今日も市ヶ谷のカプセルホテルで目覚め、大浴場に入って、大学へ向かう。
3日連続で、水道橋のサンマルクカフェでモーニング。
そして、最後の3日間の集中講義が始まった。
「アメリカ文学史」
アメリカの歴史を勉強しながら、その時の文学作品を英語で読んでいく。
なかなか難解な文章が多く、予習に時間がかかる。
教授の気合いが半端なく、後ろの方に座っている学生は叱られ、前に移動する。
予習チェックと説教から講義が始まった。
すごいスピードで進む。
後ろに座っていた学生がつぶやく。
「俺、この授業無理。ついていけない。」
僕にとっては、感動の授業だった。
テキスト以外に、突然、ヘミングウェイの短編「INDIAN CAMP」が配られ、20分で全て解説が終わる。臨場感あふれた授業で、内容がスラスラと頭に入る。
ヘミングウェイの生い立ちから自殺するまでの映像授業、アランドロン主演のポーの小説の映画、宗教と経済の話、全て計算しつくされている授業だった。
休み時間もほとんどの学生が席を離れず、黙々と予習する。
まるで受験生になった気分で、心踊った。
途中から笑いも起こり始め、気分がハイになった。
昼御飯は近くの中華屋さんで日替わりを食べ、すぐに勉強。
気がつけば、あっという間に17時半になってしまった。
楽しければ、集中力が切れることがない。
あしたの授業が楽しみだ。
そういうわけで、今日はホテル近くで、ハイボール1杯とやきとりを食べ、戻って、ホテルのカフェテリアで、課題に取り組む僕である。
本来なら、明日から仕事が始まるが、代休をもらっている。
少しだけ職場のみんなに甘えさせてもらおうと思う。