あなたを閉じ込める「ずるい言葉」
(森山 至貴<もりやま のりたか>著 WAVE出版 2020/8/23 p.202)
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私のことを思って言ってくれたのだとは思うけれど、ありがたいというよりはむしろ傷つく。なにげない日常の会話の中で、こんな経験にイラッとしたりモヤモヤしたりすることがありますよね。(はじめにより)
新聞の投稿欄に紹介されていましたので、図書館で借りました。
本書はこのようなシーンを29例とりあげています。自分では気づかずに他人を傷つけていたり、他人から意図せずにうまく丸め込まれたり、言葉のやりとりの難しさを感じます。
目次より
第1章 “上から目線” がカクレた言葉
「あなたのためを思って言っていんるんだよ」
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「あなたのためを思って言っていんるんだよ」
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第2章 “自分の都合”がカクレた言葉
「もっと早く言ってくれればよかったのに」
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「もっと早く言ってくれればよかったのに」
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第3章 “わかってる”がカンチガイな言葉
「友達にいるからわかるよ」
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「友達にいるからわかるよ」
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第4章 “決めつけ”がカンチガイな言葉
「やってみればそのよさがわかるよ」
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「やってみればそのよさがわかるよ」
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第5章 “思い込み”がカンチガイな言葉
「自分でいうのはよくて、人にいわれるのはダメって変でしょ」
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「自分でいうのはよくて、人にいわれるのはダメって変でしょ」
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第6章 “偏見”がカクレた言葉
「私には偏見ないんで」
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「私には偏見ないんで」
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第7章 “時代のせい”がカンチガイな言葉
「昔はそれがふつうだったのに」
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「昔はそれがふつうだったのに」
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第8章 “差別意識”がカクレた言葉
「差別なんて絶対になくならない」
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「差別なんて絶対になくならない」
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誰もが持っているころし文句、きめ台詞、覆水盆に返らず。
一息置く余裕と少しの冷静さがあれば「するい言葉」にひっかからず、ひと言でかっこよく話をまとめようとしなければ「ずるい言葉」を使うようなこともないのではないでしょうか。