般若心経

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般若心経

2022-08-12 | Weblog

 お 墓

 お盆を前にお墓の掃除をしました。春のお彼岸に掃除した後お参りにも行っていなかったので草が伸び、落ち葉が積もっていました。
我が家のお墓はきれいに区画整理され、管理者のいる墓地とは異なり、山腹に並んでいる広い共同墓地です。
コロナの前は毎年お盆の前に地区の人たちが総出で掃除していました。今は各戸自主的に掃除をすることになり、ちょっとさびしい気がします。
 庶民がお墓を作るようになったのは、江戸後期からだと言われています。以前にアップしたことがありますが、立ち並ぶ墓石の中には古くは安永(1772)と彫られた墓石をみることができます。もう誰もお参りとか掃除をした形跡はなく、中には傾いたままになっている墓石もあり、土砂に埋もれてしまっているものもあります。
 この墓地では改葬され更地になった区画が目立つようになりました。もともと50年経つと墓じまいといって遺骨をまとめて祀っていたそうですが、最近は高齢になり、お参りに来られないために改葬するという方もおられるそうです。
我が家のお墓の隣も更地になり、きれいに整地された跡地には「この区画に関する一切の権利を放棄します」と書かれた立て札が立っていました。
 最近分譲墓地の売れ行きが良くないそうです。反面、樹木葬、散骨とかお寺の納骨堂などあまり手間がかからない方法が増えてきているとのこと。自然の成り行きかもしれません。
また既存の遠隔地にあるお墓は、掃除や供花を業者に委託し、写真やビデオを送ってもらって済ませることもあるとか。
納骨堂も進化し、大きなビルのような納骨堂では、カードをいれるだけで自動的にお骨が祭壇まで運ばれてくるようになっているそうです。
次第に近代的な墓参になってくるのでしょう。
そのうちに納骨堂も遠隔にていつでも操作できるようになり、家庭のテレビやプロジェクタによるリモート参拝が普通になるかもしれません。