講義最終日。
昨日は夜中まで勉強したので、さすがに眠かった。
気合で起きて、水道橋へ。
今日もサンマルクカフェで、モーニング。
もうここに二度と来ないかもしれないなんて考えると、寂しくなった。
昼御飯も初日に行った中華でランチを注文し、思い出に浸る。
授業は今日も興味深く、白鯨の映画を見て、そのセリフの解説だったり、フェミニズムの問題や原爆に対する日本人とアメリカ人の考え方の違いなど、多岐にわたっていた。もちろん英語で書いてある文学作品を日本語訳しながら、その時の時代背景や作者の考えを教わる。それにしても、多くの作家が自殺しているのは衝撃だった。そんなこんなで、16時から100分間の総まとめのテストが待っていた。
東京に来る際、台風が来たおかげで、往復の飛行機の最終便をキャンセルしたのは正解だった。飛行機には乗り遅れていたに違いない。
時間にゆとりがあったので、焦らず、ゆっくりとテストを解く。日本語訳も講義中の先生の説明がよみがえる。論文問題もポーとホーソンについて1000時以上で書きなさいという問題だったが、詰まることなくスラスラと言葉が出てきた。高校の時にこういう勉強をしていれば、随分といろんな大学が選べたのになんて考えてみるも後の祭りである。
兎にも角にも、お盆をはさんでの11日間の集中講義が終了し、半分ホッとしながら、半分寂しい気持ちになっている。お金は随分使ったけれど、それ以上の経験が出来た。また予備校であれ、大学であれこういう機会を作ろうと思う。
そして今日は打ち上げと言いたいところだが、お酒は控え、散歩することにした。
水道橋から東京駅までJRで向かい、東京駅から市ヶ谷まで、歩いて帰ることにした。
地図を見て、大体のルートを決める。
とりあえず南西に下り、有楽町方面へ。
山手線に沿って南下していると、「ねぎし」を発見。
迷わず、中に入り、定食を注文。
腹がへっていたのか、激うまだった。
有楽町から皇居の方へ北上。
堀の水にビルの光が反射して綺麗だった。
皇居から堀を左回りで、進めば、地図の上では市ヶ谷方面へ着く。
そう思い、堀に沿って西へ向かった。
桜田門を通り過ぎると雨が降り始めた。
蒸し暑かったので、僕には恵みの雨だった。
西へ歩き続けると、国会議事堂に突きあたる。
無論初めて見る生の国会議事堂だった。
そこから右折して北上する。
憲政記念館前を通り、最高裁判所近くに小さな公園を発見。
何と渡辺崋山誕生の地だった。ちょっと感動。
国立劇場を抜け、半蔵門で、左折して四谷の方向へ。
麹町から市ヶ谷へダイレクトに着く道を発見。
市ヶ谷に着いたところで、ずっと気になっていたルノアールに入り、コーヒーフロート的なものを注文。いい経験になった。
さてさて、明日は9時間かけて、宮崎に帰る。
明後日から生徒のために全力を尽くそうと思う。
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