都大学iPS細胞研究所では、iPS細胞を使った医療応用を着実に進めるため、継続的な寄付を募っています

iPS細胞研究基金 
iPS Cell Research Fund

ご支援のお願い

京都大学 教授
iPS細胞研究所 所長

京都大学 教授
iPS細胞研究所 所長

整形外科研修医として治療をしていた頃に治療法がなく苦しみ続ける多くの患者さんに出会い、病気の原因を解明して治療法を開発したいと考えて基礎研究者の道を選びました。

そして、多くの同僚、学生、技術スタッフの協力を得てiPS細胞の樹立に成功し、2012年にはノーベル生理学・医学賞を受賞することができました。

iPS細胞の研究はこの数年間で劇的に進展していますが、その医療応用は、まだ道半ばです。

研究の進展・拡大に伴って、公的資金源ではカバーしにくい、研究者・研究支援者の安定的雇用のための資金や特許に関する係争、災害による備蓄細胞の損失といった様々なリスクに対応するための資金が不足しています。

このiPS細胞技術を患者さんのもとに届け、多くの難病や怪我を治療できるようになるまでには、まだまだ皆様のご支援が必要です。

iPS細胞研究基金への温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

 

寄付金の使途

  1. 知的財産(特許)の確保と維持
  2. 優秀な研究者、研究支援者の確保
  3. 安定的な研究活動の支援、iPS細胞研究の情報発信・普及活動
  4. 医療応用に向けた研究費としての支出

寄付者の声

  1. ぼくは今11歳です。…
    寄付者の声

    ぼくは今11 歳です。

    そして、移植をする為に10月10日から、東京女子医大に入院しています。

    7歳の時に腎臓に病気が見つかり、ずーっと病院にかかっています。

    血液を採ることが多いので、腕の血管が少し硬くなった様な感じがします。

    そして血液が採りにくいようで、血液を採る時痛いです。

    先生の研究に希望を感じました。ぼくも先生のような人の為になる研究をしたいです。

    先生、ぼくの未来がずーっと続くように研究して下さい。

    お願いします。

  2. 私の母は57歳で亡くなりましたが…
    寄付者の声

    私の母は57歳で亡くなりましたが、
    7人の子供を産み育て、
    私が20歳になるのを見届けたように天国に旅立ちました。

    私を妊娠中(7人きょうだいの末っ子です)に、
    今でいう妊娠高血圧症候群から腎不全となり、
    人工透析を受けておりましたが、
    腎臓移植も出来ずに亡くなった事を、
    残った子供として、
    とても残念に思っております。

    自分の細胞から臓器を作り出して、
    辛い治療から逃れる事ができ、
    生きる希望が持てる未来を、
    同じ病気で苦しむ方々に与えて下さる事を願っております。

    私自身骨髄移植ドナーの経験から、
    白血病の患者さん達やほかの病気に苦しんでいる方達にも
    希望を与えて頂きたいと切に願っております。

  3. 「お金持ちだったらなあ」と思うことがあります
    寄付者の声

    私は時々「自分がかなりのお金持ちだったらなあ」
    と思うことがあります。

    それは、お金に余裕があれば、
    自分の信条と合った活動をする団体や個人の方々に、
    かなりのまとまった金額の寄付をすることが出来るからです。

    残念ながら、
    私の寄付金はとても少ない額なのですが、
    ほんのわずかな寄付を定期的にすることにより、
    科学の知識も何もない私が、
    山中先生の研究に少しでも役立ち、
    患者さんの助けになれば、本当に嬉しいです。

    私は今アメリカに住んでいますが、
    山中先生の御功績については、
    ノーベル賞を受賞される以前から、
    一般の人々が接するニュースでよく報道されており、
    同じ日本人としてとても誇らしく感じていました。

    日本の誇りである山中先生、
    及び研究に携わっておられる皆様に心から感謝申し上げます。

  4. 4年前の9月にMRIで髄膜腫が発見され…
    寄付者の声

    今から4年前の9月にMRIで髄膜腫が発見され、
    大変驚きました。

    そして昨年3月に手術をしました。

    この手術でおりる保険金は
    医療への感謝に使うことに決めていました。

    そんな時にテレビで山中先生のお話で寄附を知りました。

    iPS細胞については以前より興味もありましたので、
    迷うことなく寄附させて頂きました。

    医療の発展に少しでも貢献出来ることに感謝しています。

 

 

 

 


【動画】命の楽園をまもって ー高江「やんばるの森」をまもる人々・・・・えぐられる命の森 沖縄・米軍ヘリパッド着工から3ヵ月

2016-10-24 01:00:39 | 沖縄

 琉球新報 http://ryukyushimpo.jp/photo/entry-380235.html

えぐられる命の森 沖縄・米軍ヘリパッド着工から3ヵ月

 沖縄県の東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場で新たな四つのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の工事が着工されてから22日で3カ月になった。安倍晋三首相がヘリパッドの年内完成を明言しており、作業が急速に進められている。

 琉球新報社は21日、小型無線ヘリでH地区の建設現場を撮影した。赤土流出防止対策のためとみられるブルーシートが設置され、工事用道路も整備されていることが確認できる。H地区は平たんではなく一部崩れた部分があった。崩れた部分を砂利や土で埋め、平たくする作業が必要とみられる。


森林が切り開かれ造成が進むH地区のヘリパッド建設現場=21日、沖縄県国頭村安波(小型無線ヘリで撮影)
 
 
 
 

#命の楽園をまもって ー高江「やんばるの森」をまもる人々

 「やんばるをまもる」未来につながるたたかい 

 ★ 家族で見つけた「やんばるの森」の楽園 

 ★ 生きものハカセ・アキノ隊員とやんばるの森を歩く

★ こういうところに、基地とかいらないですよね 

 

国際環境NGOグリーンピース 
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/ocean/Message-from-Eden/

沖縄・高江:命の森からの伝言

記事 - 2016-10-16
沖縄・那覇から車で県道70号線を北上するとうっそうとしたスダジイ、ウラジロガシなどの自然林が広がる。やんばるの森だ。雨あがりの森の中は緑の粒子が飛び交っているようだ。ヤンバルクイナやノグチゲラなど、天然記念物に指定されている貴重な動植物が生息する。

国はこの森を切り開いてオスプレイも離発着出来るヘリパッドの建設を強行している。東村高江は人口140人の小さな集落だ。その高江集落を取り囲むように米軍のヘリパッド(離発着帯)が計画されている。高江区民は2度反対決議をしたにもかかわらず、国は工事を強行した。住民はやむにやまれず、工事車両の入るゲートに座り込んだ。「静かなところで、都会の生活に疲れた人に癒しの場を提供したい」とカフェを営む住民は、「オスプレイの爆音や墜落の恐怖に襲われるのでは商売出来なくなる」と訴える。別の住民は「自然に優しい農業をしたい。安全な食べ物を作りたい」「大自然の中で子育てをしたい」と、この地で農業をはじめた。国は住民の当たり前の願いも聞こうとしない。

写真・文 森住卓 Photos by Takashi Morizumi 

安次嶺現達さん
2003年ロハスな暮らしを求めて沖縄中部から高江に移住した。翌年、都会の人の癒やしの場にとカフェ「山甕(やまがめ)」を森の中にオープンした。店舗の建設は全部自前。ゲンさんは図面も引かず、適当な寸法にのこをひき、打ち付ける。その作業は神業に見える。無駄がないのだ。自宅の前を流れる谷川の上に作った店舗からは、水のせせらぎと鳥や虫の声が聞こえる。そこに居るだけで至福を味わえる、まさに楽園だ。
しかし、2014年に完成したN4地区のヘリパッドでオスプレイの訓練が始まった。静かな森は一変した。ゲンさんの家はN4地区から最も近く、400メートルしか離れていない。ぽっかり空いた空を真っ黒なオスプレイの機体が覆い被さるように飛んでいく。突然、楽園を引き裂くオスプレイの騒音が襲う。夜中に訓練が始まると、子どもたちは飛び起き睡眠不足で学校に行けなくなった。ゲンさんは仕方なく子どもたちを隣村に避難させた。「ヘリパッドのせいでここに住めなくなる。悔しい。私が悪いのでないからここから逃げたくない。国は沖縄にばかり基地を押しつけている。許せない」と顔をゆがめた。
※カフェは現在休業中。
 
 
 
 
 
 
 
 
高江の自然
世界自然遺産の登録がすすむ沖縄本島北部の原生林はやんばるの森とよばれている。少なくとも約200万年前に大陸と切り離された沖縄島は独自の進化を遂げてきた。やんばるの森はイタジイなどの照葉樹林に覆われ、4,000種を超える動植物が生息し、「東洋のガラパゴス」と呼ばれている。ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラ、未発見の種がわれわれの知らない間に絶滅しているかもしれない。人間のエゴでこの森を壊してはならない。



 
宮城秋乃さん
2007年、昆虫展を見て「私のやりたいことはこれだ」と、いきなりマレーシアに行き、昆虫観察を始めた。ニックネームは“アキノ隊員”。アキノ隊員とはTVのウルトラマンの科学捜査隊員の名前で専門分野は蝶だ。いまややんばるの蝶の研究では第一人者だ。高江周辺で沖縄固有種の蝶がたくさんいることを発見。豊かな自然があってこそだと実感している。工事が進んでいるN1ルートの周辺は、リュウキュウウラナミジャノメが多数生息する貴重な地域だ。「伐採が続けば生息地を失うことになる」と警告する。

やんばるの森に入ると彼女の目の輝きが違う。話が止まらない。「木はたくさんの生き物を養っている。芽が出て葉っぱを昆虫が食べ、実を鳥が食べ、枯れた木の中に虫が棲み、ノグチゲラがつついて穴を掘り、そこで子育てし、微生物は木を腐らせ、やがて栄養豊かな土になる。その土の上に鳥が糞をし、その中にあった種が生えてくる。1本の木は多様な生物を育てている」。

「ヘリパッド建設で木を切ってしまうのは一瞬のこと。でも、木は何十年何百年かけて無数の生き物の命を養っている。人間にはこの生き物を養う事は出来ない。やんばるの森を切るのは愚かなことです」——アキノ隊員は一本の枯れて朽ち果た、倒れそうな巨木を前に輪廻の世界を説いていく。彼女は「森の哲学者」あるいは「宗教家」のようだ。