新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

ホウロクシギ  羽ばたき

2015-09-10 05:46:04 | シギ科
 ホウロクシギ 学名・Numenius madagascariensis 英名・Far Eastern Curlew

 トコトコと歩くホウロクシギ.突然,大きく羽ばたきました.脇羽の白と黒の斑が印象的でした.

ホウロクシギ 成鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


ホウロクシギ 成鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


ホウロクシギ 成鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


ホウロクシギ 成鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市

メダイチドリ  頭掻きを後ろから見る

2015-09-09 15:48:19 | シギ科
 メダイチドリ 学名・Charadrius mongolus 英名・Mongolian Plover

 メダイチドリは,チドリ目チドリ科の鳥です.一般に「シギ・チドリ類」,略して「シギ・チ」と称するのは,互いに近縁で姿・形が似たチドリ科,ミヤコドリ科,セイタカシギ科,シギ科,レンカク科,タマシギ科,ツバメチドリ科に属する鳥たちです.

 鳥たちは,よく羽の手入れを行います,嘴の届くところは嘴で,嘴が届かないところは足を使います.頭は,嘴を使うことができないので足で行うのですが,これを「頭掻き」といいます.頭掻きには,直接頭を掻く「直接頭掻き」と足を翼越しに伸ばして行う「間接頭掻き」があります.

 チドリ科,ミヤコドリ科,セイタカシギ科の鳥は「間接頭掻き」を,シギ科,レンカク科,タマシギ科,ツバメチドリ科の鳥は「直接頭掻き」をするそうです.チドリ科のメダイチドリは,「間接頭掻き」を行います.

 「頭掻き」を後ろから見るのは,珍しいかも?

メダイチドリ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


メダイチドリ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市

アオアシシギ  2羽の幼鳥・違いが分かりますか?

2015-09-09 04:57:04 | シギ科
 アオアシシギ 学名・Tringa nebularia 英名・Common Greenshank

 アオアシシギは,新潟では旅鳥です.「チョーチョーチョー」と鳴く声は,シギ・チドリ類を観察する人たちの間で,一番の人気です.秋を感じさせる涼やかな声です.

 海辺の水溜りに2羽のアオアシシギがいました.2羽とも今年生まれの幼鳥でしたが,羽の色が微妙に違います.上の3枚の写真は,同一個体です.下の2枚の写真も同一個体です.上の個体は,まだ換羽が始まっていない幼鳥です.下の個体は,一部で第1回冬羽への換羽が見られます.うまく説明できないので,じっくりと比較してみてください.

アオアシシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


アオアシシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


アオアシシギ 幼鳥.アオアシシギは,「直接頭掻き」をします.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


アオアシシギ 幼鳥.第1回冬羽に換羽中.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


アオアシシギ 幼鳥.第1回冬羽に換羽中.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市

コオバシギ  幼鳥

2015-09-08 05:49:14 | シギ科
 コオバシギ 学名・Calidris canutus 英名・Red Knot

 コオバシギは,新潟では旅鳥です.数の少ないシギで,単独または数羽の群で観察されています.秋の渡りの時期に観察されるのは,ほとんどが幼鳥のようです.

 海岸の水溜りに,シギ・チドリの仲間が集まっていました.メダイチドリ,シロチドリ,トウネン,キリアイ,ハマシギ,オバシギ,エリマキシギ,アオアシシギ,タカブシギ,キアシシギ,ソリハシシギ,オオソリハシシギなどで,ほとんどがトウネンでした.その中にコオバシギの幼鳥が1羽入っていました.今期の初観察でした.採餌に夢中で,なかなか頭を上げてくれませんでした.

 幼鳥は,写真で見るとおり本当に地味ですが,成鳥の夏羽は,頭から腹部にかけてレンガ色で美しいのだそうです.図鑑でしか見たことのない憧れの夏羽なのです.

コオバシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


コオバシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


コオバシギ 幼鳥.右は,ハマシギ,小さいのはトウネンです.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市

ホウロクシギ  成鳥・湾曲した長い嘴

2015-09-07 06:33:53 | シギ科
 ホウロクシギ 学名・Numenius madagascariensis 英名・Far Eastern Curlew

 ホウロクシギは,日本で観察できるシギ類の中では最大で,下方に大きく湾曲した長い嘴を持っています.がっしりとした足で地上を歩き,長い嘴を上手に使って地中からカニなどを捕食します.

 今回観察できたホウロクシギは,幼鳥よりは長い嘴を持っていましたが,まだまだ長く伸びそうな感じを受けました.ホウロクシギの嘴は,雌雄差,年齢差,個体差がありそうです.

 2枚目の画像をご覧ください.上嘴を平らに伸ばそうとしています.意外とやわらかく,ある程度は自在に動かせそうです.この嘴だからこそ,地中から獲物を探し出すことができるのでしょう.

ホウロクシギ 成鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


ホウロクシギ 成鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市

キリアイ  幼鳥・不思議な嘴

2015-09-06 07:15:27 | シギ科
 キリアイ 学名・Limicola falcinellus 英名・Broad-billed Sandpiper

 キリアイの嘴は,先端が下に曲がった不思議な形をしています.どこかでこのような形をしたピンセントを見たような記憶があります.小さなものを摘み取るのに適した形なのかも知れません.採餌中は,ほとんど嘴を水中に突っ込んでいるため,どのように使っているか観察できませんでした.

 キリアイの名前も不思議です.漢字では,「錐合」と書くそうですが,先端が曲がった錐では役に立ちそうもありません. 


キリアイ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


キリアイ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


キリアイ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


キリアイ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


キリアイ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.05 撮影場所 新潟県新潟市


 

ショウドウツバメ  秋の渡りが始まりました

2015-09-05 05:46:54 | ツバメ科
 ショウドウツバメ 学名・Riparia riparia 英名・Sand Martin

 海岸でシギ・チドリ類の群を観察をしていると,北の方角,雲の切れ目に黒い点々が見え,段々と近づいてきました.黒い点々は,下へと降りてきて水溜りの上を飛び回ります.ショウドウツバメでした.ツバメも混じっていました.ショウドウツバメとツバメの30羽ほどの群れは,あたりを飛び回った後,姿を消しました.
 しばらくして,防波堤で休息する群を発見しました.幼鳥が多いようでした.ショウドウツバメとツバメの群れは,暫しの急速の後,上空へと消えてゆきました.ショウドウツバメの秋の渡りが始まりました.

ショウドウツバメ.
撮影日時 2015.09.03 撮影場所 新潟県新潟市


ショウドウツバメ.
撮影日時 2015.09.03 撮影場所 新潟県新潟市


ショウドウツバメ.
撮影日時 2015.09.03 撮影場所 新潟県新潟市


ショウドウツバメ.
撮影日時 2015.09.03 撮影場所 新潟県新潟市

ムナグロ  懐かしい鳴き声

2015-09-04 06:06:28 | チドリ科
 ムナグロ 学名・Pluvialis fulva 英名・Pacific Golden Plover

 海辺でシギ・チドリ類を観察していると,上空から「チョビー,チョビー」という懐かしい鳴き声が聞こえてきました.はじめ,飛んでいる姿は見えませんでしたが,やがて小さな点になり,降りてきたのはムナグロでした.夏羽から冬羽に換羽中でした.

 今年の5月,田植え後の水田で一千羽近くのムナグロの群を観察しました.ほとんどは冬羽から夏羽に換羽中でしたが,中には綺麗な夏羽に衣換えした姿も見られたのでした.群れは数日の滞在後,繁殖地へと旅立って往きました.多分,その中の1羽が繁殖を終えてこの海辺に立ち寄ったのでしょう.

 春の渡りで数百羽,一千羽を超えるムナグロですが,秋の渡りでは単独,または数羽の小群でしか観察できません.春と秋とでは渡りのルートが異なっているようです.

ムナグロ 夏羽から冬羽に換羽中.
撮影日時 2015.09.03 撮影場所 新潟県新潟市

コサメビタキ  秋の訪れ

2015-09-03 05:44:38 | ヒタキ科
 コサメビタキ 学名・Muscicapa dauurica 英名・Asian Brown Flycatcher

 コサメビタキは,新潟では夏鳥です.以前は,海岸の松林などでも繁殖していたのですが,いつの間にか姿を消してしまいました.寂しい限りです.

 9月2日,コサメビタキの姿を見ました.もう,秋の渡りが始まっていたのです.高い枯れ木の枝にとまり周囲を見渡し,飛んでいる虫を見つけると飛び出して捕食します.地味な野鳥ですが,クリックリの目がとても可愛いのです.

コサメビタキ.
撮影日時 2015.09.02 撮影場所 新潟県新潟市


コサメビタキ.
撮影日時 2015.09.02 撮影場所 新潟県新潟市


コサメビタキ.
撮影日時 2015.09.02 撮影場所 新潟県新潟市


コサメビタキ.
撮影日時 2015.09.02 撮影場所 新潟県新潟市


コサメビタキ.
撮影日時 2015.09.02 撮影場所 新潟県新潟市

ハヤブサ  シギの群を襲う

2015-09-02 05:35:34 | ハヤブサ科
 ハヤブサ 学名・Falco peregrinus 英名・Peregrine Falcon

 シギ・チドリ類の群を観察していると,大きな羽音を立てて一斉に飛び立ちました.その群に突っ込む黒い影,ハヤブサです.シギたちは,右に左に,上へ下へと翼を翻して襲撃をかわします.執拗に攻撃するハヤブサは,上空で態勢を整えると急降下してシギ・チドリの群へとアタックを繰り返します.ハヤブサの狩りは,2分弱の間続きました.シギ・チドリの群れは,1羽の犠牲も出さずに逃げ切りました.ハヤブサは,狩りをあきらめていつもの見張り場へと帰ってゆきました.

 シギ・チドリ類にとって,ハヤブサは最も恐ろしい天敵です.逃げ去った群れは,しばらくは戻ってこないでしょう.今日の観察は,これで終了です.

ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.08.31 撮影場所 新潟県新潟市


ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.08.31 撮影場所 新潟県新潟市


ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.08.31 撮影場所 新潟県新潟市


ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.08.31 撮影場所 新潟県新潟市


ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.08.31 撮影場所 新潟県新潟市